別れの花言葉15選|門出に贈る花と避けたい意味を解説

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別れの場面で贈る花を探していると、その花が持つ意味が気になってきます。「別れ」を正面から表す花言葉としてよく挙がるのは、ミヤコワスレの「別れ」、ワスレナグサの「私を忘れないで」、キンセンカの「別れの悲しみ」です。いっぽうで、スイートピーの「門出」やガーベラの「希望」のように、別れを前向きに送り出す言葉も同じくらいあります。この記事では別れにまつわる花言葉を15種、意味のタイプ別に整理しました。卒業・送別・引っ越しといった場面ごとの選び方と、避けたほうがよい花もあわせて紹介します。

目次

別れを意味する花言葉一覧【15選】

別れにまつわる花言葉は、大きく3つのタイプに分かれます。去っていく寂しさをそのまま言葉にしたもの、新しい場所へ送り出すもの、そしてもう会えない相手を思うものです。同じ「別れ」でも、どの気持ちに寄り添うかで選ぶ花が変わります。まずは代表的な15種を、タイプごとに見ていきましょう。

「別れ」という言葉が花言葉そのものに入っているのは、ミヤコワスレ(都忘れ)とスイートピー(別離)、キンセンカ(別れの悲しみ)の3つです。別れの花言葉といえば、まずこのあたりが挙がります。

惜別・別れの寂しさを表す花

離れていく相手を見送るときの、名残惜しさに近いグループです。悲しみを隠さない言葉が並びますが、そのぶん気持ちがまっすぐ伝わります。

おもな花言葉
ミヤコワスレ(都忘れ)別れ/しばしの憩い
ワスレナグサ(勿忘草)私を忘れないで/真実の愛
キンセンカ(金盞花)別れの悲しみ/悲嘆
ヒヤシンス(紫)悲しみ/ごめんなさい
マリーゴールド別れの悲しみ/悲嘆

ミヤコワスレは、青紫の小さな花を咲かせるキク科の植物です。「別れ」と「しばしの憩い」という、離れる寂しさと束の間の安らぎが同居した花言葉を持ちます。名前そのものが、都を離れた人の心境から生まれたとされる花です。

ワスレナグサは、別れの花としてもっとも知られた存在かもしれません。英名の forget-me-not がそのまま「私を忘れないで」という花言葉になっています。遠くへ行く相手に手渡す花として、日本でも定着しました。

キンセンカとマリーゴールドは、どちらもオレンジ〜黄色の花で「別れの悲しみ」を持ちます。見た目は明るいのに言葉は切ない、というギャップのある花です。キンセンカの色別の意味は、次の記事で詳しく整理しています。

小さな青い花を一輪、手のひらに乗せて差し出している場面。手書き風スケッチ、ペン画、カジュアル

門出・前向きな別れを表す花

別れは終わりだけを意味しません。次の場所へ進む人を送り出すための花言葉もあります。卒業や転勤の花束に選ばれるのは、ほとんどがこのグループです。

おもな花言葉
スイートピー門出/別離/優しい思い出
ガーベラ希望/前進
アイリスよい便り/希望
カスミソウ感謝/幸福
ストック永遠の美/思いやり

スイートピーは「別離」と「門出」を同時に持つ花です。この2つは矛盾しているようで、送別の場面ではぴったり重なります。3月に出回る花で、卒業式の花束によく使われるのはこの意味があるためです。

ガーベラの「希望」「前進」は、新生活へ向かう相手に添えるにはうってつけの言葉でしょう。色数が豊富で日持ちもしやすく、送別の花束の主役になりやすい花です。アイリスの「よい便り」は、離れてからの連絡を願う気持ちに重なります。

カスミソウとストックは、単独より脇役として使われることの多い花です。ただし花言葉は「感謝」「思いやり」と温かく、メインの花に添えるだけで束全体の意味がやわらぎます。

もう会えない別れ・遠く離れる別れを表す花

距離や時間で隔てられた相手を思うタイプです。弔いの場面で使われる花もこのグループに含まれます。言葉の重さがあるぶん、贈る相手と場面は選ぶ必要があります。

おもな花言葉
シオン(紫苑)追憶/君を忘れない/遠方にある人を想う
ヒガンバナ(彼岸花)悲しい思い出/また会う日を楽しみに
リンドウ悲しんでいるあなたを愛する/誠実
白いカーネーション純粋な愛/私の愛は生きています
白菊真実/誠実

シオンの「遠方にある人を想う」は、単身赴任や進学で離れる相手にそのまま重なる花言葉です。淡い紫の小花が秋に咲きます。意味や由来は次の記事で詳しく扱っています。

ヒガンバナは「悲しい思い出」と同時に「また会う日を楽しみに」も持ちます。暗い印象で語られがちな花ですが、再会を願う側の意味も残っている点は覚えておいて損がありません。ただし墓地の周辺で見かけることが多く、贈答用にはまず選ばれない花です。

白菊と白いカーネーションは、日本では弔いの花として定着しています。花言葉自体は「誠実」「純粋な愛」と穏やかですが、送別会など生きて別れる場面で贈るのは避けたほうが無難でしょう。

なお、恋人との別れ・失恋にしぼった花言葉は、次の記事でタイプ別に整理しています。この記事では恋愛以外の別れを中心に扱っています。

「別れ」の花言葉が生まれた理由|由来をたどる

別れの花言葉の多くは、2つの経路から生まれています。ひとつは神話や伝説として語り継がれた物語、もうひとつは花そのものの咲き方や姿です。由来を知ると、言葉の重さの理由が見えてきます。

神話・伝説が由来のもの

ワスレナグサの花言葉は、ドイツに伝わる伝説から来ています。ドナウ川のほとりで恋人のために花を摘もうとした騎士が川に流され、最後に「私を忘れないで」と言い残したという話です。英名 forget-me-not はこの言葉がそのまま定着したもので、日本語名の「勿忘草」も同じ意味を漢字にしています。

紫のヒヤシンスの「悲しみ」は、ギリシャ神話に登場する美少年ヒュアキントスの物語が背景にあります。アポロンとの円盤投げの最中に事故で命を落とし、流れた血から花が咲いたとされる神話です。悲しみと追悼が結びついた花言葉になりました。

ミヤコワスレの名は、承久の乱で佐渡へ流された順徳天皇が、この花を見て都への思いをしばし忘れたという言い伝えに由来するとされます。「別れ」と「しばしの憩い」が一組になっているのは、この物語の構造そのままです。

花の咲き方・姿が由来のもの

ヒガンバナの意味は、その特殊な生え方から生まれました。秋の彼岸のころに茎だけを伸ばして花を咲かせ、花が終わってから葉が出ます。花と葉が同時に姿を見せないため「葉見ず花見ず」とも呼ばれ、会えないもの同士のイメージが重ねられてきました。

スイートピーの「門出」は、花のかたちが由来です。反り返った花びらが、いまにも飛び立とうとする蝶のように見えます。同じ姿から「別離」も生まれており、飛び立つ側と見送る側の両方が1つの花に入っている形です。

花言葉を公的に定める機関はありません。19世紀のヨーロッパで花に意味を持たせる習慣が広まり、その後それぞれの国で書籍などを通じて増えていきました。日本で独自に付け加えられたものもあるため、同じ花でも参照する資料によって内容が違うことがあります。

シーン別|別れのときに贈る花の選び方

別れの花は、場面によって選ぶ基準が変わります。共通しているのは、花言葉より先に「相手が持ち帰れるか」を考えることです。そのうえで意味を選ぶと失敗しません。

卒業式や送別会で花束を手渡している場面を引きで描いたもの。手書き風スケッチ、ペン画、カジュアル

卒業・卒園を見送るとき

3月の卒業シーズンなら、スイートピーが第一候補になります。ちょうど旬で価格が落ち着いており、「門出」の意味も場面に合います。ガーベラやチューリップと組み合わせると、色みも春らしくまとまるでしょう。

卒業式の花束は、式のあとに写真を撮ることが多い場面です。抱えたときに顔が隠れない、小ぶりから中くらいのサイズが扱いやすくなります。制服や袴の色に対して、花の色が1〜2色に絞られていると写真もすっきり見えます。

転勤・退職の送別会で

職場の送別会では、電車で持ち帰ることを前提に選びます。大きな花束より、水を含ませたスポンジ入りのアレンジメントか、花瓶がいらない小さめの束のほうが親切です。二次会がある場合はなおさら、置き場所に困らないサイズが喜ばれます。

花言葉としては、ガーベラの「希望」「前進」やストックの「思いやり」が無難です。「別れの悲しみ」を持つキンセンカやマリーゴールドは、オレンジの明るさで選ばれがちですが、送別会には意味が重すぎます。

送別の花で確認したい3点
  • 相手が電車・徒歩で持ち帰れるサイズか
  • 香りが強すぎないか(オフィスや会場での配慮)
  • 弔いを連想させる花・色が入っていないか

引っ越し・遠距離になる相手へ

遠くへ移る相手には、シオンの「遠方にある人を想う」やワスレナグサの「私を忘れないで」が意味の面でよく合います。ただし引っ越し直前は荷物が増える時期です。生花より、ドライフラワーやプリザーブドフラワーのほうが受け取りやすい場合があります。

鉢植えは「根付く」という意味で新居祝いには向きますが、移動そのものが負担になります。渡すなら引っ越し先に落ち着いてからのほうが、相手の手間になりません。

別れの場面で避けたい花・注意したい意味

別れの花で気をつけたいのは、意味が重すぎる花と、条件で意味が変わる花の2つです。どちらも贈ってはいけないわけではなく、場面を選べば問題ありません。

意味が重すぎて誤解されやすい花

白菊・白いカーネーション・ヒガンバナは、日本では弔いの場面と強く結びついています。花言葉自体は穏やかでも、受け取った側が「縁起が悪い」と感じる可能性があるため、生きて別れる場面では外すのが無難です。

キンセンカとマリーゴールドの「別れの悲しみ」も、別れの場面ではそのまま刺さってしまいます。色が明るいぶん見落とされやすいので、束に混ざっていないか確認しておくと安心です。より重い意味を持つ花については、次の記事で一覧にしています。

色・本数で意味が変わる花

同じ花でも、色が違えば花言葉が入れ替わることがあります。別れの場面で関わるものを整理すると、次のようになります。

穏やかな意味注意したい意味
カーネーションピンク=感謝白=純粋な愛(弔いの連想)
チューリップ赤=愛の告白黄=望みのない恋
ヒヤシンス白=控えめな愛らしさ紫=悲しみ/ごめんなさい
バラピンク=感謝黄=嫉妬/愛情の薄らぎ

バラは本数でも意味が変わる花です。恋愛の意味を持つ本数(108本=結婚してくださいなど)は職場の送別会には合いません。本数を意識するなら、意味の割り当てがない10本前後にとどめておくと誤解が起きにくくなります。

渡し方とマナー面の注意

渡すタイミングは、会の終盤か解散の直前がおすすめです。早く渡しすぎると、相手が花を抱えたまま過ごすことになります。屋外の式なら、直射日光の当たる場所に長く置かないだけでも持ちがよくなります。

花に添えるメッセージでは、花言葉をそのまま書かないほうが自然にまとまります。「門出を祝って」「またご縁がありますように」といった自分の言葉のほうが、相手には届きやすくなります。

よくある質問

「別れ」を意味する花言葉で、いちばん有名な花は何ですか?

ワスレナグサの「私を忘れないで」がもっとも広く知られています。次いで、名前に別れの意味が入っているミヤコワスレの「別れ」、キンセンカの「別れの悲しみ」が挙がることの多い花言葉です。

スイートピーは「別離」の意味があるので、送別会では避けるべきですか?

避ける必要はありません。スイートピーは「別離」と同時に「門出」「優しい思い出」も持ち、送別の場面ではむしろ定番の花です。気になる場合は、ガーベラやカスミソウなど前向きな花言葉の花と組み合わせるとよいでしょう。

卒業式に贈る花の定番は何ですか?

3月に出回るスイートピー、チューリップ、ガーベラが選ばれやすい花です。抱えて写真を撮ることが多いため、顔が隠れない小〜中サイズにまとめ、色数を1〜2色に絞ると全体がすっきり見えます。

引っ越しする友人に鉢植えを贈ってもよいですか?

引っ越し当日までに渡すのはおすすめできません。鉢植えは重く、荷造りのじゃまになります。「根付く」という意味から新居祝いには向く贈り物なので、相手が落ち着いてから改めて渡すほうが喜ばれます。

花言葉が悲しい花を、自分のために飾るのは縁起が悪いですか?

花言葉は縁起の吉凶を決めるものではないため、気にしすぎなくて大丈夫です。別れを表す花の多くは「また会う日を楽しみに」「真実の愛」といった別の意味も併せ持っています。いまの気持ちに近いほうの言葉を選んでかまいません。

まとめ

別れを意味する花言葉は、「惜別の寂しさ」「門出」「もう会えない相手を思う気持ち」の3タイプに整理できます。ワスレナグサの「私を忘れないで」、ミヤコワスレの「別れ」、スイートピーの「門出」が、それぞれの代表格です。

これらの意味は、ドナウ川の騎士やギリシャ神話といった物語から生まれたものと、ヒガンバナの咲き方やスイートピーの花のかたちから生まれたものに分かれます。由来をたどると、別れを言葉に残そうとした跡が見えてきます。

贈るときは、花言葉より先に持ち帰りやすさを考えるのがコツです。そのうえで、卒業ならスイートピー、送別会ならガーベラやストック、遠くへ行く相手にはシオンやワスレナグサ、と場面で選び分けます。白菊やヒガンバナのように弔いを連想させる花は、生きて別れる場面では外しておきましょう。

別れの花言葉には、必ずといっていいほど前向きな意味が併記されています。スイートピーの「別離」と「門出」のように、送り出す側の言葉のほうを選んで渡せば十分です。

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