「8月の誕生石って何だろう?」と調べてみると、ペリドットだけでなくいくつもの石の名前が出てきて、結局どれなのか戸惑った方もいるのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、8月の誕生石はペリドット・サードオニキス・スピネルの3種類です。長くペリドットとサードオニキスの2つでしたが、2021年の改定でスピネルが新たに加わりました。
この記事では、それぞれの石言葉や意味、名前の由来をやさしくまとめました。贈り物選びの参考にもなるよう、選び方やお手入れのポイントもあわせて紹介します。
8月の誕生石はペリドット・サードオニキス・スピネルの3種類
8月の誕生石は、黄緑色に輝く「ペリドット」、縞模様が美しい「サードオニキス」、そして色の豊富な「スピネル」の3つです。まずは3種類をひと目で比べられるよう、表にまとめました。

| 石の名前 | 主な石言葉 | カラー |
|---|---|---|
| ペリドット | 夫婦の愛・幸福・希望 | 明るい黄緑 |
| サードオニキス | 夫婦の幸福・絆・和合 | 赤褐色と白の縞 |
| スピネル | 内面の充実・安全・情熱 | 赤・ピンク・紫など多彩 |
3種類あるといっても、そのなかから必ずひとつを選ばなければいけない決まりはありません。8月生まれの方は、3つのどれを身につけても自分の誕生石として扱えます。
表を見ると、ペリドットとサードオニキスには「夫婦の愛」「夫婦の幸福」と近い言葉が並んでいます。どちらも人と人との結びつきに関わる意味を持つ石です。一方でスピネルは「内面の充実」のように自分自身へ向いた言葉が中心で、意味の向きが少し異なります。
2021年の改定でスピネルが追加された
日本の誕生石は、1958年に全国宝石卸商協同組合が初めて定めたものが基準になっています。その後、長いあいだ大きな変更はありませんでした。
ところが2021年12月20日、63年ぶりに誕生石が改定されます。このとき新たに10種類が加わり、全部で29石になりました。8月のスピネルも、このタイミングで仲間入りした宝石のひとつです。
この改定は、全国宝石卸商協同組合が日本ジュエリー協会と山梨県水晶宝飾協同組合の賛同を得て行ったものです。国内でいくつもの誕生石リストが混在し、消費者が混乱している状況を受け、業界として誕生石を統一することが第一の目的とされました。
気をつけたいのは、石が入れ替わったわけではないという点です。ペリドットとサードオニキスは8月の誕生石として残り、そこにスピネルが加わりました。以前の本やサイトに「8月はペリドットとサードオニキス」と書かれていても誤りではなく、改定前の情報というだけです。

ペリドットやサードオニキスは知っていても、スピネルは初めて聞いたという人が多いのは、加わってまだ日が浅いからなんですね。
このときの改定では9月にクンツァイトが加わるなど、8月以外の月でも誕生石が増えています。月ごとの顔ぶれは改定を経て少しずつ変わってきました。


定番の誕生石「ペリドット」
8月の誕生石といえば、やはりペリドットを思い浮かべる方が多いでしょう。明るい黄緑色がさわやかで、夏らしい印象を持つ宝石です。


ジュエリーショップで「8月の誕生石」として並んでいるのも、多くはペリドットです。リングやネックレス、ピアスなど選べるアイテムの幅が広く、誕生石のジュエリーを初めて持つ方でも手に取りやすい宝石といえます。
色みが明るいぶん、白や淡い色の服にも日焼けした肌にもなじみやすく、夏に限らず一年を通して使えます。誕生日が近い8月だけでなく、季節を問わず身につけられる点も定番として選ばれる理由です。
ペリドットの石言葉と意味
ペリドットの石言葉は、夫婦の愛・幸福・希望・運命の絆などとされます。明るく前向きな印象から、ポジティブな気持ちを後押ししてくれる石として親しまれてきました。
大切な人との絆を願う贈り物や、自分を明るく励ましたいときに選ばれることが多い宝石です。
石言葉が複数あるぶん、贈る相手に合わせて意味を選び取れるのもペリドットの使いやすさです。友人へのお祝いなら「希望」、長く連れ添った相手へなら「夫婦の愛」というように、カードへ添える一言を変えるだけで伝わり方が変わります。
自分用に持つなら、新しい生活が始まる時期や、気持ちを切り替えたいタイミングに取り入れる方法があります。手元や胸元で視界に入りやすい色なので、身につけているだけで装いの雰囲気が軽やかになります。
名前の由来とペリドットの特徴
「ペリドット」の語源には諸説ありますが、アラビア語で「宝石」を意味するfaridat(ファリダット)に由来するという説が知られています。
古代エジプトで太陽神と結びつけられたことから、ペリドットは古くから「太陽の石」とも呼ばれてきました。和名では「橄欖石(かんらんせき)」といい、その名のとおりオリーブのような黄緑色が最大の魅力です。
かたさの目安となるモース硬度は6.5〜7で、水晶と同じくらいの硬さです。日常的に身につけられる一方、ダイヤモンドやサファイアほど硬くはないため、扱い方には少し気を配りたい宝石でもあります。
産地は、世界の産出量の多くを占めるアメリカ・アリゾナ州のほか、ミャンマーやパキスタン、中国などが知られています。産地によって緑の濃さや価格帯に幅があるので、店頭でいくつか見比べると好みの色が見つけやすくなります。
ペリドットの豆知識:ペリドットは、地球の深い場所だけでなく、宇宙からやってくる隕石の中に含まれていることもあります。まさに「太陽の石」と呼ぶにふさわしい、スケールの大きな宝石なのです。
古くから愛される誕生石「サードオニキス」
サードオニキスは、赤褐色と白色の縞模様が美しい宝石です。ペリドットと並んで、古くから8月の誕生石として世界中で親しまれてきました。
「サードニクス」と表記されることもありますが、どちらも同じ石を指します。ダイヤモンドのように透き通る宝石ではなく光を通さない不透明な石で、落ち着いた色みと手にしたときのやわらかな質感が持ち味です。
縞の見え方は、原石をどの向きで切り出すかによっても変わります。まっすぐで幅のそろった縞に仕上がっているものは、それだけ切り方が吟味されているということです。
サードオニキスの石言葉と意味
サードオニキスの石言葉は、夫婦の幸福・絆・和合などとされます。重なり合う縞模様が、人と人との結びつきを象徴すると考えられてきました。
幸せな結婚や家族の絆を願う気持ちを込めて、縁起のよい贈り物として選ばれることが多い宝石です。
贈る場面としては、結婚のお祝いや結婚記念日、両親へ感謝を伝えたいときなどが挙げられます。恋人へのプレゼントよりも、家族や長い付き合いの相手に向けて選ばれやすい石です。
自分用に選ぶなら、落ち着いて過ごしたい時期や、新しい環境で人間関係を築いていくときの支えとして身につける方法があります。主張しすぎない色みなので、仕事用の服装にも合わせやすい石です。
名前の由来とサードオニキスの特徴
サードオニキスは、細かな石英の結晶が集まってできた「瑪瑙(めのう)」の一種です。和名では紅縞瑪瑙(べにしまめのう)と呼ばれ、その名のとおり赤褐色と白の縞が層のように重なっています。
名前は、赤褐色を意味する「サード」と、縞模様の石「オニキス」を組み合わせたものとされます。古代では魔除けやお守りとしても大切にされてきた、歴史の長い宝石です。
瑪瑙の縞は、岩のすき間に入り込んだ珪酸分を含む水が、層になって固まることでできます。何層も重なるまでには長い時間がかかり、縞の一本一本がその積み重ねの跡です。
モース硬度は6.5〜7ほどで、瑪瑙の仲間として日常使いに耐える硬さがあります。ただし強くぶつけたり落としたりすると欠けることがあるため、水仕事や力を使う作業の前には外しておくと安心です。
古代ローマでは、赤褐色と白の層を彫り分けてカメオ(浮き彫り)やインタリオ(沈み彫り)に仕立てる技法が発達しました。彫った面を蝋(ろう)に押しつけて印章として使うこともあり、装飾品でありながら実用品でもあった宝石です。



ひとつとして同じ模様がないのも、サードオニキスならではの魅力ですね。
2021年に加わった誕生石「スピネル」
スピネルは、2021年の改定で新しく8月の誕生石に加わった宝石です。聞き慣れない名前かもしれませんが、赤やピンクなど多彩な色を持つ華やかな石です。
店頭やオンラインショップでは、色の名前を頭に付けて「レッドスピネル」「ピンクスピネル」のように表記されていることもあります。スピネルという名前だけで探すより、好きな色を添えて探したほうが目当ての石にたどり着きやすい宝石です。
赤い見た目はルビーやガーネットと近いものの、鉱物としてはそれぞれ別物で、スピネルも独立したひとつの宝石として扱われます。8月生まれの方にとっては、色を選べる誕生石が仲間に加わったことになります。
スピネルの石言葉と意味
スピネルの石言葉は、内面の充実・安全・情熱などとされます。身につけることで自信が満ち、前へ進む力を与えてくれると考えられています。
新しいことに挑戦したいときや、自分の気持ちを支えたいときに寄り添ってくれる石といえるでしょう。
「安全」という石言葉があることから、転居や単身赴任など環境が大きく変わるタイミングの贈り物にも向きます。旅行や出張が多い相手へ、無事を願う気持ちを込めて選ぶ使い方もあります。
はっきりした赤やピンクは装いのアクセントになります。落ち着いた色の服が多い方が、一点だけ華やかさを足したいときにも選びやすい石です。
スピネルの特徴とほかの石との違い
スピネルの最大の特徴は、色のバリエーションがとても豊富なことです。赤・ピンク・紫・青など幅広く、「存在しない色はない」といわれるほど多彩な表情を持っています。
とくに赤いスピネルは、かつてルビーと見分けがつかず混同されていた歴史もあります。鮮やかでありながら個性的な輝きが、近年あらためて注目を集めている宝石です。
モース硬度は8で、ルビーやサファイアの9に次ぐ硬さです。8月の3つの石のなかでは最も傷が付きにくく、毎日身につけるジュエリーにも向いています。
赤いスピネルがルビーと区別されるようになったのは18世紀の終わりごろで、それまでは同一の石として扱われていました。イギリス王室に伝わる「黒太子のルビー」も、のちにスピネルだと判明した宝石として知られています。
見た目が似ていても鉱物としては別物で、現在は鑑別によってはっきり区別できます。取り扱いは店によって差があるため、気になる色があるときは事前に問い合わせてから足を運ぶと確実です。
3つの石の選び分け
- さわやかな黄緑が好み → ペリドット
- 落ち着いた縞模様や縁起のよさを重んじたい → サードオニキス
- 赤やピンクなど好きな色を選びたい → スピネル
8月の誕生石はどう選ぶ?贈り物・自分用のポイント
8月の誕生石は、誕生日プレゼントや自分へのご褒美にもぴったりです。選ぶときや身につけるときに知っておきたいポイントをまとめました。
誕生石のジュエリーは、石そのものの大きさより「8月生まれのあなたへ」という意味づけが中心にある贈り物です。無理に大粒の石を選ばなくても、日常的に身につけられる大きさとデザインを優先したほうが、結果的に長く使ってもらえます。
自分用に買う場合も、まずは小さめの一石から取り入れると使いどころが見つけやすくなります。気に入れば、あとから同じ石で別のアイテムを足していく楽しみ方もできます。
贈り物に選ぶときの考え方
贈り物として選ぶなら、相手の好みや普段の服装に合う色を意識すると喜ばれやすくなります。さわやかさを贈りたいならペリドット、絆や縁起のよさを込めたいならサードオニキスといった選び方もおすすめです。
ネックレスやピアスなど、毎日使いやすいアイテムを選ぶと、長く身につけてもらいやすいでしょう。
台座に使われている金属の色との相性も見ておくと失敗が減ります。黄緑のペリドットはイエローゴールドと合わせると温かみが出て、シルバーやホワイトゴールドならすっきりした印象になります。赤褐色のサードオニキスや赤いスピネルは、落ち着いた色みのイエローゴールドとまとまりやすい組み合わせです。
相手が普段アクセサリーを付けない場合は、ジュエリー以外の形にする方法もあります。ストラップやキーホルダー、小さな置き石などなら、置き場所に困りにくく、毎日の持ち物として使ってもらえます。



「8月生まれの人へ」という気持ちが伝わるだけで、誕生石の贈り物はぐっと特別になりますよ。
身につけるときとお手入れの注意
ペリドットやスピネルは比較的扱いやすい石ですが、強い衝撃や急な温度変化には注意が必要です。サードオニキスも、ぶつけたり落としたりしないようやさしく扱うと安心です。
どの石も、汗や化粧品が付いたら柔らかい布でやさしく拭き取りましょう。使ったあとに軽くお手入れしておくと、輝きが長持ちします。
気をつける場面は石ごとに少しずつ違います。ペリドットは温度差に弱いので、付けたまま湯船や温泉に入る、熱い湯で食器を洗うといった場面は避けます。サードオニキスは色を整えた石も流通しているため、香水や整髪料が直接かからないよう、身支度の最後に付けると色や艶を保ちやすくなります。
保管するときは、石どうしがぶつからないよう仕切りのあるケースや小袋に分けて入れます。硬度8のスピネルはほかの2つより硬いため、まとめて一つの箱に入れると相手側に傷が付くことがあります。
汚れが気になるときは、ぬるま湯に中性洗剤を数滴溶かしてやわらかい布で拭き、洗剤が残らないよう最後に乾いた布で拭き上げます。超音波洗浄機やスチームクリーナーは、3つとも避けておくと無難です。
8月の誕生石に関するよくある質問
- 8月の誕生石は何種類ありますか?
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ペリドット・サードオニキス・スピネルの3種類です。長くペリドットとサードオニキスの2つでしたが、2021年の改定でスピネルが加わりました。
- 8月の誕生石の中で定番はどれですか?
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明るい黄緑色のペリドットが、8月の誕生石として最もよく知られています。古くからサードオニキスとともに親しまれてきました。
- 8月生まれへの誕生日プレゼントには3種類のどれが向いていますか?
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さわやかな印象を贈りたいならペリドット、絆や縁起のよさを込めたいならサードオニキス、好きな色で選びたいならスピネルがおすすめです。相手の好みに合わせて選ぶとよいでしょう。
- サードオニキスと、黒い「オニキス」は同じ石ですか?
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どちらも瑪瑙(めのう)の仲間で、縞が平行に重なったものをオニキスと呼びます。そのうち赤褐色と白の縞をもつものがサードオニキスで、アクセサリーでよく見かける黒い「ブラックオニキス」は黒い瑪瑙です。8月の誕生石として扱われるのは、赤褐色の縞があるサードオニキスのほうです。
- ペリドットが「夜のエメラルド」と呼ばれるのはなぜですか?
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ろうそくやランプのような弱い光のもとでも緑があせず、エメラルドのように見えることから「イブニングエメラルド(夕べのエメラルド)」の別名で呼ばれます。日本語では「夜のエメラルド」と紹介されることもあり、照明の下で色が沈みにくい点がペリドットの持ち味です。
まとめ:8月の誕生石3種の意味
8月の誕生石は、定番のペリドットとサードオニキス、そして2021年に加わったスピネルの3種類です。最後に要点を振り返っておきましょう。
この記事のまとめ
- 8月の誕生石はペリドット・サードオニキス・スピネルの3種類
- ペリドットは「太陽の石」とも呼ばれる明るい黄緑の定番石
- サードオニキスは縞模様が美しく、絆や縁起のよさを象徴する
- スピネルは2021年の改定で加わった色の豊富な宝石
- 贈り物は相手の好みに合わせて選ぶと喜ばれる
ペリドット・サードオニキス・スピネルは、それぞれ向いている相手が違います。
- ペリドット……合わせる服を選ばない明るい黄緑。初めて手にする一石としても選びやすく、季節を問わず使えます。
- サードオニキス……不透明で落ち着いた赤褐色と白の縞。結婚や出産といった家族の節目に贈る相手に向きます。
- スピネル……モース硬度8で傷が付きにくい多彩な石。毎日つけっぱなしにできる一石を探している方に向きます。
さわやかなペリドット、絆を象徴するサードオニキス、そして多彩な輝きのスピネル。どれも8月生まれの方にふさわしい、魅力あふれる誕生石です。お気に入りの一石を見つけてみてくださいね。















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