5月生まれの大切な人へ、誕生石を贈りたいと思っているかたへ。5月の誕生石はエメラルドと翡翠(ひすい)の2種類です。深いグリーンが目を引くエメラルドと、日本で古くから愛されてきた翡翠。それぞれに込められた意味や石言葉、贈るときのポイントをわかりやすくまとめました。
5月の誕生石は「エメラルド」と「翡翠」。世界基準のエメラルドに加え、日本独自で翡翠が選ばれています。どちらも幸せや調和を象徴する、5月にぴったりの宝石です。

5月の誕生石はエメラルドと翡翠の2種類
5月の誕生石は、エメラルドと翡翠(ひすい)の2種類が公式に定められています。どちらも美しいグリーン系の宝石ですが、由来や文化的な背景は大きく異なります。
誕生石は月ごとに宝石を割り当てた考え方で、5月は2つとも緑系でそろう珍しい月です。石が2つあると「どちらを選ぶのか」が最初の関門になりますが、色の系統が近いぶん、包装やカードの色合わせで迷う場面は少なくなります。5月生まれの人に贈るなら、どちらの石を選んでも5月の誕生石として通ります。
日本では「エメラルド+翡翠」が公式
日本における誕生石は、全国宝石卸商協同組合が選定しています。5月の誕生石として登録されているのは、エメラルドと翡翠の2つです。
エメラルドはダイヤモンド・ルビー・サファイアと並ぶ世界四大宝石のひとつで、国際的にも5月の代表石として広く知られています。一方の翡翠は、日本独自に5月の誕生石として加えられたものです。
この一覧は、宝飾店のカタログや誕生石ジュエリーの商品表示でも基準として使われています。店頭やネット通販で「5月=エメラルド」とだけ書かれている場合もありますが、翡翠も同じ一覧に載っている5月の石です。
翡翠が5月に選ばれているのは日本だけ
翡翠を5月の誕生石としているのは、世界でも日本だけです。これは、日本における翡翠文化の長い歴史が関係しています。
翡翠は縄文時代から装飾品として使われ、勾玉(まがたま)の素材としても有名です。2016年には日本鉱物科学会によって、日本の「国石」にも選定されました。こうした背景から、日本独自の5月誕生石として定着しています。
逆に、海外で作られた誕生石アクセサリーを取り寄せると、5月の欄はエメラルドだけということがあります。翡翠を5月の石とするのは日本の一覧に限られるためで、海外の家族や友人へ贈るときは一言添えると意図が伝わります。
2021年改定では5月は追加なし
2021年12月、全国宝石卸商協同組合は63年ぶりに誕生石を改定し、新たに10石を追加しました。ただし、5月・1月・10月・11月の4つの月は追加・変更がなく、5月は引き続きエメラルドと翡翠の2種類のままです。
改定を公表したのは全国宝石卸商協同組合で、山梨県水晶宝飾協同組合と日本ジュエリー協会も賛同しています。発表日は2021年12月20日、これで日本の誕生石は29石にそろいました。5月のように石が増えなかった月は、長く親しまれてきた組み合わせがそのまま残っています。
石が加わった月では、選べる石が1つ増えました。7月には新しくスフェーンが加わり、赤いルビーと2つから選ぶ形になっています。

エメラルドの石言葉と意味
エメラルドの石言葉は「幸運」「幸福」「夫婦愛」「希望」などです。新緑を思わせる鮮やかなグリーンと、太古から続く歴史を持つ宝石として、世界中で愛されてきました。
日本語でも「エメラルドグリーン」は色の名前として定着していて、実物を見たことがない人でも色のイメージが浮かびます。名前を伝えるだけでどんな石かがおおよそ伝わるので、贈り物に添えるメッセージも短くまとまります。宝石そのものより、色の記憶から入っていける石だといえます。
エメラルドの石言葉(幸運・夫婦愛・希望)
エメラルドには、愛と幸福に関する石言葉が多く込められています。代表的なものは次のとおりです。
- 幸運・幸福
- 夫婦愛・誠実
- 希望・新しい始まり
- 安らぎ・癒し
結婚記念日のなかでも、結婚55周年は「エメラルド婚式」と呼ばれます。長く連れ添った夫婦への贈り物として、エメラルドはとても象徴的な存在です。
新緑がいちばん濃くなる5月と、若葉のような緑の石が重なることから、「希望」「新しい始まり」は進学や就職の節目に選ばれやすい言葉です。「夫婦愛」「誠実」は、長く続く関係を願う場面に向いています。
名前の由来はギリシャ語「smaragdos」
エメラルドという名前の由来は、ギリシャ語の「smaragdos(スマラグドス)」とされています。これは「緑の石」を意味する言葉で、古代から人々が緑色の美しい宝石をひとくくりに呼んでいた名残です。
鉱物としてのエメラルドは「ベリル(緑柱石)」というグループに属します。クロムやバナジウムといった微量元素が含まれることで、あの独特の鮮やかなグリーンが生まれます。
ベリルの仲間には、3月の誕生石として知られるアクアマリンもあります。鉱物としては同じグループに属し、色を決める微量元素が違うだけの関係です。
世界四大宝石としての歴史
エメラルドの歴史は古く、2,000年以上前から古代エジプトで採掘されていたと伝えられています。古代エジプトの女王クレオパトラがエメラルドを深く愛したことは有名で、自らが管理する鉱山を持っていたとされます。後年「クレオパトラ鉱山」と呼ばれる場所が、その地から発見されました。

クレオパトラがエメラルドの大ファンだったなんて、なんだかロマンを感じるよね。
その後もインドのムガル帝国やヨーロッパの王侯貴族に愛され、現在もコロンビア産が最高品質として高い評価を受けています。
翡翠(ひすい)の石言葉と意味
翡翠の石言葉は「調和」「忍耐」「飛躍」「幸運」などです。穏やかなグリーンに加え、日本人にとって特別な意味を持つ宝石として親しまれています。
翡翠は、面をつけてきらめかせるより、丸く磨いて色と質感を見せることの多い石です。半透明の濃い緑からラベンダー色、乳白色に近いものまで色の幅が広く、同じ翡翠でも見た目の印象はひとつではありません。相手の年齢や好みに合わせて色味を選べるのは、贈り物としての利点です。濃い緑だけが翡翠だと思っていると、店頭で選択肢を狭めてしまいます。
翡翠の石言葉(調和・忍耐・飛躍)
翡翠は、内面の落ち着きや人徳をあらわす石言葉が中心です。具体的には次のような意味が込められています。
- 調和・平和
- 忍耐・努力
- 飛躍・成功
- 長寿・健康
東洋では「徳」を象徴する石ともされ、身につける人に知恵や品格を授けると伝えられてきました。落ち着いた印象を与えたいシーンや、人生の節目の贈り物に向いています。
「忍耐」や「長寿」といった言葉は、翡翠の丈夫さと重ねて語られてきました。細かな結晶が絡み合った構造をしているため、硬さの数値以上に割れにくく、細い彫りを入れても欠けにくい石です。
名前の由来はカワセミの羽の色
翡翠という名前は、清流に住む青緑色の羽を持つ鳥「翡翠(カワセミ)」に由来します。カワセミの羽のように美しい緑をたたえることから、この字があてられました。
「翡」がオスを、「翠」がメスを意味するともいわれ、二文字でひとつの鳥を表しています。古代中国から日本へ伝わったとされる、風流な命名です。
ややこしいのは、鳥のカワセミも漢字では同じ「翡翠」と書く点です。読み方で区別するのが一般的で、宝石を指すときは「ひすい」、鳥を指すときは「かわせみ」と読みます。宝石やアクセサリーの説明文に出てきたときは、まず石のほうだと考えて差し支えありません。
日本の国石としての翡翠
翡翠は、縄文時代から装飾品として使われていた日本最古の宝石のひとつです。新潟県糸魚川市は世界有数の翡翠の産地で、現在も多くの原石が採取されています。
2016年には、日本鉱物科学会が翡翠(硬玉・ジェダイト)を日本の国石に選定しました。和の装いや着物に合わせやすく、年代を問わず人気があります。
エメラルドと翡翠の違い|どちらを選ぶ?
エメラルドと翡翠は、どちらも美しいグリーンの宝石ですが、印象も価格帯もかなり異なります。贈る相手の好みや雰囲気に合わせて選びましょう。
決めきれないときは、相手がふだん身につけているアクセサリーを思い出してみてください。シルバーやプラチナの小物が多い人には透明感のあるエメラルド、ゴールドや和の小物になじむ人には翡翠が合わせやすくなります。手持ちのジュエリーと並べたときに浮かないかどうかが、実際に使ってもらえるかの分かれ目です。


色合いと印象の違い
同じ「グリーン」でも、エメラルドと翡翠では受ける印象が大きく変わります。ひと目で違いがわかる比較表にまとめました。
| 項目 | エメラルド | 翡翠 |
|---|---|---|
| 色合い | 透明感のある深い緑 | マットで落ち着いた緑〜白 |
| 印象 | 華やか・洋風・モダン | 上品・和風・伝統的 |
| 主な原産地 | コロンビア・ザンビア | ミャンマー・日本(糸魚川) |
| 主な石言葉 | 幸運・夫婦愛・希望 | 調和・忍耐・飛躍 |
| 合うシーン | 記念日・パーティー | 節目・贈答・普段使い |
印象の差は、光の通り方の違いから生まれます。エメラルドは石の内部まで光が入るため照明の下で色が冴え、翡翠は表面近くで光が広がるため、自然光のもとでしっとりとした質感に見えます。通販の写真で選ぶときは、屋外で撮られた画像も合わせて見ると実物に近い色をつかめます。
価格帯の目安
価格帯は、石の品質やサイズ・地金の素材によって大きく変わります。あくまで目安ですが、参考にしてみてください。
- カジュアルなアクセサリー:1万円〜3万円程度
- 普段使い〜記念日向けのジュエリー:5万円〜15万円程度
- 高品質・大粒のジュエリー:20万円以上
エメラルドは色味が濃く透明度が高いほど価値が上がります。翡翠は「ろうかん(琅玕)」と呼ばれる鮮やかな緑が最高級とされ、希少性によって価格が変動します。
予算が同じでも、石の大きさを取るか地金やデザインに配分するかで仕上がりの印象は変わります。金額の上限を先に伝えて相談すると、その範囲で現実的な組み合わせを出してもらえます。
シーン別おすすめ(プレゼント・自分用)
選び方に迷ったら、贈るシーンや相手の年齢層から逆算するのがおすすめです。
シーン別の選び方ヒント
- 20〜30代女性へのプレゼント:華やかなエメラルド
- 40代以上・着物が似合うかたへ:上品な翡翠
- 夫婦・パートナーへの記念日:エメラルド(夫婦愛の意味)
- 自分用のお守りジュエリー:翡翠(調和・忍耐)
- 男性へのプレゼント:翡翠の根付やブレスレット
絞りきれないときは、身につける場面が多いほうを基準にします。仕事の日にも使うなら小ぶりで留め具のしっかりしたもの、記念日中心なら石の存在感を優先すると、贈ったあとで使われないままになりにくくなります。
5月の誕生石を贈るときのポイント
誕生石は、相手を思う気持ちが伝わるプレゼントです。せっかく贈るなら、相手のライフスタイルに合うものを選びたいですね。
身につけるものだけに、渡してすぐ使ってもらえるかは買う前の準備で決まります。買うお店では、保証書や鑑別書が付くか、サイズ直しや修理を受け付けてもらえるかまで確認しておくと、渡したあとも安心です。配送や店頭受け取りの日程も、渡す日から逆算しておくと直前で慌てずにすみます。
ジュエリーの種類で迷ったら
誕生石ジュエリーの定番アイテムは次のとおりです。価格と日常使いやすさのバランスで選びましょう。
- ネックレス・ペンダント:性別や年齢を問わず使いやすい
- ピアス・イヤリング:小ぶりでも華やかさが出る
- リング:サイズ確認が必要だが特別感がある
- ブレスレット:男性へのプレゼントにも向く
- ブローチ・ネクタイピン:年配のかたへの贈り物に
石の性質から絞る方法もあります。エメラルドは硬いわりに衝撃に弱いため、手をよく使う人にはリングよりネックレスやピアスが向きます。翡翠は日常の動きに強く、ブレスレットや根付のように手元でよく動く形でも安心して使えます。
予算別の選び方
予算ごとにおすすめの選び方をまとめました。背伸びしすぎず、無理のない範囲で選ぶのがコツです。
小粒の天然石ピアスやペンダントが中心。シルバー925やゴールドフィルドの台座が多く、普段使いに向きます。
K10やK18の地金に、しっかりとした粒のエメラルドや翡翠が組み合わさったジュエリー。誕生日や記念日のプレゼントにちょうどよい価格帯です。
高品質な石を主役にしたリングやネックレス。プロポーズ・結婚記念日・節目の贈り物として選ばれます。
メッセージカードに添えたい一言
誕生石ジュエリーを贈るときは、石言葉にちなんだ短いメッセージを添えると気持ちがしっかり伝わります。
長文よりも、ひと言で気持ちが伝わるシンプルなフレーズが好まれます。誕生日カードや、ジュエリーの内箱に忍ばせるメッセージにもぴったりです。
カードはジュエリーの箱に入る大きさを選ぶと、渡すときの手元がすっきりします。日付と名前を書き添えておけば、あとから見返したときに贈った場面まで思い出せます。


5月の誕生石に関するよくある質問
- 5月生まれ以外がエメラルドや翡翠を身につけてもいい?
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もちろん大丈夫です。誕生石はあくまで「その月に縁のある石」を示すものなので、生まれ月にかかわらず自由に身につけて問題ありません。好きな色や石言葉で選んで楽しむ人もたくさんいます。
- 翡翠とジェイドは同じもの?
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「ジェイド(Jade)」は翡翠の英語名で、基本的には同じ意味で使われます。ただし、ジェイドには硬玉(ジェダイト)と軟玉(ネフライト)の2種類があり、宝石として珍重されるのはジェダイトのほうです。
- 誕生石はいつ身につけるのがよい?
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特に決まりはありませんが、自分の誕生月や記念日に身につけると象徴的です。また、大事な場面で心を落ち着けたいときに、お守りとして身につける人もいます。
- 5月の誕生花は何?誕生石とあわせて贈れる?
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5月を代表する誕生花はカーネーション(母の日)やすずらん、バラなどです。誕生石ジュエリーに誕生花を添えると、より華やかな贈り物になります。
- エメラルドの内側に見える筋や曇りは欠陥なの?
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エメラルドは内包物を含むのが当たり前の石で、その模様はフランス語で庭を意味する「ジャルダン」と呼ばれます。細かなひびを目立たなくするオイル含浸も広く行われている処理で、内包物とあわせて天然石らしさの一部として受け止められています。ただしオイルが抜けると見え方が変わるため、超音波洗浄機やスチーム、熱い湯は避け、ぬるま湯でうすめた中性洗剤を含ませた布で軽くぬぐう程度にとどめてください。
翌月の6月は、真珠やムーンストーンなど3種類の石がある月です。緑系でそろう5月と違って色も質感もばらけるため、選ぶときに見るポイントが変わります。


まとめ|5月の誕生石で大切な人を祝おう
5月の誕生石は、世界基準のエメラルドと日本独自の翡翠の2種類です。それぞれの特徴を整理すると次のようになります。
- エメラルド:幸運・夫婦愛・希望を象徴する世界四大宝石のひとつ
- 翡翠:調和・忍耐・飛躍を象徴する日本の国石
- 選び方の目安:華やかなエメラルド、上品な翡翠
- シーンに合わせて、ジュエリーの種類と予算を決めるとスムーズ
- 2021年の改定でも5月の石は変わらず、エメラルドと翡翠の2つのまま
- エメラルドは衝撃に弱く、翡翠は割れにくい。身につけ方から選び分けてもよい
エメラルドと翡翠は、どちらも幸せを願う気持ちが込められた美しい宝石です。5月生まれの大切な人へ、石言葉を添えて贈ってみてはいかがでしょうか。









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