ノコギリソウ(鋸草)の花言葉|「戦い」「治療」の意味と由来・怖い噂

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ノコギリソウ(鋸草)の花言葉は「戦い」「勇敢」「治療」が代表的です。学名のアキレアは、ギリシャ神話の英雄アキレウスに由来します。アキレウスがこの草で兵士の傷を手当てしたという伝説から、戦いと癒やしの両方を思わせる花言葉がつけられました。

この記事では、花言葉の一覧と意味、アキレウスの伝説や英語の花言葉といった由来、「悲嘆」「けんか」など怖く見える花言葉の受け止め方、名前の由来や種類、贈るときのポイントまでをまとめました。

目次

ノコギリソウ(鋸草)の花言葉は「戦い」「勇敢」「治療」

ノコギリソウの花言葉としてよく紹介されているのは、「戦い」「勇敢」「治療」「指導」「悲嘆」の5つです。勇ましい言葉と、人をいたわる言葉、悲しみを表す言葉が同じ花に並んでいるのが、ノコギリソウの花言葉の特徴といえます。

5つのうち「戦い」と「勇敢」は、花の見た目を映した言葉ではありません。ノコギリソウは白やピンクの小花が平たく集まって咲く、控えめな姿の花です。言葉の出どころは姿ではなく、この草にまつわる英雄の伝説や戦場での言い伝えで、色や形から意味がつけられた花とはその点が違います。

日本で知られている花言葉の一覧

花言葉は、決まった機関が定めているものではありません。紹介する本やサイトによって表現が少しずつ違います。ノコギリソウについて日本で見られる花言葉を、意味の系統ごとに整理しました。

系統花言葉主な背景
戦い・勇ましさ戦い・勇敢英雄アキレウスの伝説、戦場で使われた草
癒やし・導き治療・指導傷の手当てに使われた薬草としての歴史(「指導」は由来に諸説)
悲しみ悲嘆由来ははっきり伝わっていない
争い論争・けんか一部の植物図鑑・解説で紹介
思いやりまごころ誕生花の一覧などで紹介

当サイトの7月の誕生花一覧では、7月12日の誕生花としてアキレア(セイヨウノコギリソウ)を「まごころ」の花言葉とともに紹介しています。どれか1つが正しいというより、花のどの面に光を当てるかで言葉が変わると考えるとわかりやすいでしょう。

色別の花言葉はある?

ノコギリソウは白・ピンク・赤・黄色など花色の幅が広い花ですが、色ごとに別の花言葉がつけられている例はほとんど見当たりません。日本では、花の色にかかわらず「戦い」「勇敢」「治療」などの花言葉で紹介されるのが一般的です。

そのため、色は花言葉ではなく、贈る相手のイメージや飾る場所に合わせて選んでかまいません。白は清潔感があってどんな花とも合わせやすく、ピンクや赤は華やかに、黄色は明るく元気な印象になります。

ノコギリソウの花言葉は「戦い」「勇敢」の勇ましさと、「治療」「指導」のやさしさをあわせ持っています。応援の気持ちを伝えたいときにも、相手をいたわりたいときにも使える花です。

花言葉の由来|英雄アキレウスと薬草の伝説

アキレウスとこの草を結びつける話は、花言葉が広まるよりずっと前から書き残されてきました。1世紀の古代ローマで大プリニウスがまとめた『博物誌』にも、アキレウスが見つけた草として「アキレオス」という呼び名が出てきます。どの草にあたるかについては博物誌の中でも候補がいくつか挙げられていて、そのひとつが、今の学名にも残る「ミレフォリウム」です。

ノコギリソウの花言葉の多くは、ヨーロッパで古くから語られてきた伝説と、薬草として人々の暮らしに根づいてきた歴史から生まれました。ここでは「戦い」「治療」「指導」がどこから来たのかを、学名と英語の花言葉もあわせて見ていきます。

古代ギリシャ風の兜と盾のそばに、白いノコギリソウの花が咲いている様子の手書き風スケッチ。ペン画のラフな線で、文字やラベルは描かない

学名「アキレア」はアキレウスから

ノコギリソウの仲間は、学名で「アキレア(Achillea)」と呼ばれます。この名前は、ギリシャ神話に登場する英雄アキレウス(アキレス)にちなんだものです。

アキレウスはトロイア戦争で活躍した戦士で、戦いの中でこの草を使って兵士たちの傷を手当てしたと伝えられています。勇ましい英雄の名前を持つことが「戦い」「勇敢」に、傷の手当てに使われたという話が「治療」に、それぞれつながったと考えられます。

かかとが弱点だったという話で知られるアキレウスは、「アキレス腱」の語源にもなっています。ノコギリソウの学名と、体の部位の名前が同じ英雄から来ていると知ると、少し身近に感じられるかもしれません。

「治療」「指導」は薬草として使われた歴史から

セイヨウノコギリソウは、ヨーロッパで古くから薬草として扱われてきた植物です。戦場で傷の手当てに使われたという言い伝えも多く、英語では「soldier’s woundwort(兵士の傷薬草)」という古い呼び名も残っています。「治療」の花言葉は、こうした歴史をそのまま映したものといえます。

「指導」の由来ははっきりとは伝わっていませんが、アキレウスの伝説と結びつけて説明されることがあります。ギリシャ神話では、アキレウスは幼いころ、医術にも通じた賢者ケイローンのもとで教えを受けたとされています。草の使い方を師から教わり、それを兵士の手当てに役立てたという話の流れが、「指導」という言葉に重ねられたと考えると納得しやすいでしょう。

ここで紹介しているのは伝説や歴史としての話です。ノコギリソウの健康効果を保証するものではありません。体の不調や傷の手当ては、医療機関や専門家に相談してください。

英語の花言葉は「War(戦い)」

ノコギリソウは英語で「yarrow(ヤロウ)」と呼ばれます。19世紀のイギリスで花言葉が流行した時代の本では、yarrowの花言葉は「War(戦い)」とされていました。日本の「戦い」は、この西洋の花言葉を受け継いだものと考えられます。

英語圏では、ほかに「a cure for heartache(心の痛みを癒やすもの)」という意味が紹介されることもあります。体の傷だけでなく、心の傷も癒やすというイメージは、日本の「治療」の花言葉とも通じるところがあります。

「勇気」や「勝利」など、同じように力強い意味を持つ花をまとめて知りたい場合は、次の記事で一覧にしています。ノコギリソウも「勇気・強さ」の花のひとつとして紹介しています。

ノコギリソウの花言葉は怖い?「悲嘆」「けんか」の受け止め方

ノコギリソウの花言葉を調べると、「悲嘆」や「論争」「けんか」といった言葉も出てきます。「戦い」とあわせて、贈り物にして大丈夫なのか不安になる人もいるかもしれません。

結論からいうと、ノコギリソウは「死」や「呪い」のような強い意味を持つ花ではありません。「悲嘆」は深い悲しみを表す言葉ですが、相手を傷つけたり不幸を願ったりする意味ではないからです。由来ははっきりとは伝わっておらず、戦いや傷の手当てにまつわる伝説から連想されたとみる見方もありますが、確かな出典は見当たりません。

「論争」「けんか」も、もとをたどれば「戦い」の意味の延長にある言葉と考えられます。どちらも一部の解説で見られるもので、ノコギリソウの代表的な花言葉として扱われることは多くありません。

とはいえ、花言葉を気にする人に贈る場合は、次のような点に気をつけると安心です。

  • カードに「勇敢」「治療」など、伝えたい花言葉をひとこと書き添える
  • 結婚祝いなど、争いを連想させたくない場面ではメインの花にしない
  • ほかの花と組み合わせて、花束全体の意味を明るくする

本当に「怖い」と言われる花言葉は、死や裏切り、呪いを表すものです。どんな花がそうした意味を持つのか気になる場合は、次の記事で由来とともにまとめています。

ノコギリソウはどんな花?名前の由来・種類・開花時期

ノコギリソウの仲間は、東アジアでも古くから特別な草とみなされていました。中国の易(えき)の占いでは、「蓍(し)」と呼ばれるこの仲間の茎を50本そろえて卦を立てるのが、もともとのやり方です。竹で作る筮竹(ぜいちく)が使われるようになってからも、50本という数はそのまま残っています。

ノコギリソウは、キク科ノコギリソウ属の多年草です。小さな花がたくさん集まり、平らな傘のような形に咲くのが特徴です。ここでは名前の由来と、よく似た仲間との違い、花の時期を紹介します。

葉がのこぎりの歯に見えることから「鋸草」

「ノコギリソウ」という和名は、細かく切れ込んだ葉の形が、のこぎりの歯のように見えることから名づけられました。漢字では「鋸草」と書きます。花ではなく葉の形から名前がついているのが、ほかの花とは少し違うところです。

セイヨウノコギリソウの学名「アキレア・ミレフォリウム(Achillea millefolium)」の「ミレフォリウム」は、「千の葉」という意味のラテン語に由来します。葉が細かく裂けて、たくさんの葉が集まっているように見えるからです。日本でも西洋でも、葉の形が名前のもとになっているのはおもしろい共通点です。

日本のノコギリソウとセイヨウノコギリソウ(アキレア)

「ノコギリソウ」と呼ばれる植物には、日本に自生するものと、ヨーロッパ原産のものがあります。花屋や園芸店でよく見かけるのは、ヨーロッパ原産のセイヨウノコギリソウや、その園芸品種です。

白・ピンク・黄色の小花が平らな傘の形に集まって咲くノコギリソウと、細かく切れ込んだ葉の手書き風スケッチ。ペン画のラフな線で、文字やラベルは描かない
項目ノコギリソウセイヨウノコギリソウキバナノコギリソウ
原産・分布日本の山地の草原などヨーロッパ原産コーカサス・西アジア原産
主な花色白・淡いピンク白・ピンク・赤など黄色
主な用途野草として観察花壇・切り花・ハーブ花壇・ドライフラワー

セイヨウノコギリソウは明治時代に日本へ持ち込まれ、現在では道ばたや空き地で野生化しているものも見られます。園芸店では「アキレア」の名前で売られていることが多く、赤やオレンジ、サーモンピンクなどの品種もあります。どれも花言葉は「ノコギリソウ」として共通で紹介されています。

ノコギリソウと同じように、園芸植物として海外から持ち込まれ、道ばたや空き地で野生化した身近なキク科の花にハルジオンがあります。春に白や淡いピンクの小花を咲かせ、「追想の愛」という花言葉を持つ花です。

開花時期・花色・誕生花

セイヨウノコギリソウの花の時期は、初夏から秋にかけての6〜9月ごろです。暑さや乾燥に強く、長い期間咲き続けるため、夏の花壇でもよく使われます。日本のノコギリソウは、夏の7〜9月ごろに山地で花を咲かせます。

誕生花としては、当サイトの7月の誕生花一覧で7月12日の花として紹介しています。誕生花の日付は資料によって違い、ほかの日付にあてている資料もあります。夏生まれの人に贈る花を探している場合は、日付ごとの一覧も参考になります。

ノコギリソウを贈るときのポイント

贈る形は切り花に限りません。園芸店では苗や鉢植えが並ぶこともあり、多年草なので一度植えれば毎年花をつけます。庭やベランダで草花を育てている人なら、苗で贈るのもひとつの形です。ただ、セイヨウノコギリソウは地下茎をのばして新しい芽を出し、庭では増えすぎることもあるため、植える場所にゆとりがある相手に向いています。

ノコギリソウは、主役になる大輪の花というより、小花をふんわり添えて全体をやさしくまとめる花です。花言葉の意味を生かせるシーンと、贈り方のコツを紹介します。

試合・受験・新しい挑戦への応援に

「戦い」「勇敢」という花言葉は、大事な試合や受験、就職や独立など、勝負の場に向かう人への応援にぴったりです。「勇敢に立ち向かってほしい」という気持ちを込めて、カードに花言葉を添えて贈るとよいでしょう。

組み合わせるなら、「常に前進」の花言葉を持つガーベラや、「栄光」を表す月桂樹の葉などが合わせやすい花です。明るい色の花を選ぶと、前向きな印象がいっそう強まります。

受験生に贈るなら、試験が近づくころには花の水替えさえ手間になりがちです。小ぶりのアレンジや、乾かした小さな束を選べば、机のそばに置いたまま試験の日まで飾っておけます。

お世話になった先生や先輩への感謝に

「指導」の花言葉は、部活動の監督や先生、職場の先輩など、自分を導いてくれた人への感謝を伝えるときにも使えます。「治療」の意味を生かして、看護や介護の仕事をしている人へ、日ごろの感謝を込めて贈るのもすてきです。

病気やけがのお見舞いに花を贈る場合は、鉢植えを避けるのが一般的なマナーです。「根づく」が「寝つく」を連想させるためです。病院によっては生花の持ち込みができないこともあるので、事前に確認しておきましょう。

ドライフラワーやハーブとして楽しむ

ノコギリソウは水分が少なく、ドライフラワーにしやすい花です。逆さに吊るして乾かしても、小花の形と色が比較的きれいに残ります。とくに黄色のキバナノコギリソウは、乾かしても色があせにくいとされ、スワッグやリースの材料として人気があります。

同じキク科で、ハーブとして親しまれている花にカモミールがあります。ハーブの花を集めた寄せ植えや花束にするなら、あわせて花言葉を知っておくとメッセージの幅が広がります。

ノコギリソウは、犬や猫にとって有害な植物として挙げられることがあります。ペットのいる家庭に贈る場合や室内に飾る場合は、口にしない場所に置くよう気をつけましょう。キク科の植物でかぶれやすい人も、素手で長く触れないほうが安心です。

ノコギリソウの花言葉に関するよくある質問

ノコギリソウの花言葉に怖い意味はありますか?

「悲嘆」や「けんか」といった花言葉はありますが、死や呪いのような怖い意味ではありません。代表的な花言葉は「戦い」「勇敢」「治療」で、応援や感謝の贈り物にも使えます。

アキレアとノコギリソウは同じ花ですか?

アキレアはノコギリソウ属の学名で、園芸店ではセイヨウノコギリソウやその品種が「アキレア」の名前で売られています。花言葉はどちらも同じものが紹介されています。

「鋸草」は何と読みますか?

「のこぎりそう」と読みます。葉の切れ込みがのこぎりの歯に似ていることから、この名前がつきました。

ノコギリソウは何月の誕生花ですか?

誕生花の日付は資料によって異なります。当サイトの7月の誕生花一覧では、7月12日の誕生花として紹介しています。

英語の花言葉は何ですか?

英語名は「yarrow(ヤロウ)」で、19世紀のイギリスの花言葉の本では「War(戦い)」とされています。「a cure for heartache(心の痛みを癒やすもの)」という意味が紹介されることもあります。

まとめ

ノコギリソウ(鋸草)の花言葉について、要点を振り返ります。

  • 代表的な花言葉は「戦い」「勇敢」「治療」「指導」「悲嘆」
  • 由来は、英雄アキレウスが兵士の傷を手当てしたという伝説と、薬草として使われた歴史
  • 英語名は「yarrow」で、花言葉は「War(戦い)」
  • 「悲嘆」「けんか」はあるが、死や呪いのような怖い意味ではない
  • 和名は葉の形が由来。園芸店では「アキレア」の名前で売られていることが多い

ノコギリソウは、勇ましさと人をいたわるやさしさの両方を表せる花です。小花がふんわり集まった姿は、花束や寄せ植えの名脇役にもなります。

挑戦する人への応援や、導いてくれた人への感謝に、花言葉をひとこと添えてノコギリソウを贈ってみてください。

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