ニチニチソウ(日々草)の花言葉は「楽しい思い出」「友情」「生涯の友情」が代表的です。夏休みの季節に、暑さに負けず毎日のように新しい花を咲かせ続ける姿から、友だちと過ごした夏の思い出や、長く続く友情を表す言葉が生まれました。ピンクの花には「優しい追憶」という花言葉もあり、怖い意味の花言葉はありません。
この記事では、花言葉の一覧と由来、色別の意味、植物としての特徴や誕生花の日付、名前の似たツルニチニチソウとの違い、贈るときのポイントまでをまとめました。
ニチニチソウの花言葉は「楽しい思い出」「友情」
ニチニチソウの花言葉は、大きく「思い出」と「友情」の2つの系統に分けられます。どちらも明るく前向きな意味で、親しい人へ気軽に贈れる花言葉です。
これらの花言葉は、「ビンカ」と表示されたニチニチソウの苗にも変わらず通じます。園芸店のラベルや通販の商品名には、この呼び名で並ぶ苗もあります。旧学名 Vinca rosea の属名を、カタカナで読んだものです。名札の名前が違っても植物は同じなので、カードには同じ花言葉を書き添えられます。
ニチニチソウの花言葉一覧
花言葉は、決まった機関が定めているものではありません。本やサイトによって表現が少しずつ違います。ニチニチソウについてよく紹介されている花言葉を、系統ごとに整理しました。
| 系統 | 花言葉 | 主な背景 |
|---|---|---|
| 思い出 | 楽しい思い出・楽しい追憶 | 夏休みの季節に咲き続ける花 |
| 友情 | 友情・生涯の友情 | 次々と花を咲かせて途切れない姿 |
| ピンクの花 | 優しい追憶 | やわらかな花色の印象 |
当サイトの誕生花一覧では、7月30日のニチニチソウを「生涯の友情」、8月14日のニチニチソウを「楽しい思い出」として紹介しています。どちらもニチニチソウを代表する花言葉なので、贈り物に添えるなら、まずはこの2つを覚えておけば十分です。
このほか、百科事典の解説には「楽しい思い出と揺るぎない献身」と紹介しているものもあります。表現は資料ごとに違っても、「思い出」と「変わらない気持ち」という2つの柱は共通しています。
「楽しい思い出」と「友情」が意味するもの
「楽しい思い出」「楽しい追憶」は、過ぎた日々を懐かしく、明るい気持ちで振り返ることを表します。「追憶」という言葉には少しさびしい響きもありますが、ニチニチソウの場合は「楽しい」「優しい」が付いているとおり、悲しみではなく温かい記憶を指しています。
「友情」「生涯の友情」は、長く続いていく友だちとの関係をたたえる言葉です。いずれも恋愛ではなく友人に向けた言葉なので、異性・同性を問わず、誤解を招く心配なく贈れるのがニチニチソウの花言葉の良さです。
英語の花言葉は periwinkle の「early friendship」
ニチニチソウは英語で「Madagascar periwinkle(マダガスカル・ペリウィンクル)」と呼ばれます。19世紀のイギリスで出版された花言葉の本には、periwinkle(ツルニチニチソウの仲間)に「early friendship(幼いころの友情)」をあてたものがあります。
日本でニチニチソウにつけられている「友情」と、よく似た意味です。後で詳しく触れるように、ニチニチソウはかつてツルニチニチソウと同じ仲間に分類されていました。西洋の periwinkle の花言葉が、日本でニチニチソウにも引き継がれた可能性があります。
ニチニチソウの花言葉は「楽しい思い出」と「友情」の2本柱と覚えておくとわかりやすくなります。友だちとの思い出や、これからも続く関係をたたえたいときにぴったりの花です。
ニチニチソウの花言葉の由来|毎日新しい花が咲く性質から
スイセンの「うぬぼれ」のように、ギリシャ神話の登場人物から意味を引いた花言葉もあります。ニチニチソウの「楽しい思い出」「友情」は、そうした物語ではなく、夏の花壇で毎年見かける花の姿から説明されています。難しい背景を知らなくても、花を眺めていれば意味の見当がつく点に、この花言葉の親しみやすさがあります。
ニチニチソウの花言葉は、名前の由来にもなっている「毎日のように新しい花を咲かせる」性質と深く結びついています。咲く季節と咲き方の両方から、由来を見ていきましょう。
「日々草」という名前の由来
ニチニチソウは漢字で「日々草」または「日日草」と書きます。ひとつひとつの花は数日でしぼみますが、株のあちこちから次のつぼみが上がってくるので、毎日のように新しい花が開いて見えます。この「日々あたらしい花が咲く」様子が、そのまま名前になりました。
咲き終わった花は、花びらごとぽろりと落ちるものが多く、しおれた花が株に残りにくいのも特徴です。いつ見ても咲きたての花が並んでいるように見えるため、「毎日咲く花」という印象がいっそう強くなります。

「楽しい思い出」は夏休みの季節に咲くことから
ニチニチソウの花が最も盛りを迎えるのは、真夏の7月から8月です。ちょうど学校の夏休みの時期にあたり、花壇や玄関先の鉢植えで目にする機会が多くなります。
プールや虫とり、夏祭りなど、友だちと過ごした夏の日々の記憶には、いつもこの花が咲いていた、という人も多いのではないでしょうか。夏休みの風景と重なる花であることが、「楽しい思い出」「楽しい追憶」という花言葉につながったと考えられています。
「友情」は暑さに負けず咲き続ける姿から
多くの草花が夏の強い日差しで弱るなか、ニチニチソウは初夏から秋まで休まず花を咲かせ続けます。ひとつの花が終わっても、次の花が途切れずに開いていく姿は、長い時間をかけて続いていく友だちとの関係に重ねられてきました。
「生涯の友情」は、その途切れない咲き方を一生続く友情にたとえた言葉です。夏休みの思い出とも重なる、子どものころや学生時代の友だちづきあいのイメージも、この花言葉に重ねられています。
ニチニチソウの色別の花言葉と色の選び方
ニチニチソウの代表的な花色は、学名にも表れています。学名 Catharanthus roseus の後半にあたる種小名 roseus は、「バラ色の」を意味するラテン語です。英名のひとつ rosy periwinkle の rosy も同じく「バラ色の」を表す言葉で、どちらもピンク系の色を指しています。
ニチニチソウの花色は、ピンク、白、赤、藤色(薄紫)などがあります。白い花びらの中心だけが赤やピンクに色づく「目入り」と呼ばれる品種も人気です。ここでは色ごとの花言葉と、贈るときの色の選び方を紹介します。
ピンクは「優しい追憶」
色ごとの花言葉としてよく紹介されているのは、ピンクの「優しい追憶」です。やわらかなピンクの花色が、懐かしい人や出来事を穏やかな気持ちで思い出す様子に重ねられています。
ピンクはニチニチソウの中でも最も定番の色で、花壇や鉢植えでよく見かけます。久しぶりに会う友人や、昔お世話になった人へ贈るなら、「優しい追憶」の意味を持つピンクがよく合います。
ピンクの花にも濃淡があり、ニチニチソウには淡い色から濃い色まで幅広いピンクがあります。花の中心だけが濃い紅色に染まるタイプも見られます。花言葉の「優しい追憶」はピンクの花についた言葉なので、淡い色でも濃い色でも同じように添えられます。色の濃さは、贈る人の好みや、鉢を置く場所のまわりの色合いに合わせて決めて大丈夫です。
白・赤・藤色は全体の花言葉で贈る
ピンク以外の色については、色ごとに決まった花言葉をあげている資料はほとんどありません。白・赤・藤色のニチニチソウも、「楽しい思い出」「友情」「生涯の友情」といったニチニチソウ全体の花言葉で贈って大丈夫です。
色の印象で選ぶなら、次のような使い分けができます。
| 花色 | 印象 | 向いている相手・場面 |
|---|---|---|
| ピンク | やさしい・親しみやすい | 花言葉「優しい追憶」を添えて、懐かしい友人へ |
| 白 | すっきり・涼しげ | 夏の玄関先や窓辺に。どんな家にもなじむ |
| 赤 | 元気・華やか | にぎやかな夏の花壇に。明るい気持ちを届けたいとき |
| 藤色(薄紫) | 落ち着き・上品 | 年上の友人や、大人っぽい雰囲気が好きな人へ |
| 目入り(白に赤い中心) | かわいらしい | 花の表情を楽しめる。初めて育てる人にも |
何色か迷ったら寄せ植えにする方法も
どの色にするか迷ったら、2〜3色を寄せ植えにする方法もあります。ニチニチソウは同じ株の中で花色が混ざらないので、色の違う苗を並べて植えると、ひと鉢でいろいろな色を楽しめます。
色によって花言葉が反対の意味になる花もありますが、ニチニチソウにはネガティブな色の花言葉はありません。好きな色を組み合わせても、意味の面で気をつけることはないので安心です。夏に咲くほかの花の色別の花言葉も知りたい場合は、次の記事を参考にしてください。

ニチニチソウはどんな花?特徴・誕生花・注意点
ニチニチソウは、キョウチクトウ科ニチニチソウ属の植物です。原産地はアフリカ東方のマダガスカル島とされ、日本へは江戸時代中期の1780年ごろに伝わりました。夏の花壇の定番として、長く親しまれています。
ニチニチソウ属には8種が知られ、そのうち7種がマダガスカルに分布しています。花壇や鉢植えで育てられているのは、そのなかの1種をもとに改良された品種です。改良は花の形や草丈にも及び、花びらの縁にひだが入るフリンジ咲きや八重咲き、背の低い矮性(わいせい)の品種も出回っています。
ニチニチソウの基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 和名 | ニチニチソウ(日々草・日日草) |
| 英名 | Madagascar periwinkle、rosy periwinkle |
| 学名 | Catharanthus roseus(旧学名 Vinca rosea) |
| 分類 | キョウチクトウ科ニチニチソウ属 |
| 原産地 | マダガスカル |
| 開花期 | 5〜10月ごろ(盛りは7〜8月) |
| 花色 | ピンク・白・赤・藤色・目入りなど |
| 性質 | 本来は多年草。寒さに弱く、日本では一年草として扱われることが多い |
花は直径3〜4cmほどで、5枚の花びらが風車のように平たく開きます。実際には根元でつながった1枚の花びらが、先で5つに分かれている形です。暑さや乾燥には強い一方、寒さには弱く、霜が降りるころには枯れてしまうため、毎年春に苗を植えて楽しむのが一般的です。
誕生花は7月30日と8月14日
当サイトの誕生花一覧では、ニチニチソウを7月30日と8月14日の誕生花として紹介しています。花言葉は、7月30日が「生涯の友情」、8月14日が「楽しい思い出」です。どちらも花の盛りの真夏の日付で、夏休み中の誕生日にちょうど重なります。
誕生花の日付は資料によって違い、ほかの日付にニチニチソウをあてている資料もあります。同じ月のほかの日の誕生花も知りたい場合は、月ごとの一覧を参考にしてください。


花言葉は怖くない|ただし毒があるので扱いに注意
「ニチニチソウ 花言葉 怖い」と調べる人もいますが、ニチニチソウの花言葉に死や裏切り、呪いのような怖い意味はありません。「怖い」と結びつけられるのは、花言葉ではなく植物としての性質のほうです。
ニチニチソウは、葉や茎、花を含む全草にアルカロイドと呼ばれる成分を含む有毒植物として知られています。この成分は医薬品の原料として研究されてきたほど強い働きを持つもので、そのまま口に入れてよいものではありません。
ツルニチニチソウとの違い
名前がよく似た花に、ツルニチニチソウがあります。同じキョウチクトウ科で、5枚の花びらの形も似ていますが、ニチニチソウ属とツルニチニチソウ属という別の仲間に分けられる、まったく別の植物です。ニチニチソウはかつてツルニチニチソウと同じ属(Vinca)に入れられていたため、旧学名にその名残があります。
| 比べる点 | ニチニチソウ | ツルニチニチソウ |
|---|---|---|
| 属 | ニチニチソウ属(Catharanthus) | ツルニチニチソウ属(Vinca) |
| 原産地 | マダガスカル | 南ヨーロッパ〜北アフリカ |
| 草姿 | 茎が立ち上がって茂る | つるが地面をはうように伸びる |
| 花の時期 | 初夏〜秋 | 春 |
| 花色 | ピンク・白・赤など | 青紫・白が中心 |
| 寒さ | 弱い(一年草扱い) | 強い(常緑の多年草) |
見分けるときは、「夏の花壇で立ち上がって咲いているのがニチニチソウ、春に地面を覆うように咲いているのがツルニチニチソウ」と覚えておくと迷いません。
ニチニチソウを贈るシーンとメッセージ例
ニチニチソウは、花言葉の意味から友人への贈り物に向いている花です。ただし、バラやガーベラのように切り花として花屋に並ぶことはほとんどないため、苗や鉢植えで贈るのが基本になります。
鉢植えで贈るなら、ひと夏を楽しむ花であることも伝えたいところです。日本の屋外では、気温が下がる晩秋のころに株が弱り、そのまま花の季節を終えるのがふつうです。株が弱って花が終わっても、それはこの花の季節の区切りで、育て方を誤ったせいではありません。
友人・幼なじみへの贈り物に
「友情」「生涯の友情」という花言葉は、長年の友人や幼なじみへの贈り物にぴったりです。次のようなシーンでニチニチソウがよく合います。
- 夏生まれの友人の誕生日:7月30日・8月14日の誕生花として
- 引っ越し・新居祝い:夏の玄関先を彩る鉢植えとして
- 同窓会や久しぶりの再会:「楽しい思い出」「優しい追憶」を添えて
- 夏休み明けの友だちへのちょっとした贈り物:子ども同士のプレゼントにも
友人への感謝を花で伝えたいときは、「親交」「友情」の花言葉を持つほかの花と組み合わせる方法もあります。友情や感謝を意味する花は、次の記事でまとめています。

花言葉を添えるメッセージ例
ニチニチソウを贈るときは、カードにひとこと花言葉を添えると、気持ちがよりまっすぐ伝わります。そのまま使える短いメッセージ例を紹介します。
- ニチニチソウの花言葉は「生涯の友情」。これからもずっとよろしくね
- 毎日新しい花を咲かせるニチニチソウのように、楽しい毎日が続きますように
- あの夏の楽しい思い出を込めて。花言葉は「楽しい思い出」です
- お誕生日おめでとう。誕生花のニチニチソウを贈ります。花言葉は「友情」
「追憶」という言葉は、相手によっては別れや故人をしのぶ印象を受けることがあります。お祝いの場面では「楽しい思い出」「友情」のほうを選ぶと、誤解なく伝わります。

鉢植え・苗で贈るときのポイント
ニチニチソウの苗や鉢植えは、春から夏にかけて園芸店やホームセンターの店頭に並ぶことが多くなります。贈るなら、つぼみがたくさん付いた株を選ぶと、受け取った人が長く花を楽しめます。
- 贈る時期:5〜8月ごろが目安。秋以降は店頭で見かけにくくなる
- 選び方:葉の色がよく、つぼみが多く付いている株を選ぶ
- 置き場所:日当たりと風通しのよい場所が向いている。雨の当たりすぎに注意
- 添えたいもの:育て方のメモ
なお、病気やけがのお見舞いに鉢植えを贈るのは避けるのが一般的なマナーです。「根づく」が「寝つく」を連想させるためです。同じ夏の花壇の定番で、色ごとに花言葉が変わるペチュニアと並べて贈るのもおすすめです。

ニチニチソウの花言葉に関するよくある質問
- ニチニチソウの花言葉に怖い意味はありますか?
-
花言葉に怖い意味はありません。「楽しい思い出」「友情」など前向きな意味ばかりです。
- 「日々草」は何と読みますか?
-
「にちにちそう」と読みます。「日日草」と書くこともあります。毎日のように新しい花が開くことにちなんだ名前です。
- ニチニチソウとツルニチニチソウの花言葉は同じですか?
-
名前は似ていますが、属の異なる別の植物です。ニチニチソウの花言葉は「楽しい思い出」「友情」「生涯の友情」で、この記事ではニチニチソウの花言葉を紹介しています。
- ニチニチソウは何月何日の誕生花ですか?
-
誕生花の日付は資料によって異なります。当サイトの誕生花一覧では、7月30日(生涯の友情)と8月14日(楽しい思い出)の誕生花として紹介しています。
- ニチニチソウの花はいつ咲きますか?
-
5〜10月ごろに咲き、盛りは7〜8月です。寒さに弱いため、日本では秋に枯れる一年草として扱われることが多い花です。
まとめ
ニチニチソウ(日々草)の花言葉について、要点を振り返ります。
- 花言葉は「楽しい思い出」「友情」「生涯の友情」など
- ピンクの花には「優しい追憶」。ほかの色は全体の花言葉で贈ってよい
- 夏休みの季節に毎日新しい花を咲かせ続ける姿が由来
- 花言葉に怖い意味はないが、全草に毒があるので扱いに注意
- 誕生花は7月30日・8月14日。ツルニチニチソウとは属の異なる別の植物
ニチニチソウは、ひとつの花が終わっても次の花が途切れずに咲き続ける花です。その姿に重ねられた「友情」や「楽しい思い出」は、親しい友人との関係そのものを表すような花言葉といえます。
夏生まれの友人の誕生日や、久しぶりの再会の記念に、花言葉をひとこと添えてニチニチソウを贈ってみてください。

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