小学生に渡すお年玉の相場は、1人あたり低学年で1,000〜3,000円、高学年で3,000〜5,000円が目安です。もらう側の子どもから見ると、親戚などからもらった総額の平均は23,158円(学研教育総合研究所・2025年調査)で、学年が上がるほど少しずつ増える傾向があります。
この記事では、学年別・関係別の金額の決め方と総額の内訳、子どもと一緒に考えたい使い道と管理のルール、ぽち袋の書き方などの渡すときのマナーまでをまとめました。年末年始の準備に役立ててください。
小学生のお年玉の相場はいくら?【学年別の早見表】
小学生1人に渡すお年玉は、学年が上がるにつれて少しずつ増やすのが一般的です。目安を表にまとめました。
| 学年 | 1人あたりの目安 | 考え方 |
|---|---|---|
| 低学年(1〜3年生) | 1,000〜3,000円 | 千円札1〜3枚。入学を機に未就学のころより少し上げる |
| 高学年(4〜6年生) | 3,000〜5,000円 | 自分で買い物をする機会が増える。6年生で5,000円が上限の目安 |
| (参考)中学生 | 5,000〜10,000円 | 小学生からの上げ幅を残しておくと決めやすい |
実際の金額は、家庭や地域、相手との関係によって幅があります。表はあくまで目安なので、ぴったり合わせることよりも、親戚の間で金額をそろえておくことのほうが大切です。
低学年(1〜3年生)は1,000〜3,000円が目安
小学校に入ったばかりの低学年は、千円札1〜3枚が中心です。まだお金の価値がつかみにくい年ごろなので、高い金額を渡しても使い道に困ったり、財布ごとなくしたりしがちです。
未就学のころに500円玉や千円札1枚で渡していた家庭なら、入学をきっかけに少し上げるくらいがちょうどよいでしょう。1年生でいきなり5,000円にすると、ほかの親戚との差が目立ち、相手の家に気をつかわせることもあります。
高学年(4〜6年生)は3,000〜5,000円が目安
4年生以上になると、3,000〜5,000円が相場です。本やゲームソフトを自分で選んで買うようになり、欲しいものの値段も上がってくるためです。
6年生で5,000円まで上げておくと、中学生になったときに5,000円〜1万円へつなげやすくなります。この先、中学・高校と何年も続くことを考えて、小学生のうちは上げ幅に余裕を残しておくのも一つの方法です。
上限の5,000円を渡す場合は、五千円札1枚にするか、千円札5枚にするかも決めどころです。千円札なら1枚使えば残りは4枚と目で見てわかるので、高学年の子でも、手元に残った額を自分で数えやすくなります。
「学年×1,000円」など金額の決め方の目安
毎年の金額で迷わないよう、計算のルールで決めている家庭もあります。よく目にするのは次の2つです。
- 学年×1,000円:1年生なら1,000円、3年生なら3,000円。5,000円を上限にすることが多い
- 年齢の半分×1,000円:7歳なら3,500円、10歳なら5,000円
どちらも必ず当てはめる必要はありません。ただ、「毎年少しずつ上がる」というルールが決まっていると、きょうだいやいとこの間で不公平感が出にくくなります。半端な金額になるときは、千円単位に切り上げると渡しやすくなります。
小学生がもらうお年玉の平均総額は約2.3万円【学研2025年調査】
学研教育総合研究所が小学生の保護者1,200人を対象に行った調査(2025年11月実施)によると、2025年のお正月にもらったお年玉の総額の平均は23,158円でした。前年の20,225円から2,933円増えています。
お年玉を「もらった」と答えた子は95.7%で、ほとんどの小学生が何らかの形でお年玉を受け取っています。男女別では男子が23,326円、女子が22,990円で、大きな差はありませんでした。
学年別の平均総額(1年生〜6年生)
学年別に見ると、学年が上がるにつれて総額も増える傾向があります。同じ調査では、1年生の平均が22,026円、6年生の平均が25,153円でした。
1人あたりの相場は低学年と高学年でおよそ2倍の開きがあるのに、総額の差は3,000円ほどにとどまっています。総額は学年だけでなく、親戚の人数や会える機会にも大きく左右されるためです。
また、平均額は一部の高い金額をもらった子に引っぱられて、実感より高めに出やすい数字です。「平均より少ない」と感じても、気にする必要はありません。
総額は「相場×渡す人数」で決まる
小学生のお年玉の総額は、ほとんどが「1人あたりの金額×渡してくれる人数」で決まります。たとえば3年生が、両家の祖父母4人とおじ・おば2人から3,000円ずつもらえば、合計は18,000円です。
同じ学年でも、親戚が多い家庭や、帰省で一度にたくさんの親戚と会う家庭では総額が大きくなります。お年玉をもらう機会の多くは、冬休み中の帰省や親戚の集まりです。冬休みの日程は地域によって違うため、予定を立てるときに確認しておきましょう。

友だちと金額を比べて、多い・少ないを気にする子もいます。そんなときは、もらえる金額は親戚の人数で変わるもので、くれた人の気持ちとは関係ないことを伝えてあげるとよいでしょう。
関係別に見るお年玉の金額の決め方
渡す側が夫婦の場合、2人が別々に包むと、子どもが受け取る額は1人分の相場の倍になります。夫婦で1つの袋にまとめ、裏に2人の名前を書けば、ほかの親戚と同じ水準のまま渡せます。数年ぶりに会う子どもには、会えなかった年の分も上乗せしたくなりますが、その年の学年の相場で渡すほうが、翌年からの基準がぶれません。
同じ小学生に渡す場合でも、渡す人と子どもとの関係によって、金額の考え方は少し変わります。祖父母、おじ・おば、親同士の付き合いの3つに分けて見ていきましょう。
祖父母から孫へ
祖父母から孫へのお年玉は、学年別の相場より多めにする家庭もあります。高学年なら5,000円〜1万円を渡すケースもあり、「入学や進級のお祝いも兼ねて」と考える祖父母も少なくありません。
一方で、子どもの親からすると「小学生には多すぎる」と感じることもあるでしょう。その場合は、事前に祖父母と相談して、一部を貯金に回す前提で受け取るなど、使い方まで含めて話し合っておくと気まずくなりません。
父方と母方の祖父母で、渡す額が違うこともあります。孫の人数や暮らし向きは家ごとに違うため、祖父母どうしの額まで細かく合わせる必要はありません。袋を開けるのは家に帰ってから、と親子で約束しておけば、祖父母の前で金額を比べ合う場面を避けられます。
おじ・おばから甥・姪へ
おじ・おばから甥・姪へ渡す場合は、学年別の相場どおりにするのが基本です。きょうだい同士でお互いの子どもに渡し合う形になるため、どちらかに負担が偏らないよう、同じくらいの金額にそろえるのが一般的です。
自分に子どもがいない場合や、甥・姪の人数が多い場合は、負担が大きくなりがちです。無理のない範囲で相場の下限に合わせても、失礼にはあたりません。
大学生など、まだ学生のおじ・おばは、無理に渡す側に回らなくてもかまいません。就職して自分の収入を得た年から渡し始める、と決めている親族もあります。それまでは年賀状を送ったり一緒に遊んだりと、お金以外の形で甥・姪と新年のあいさつを交わせます。
きょうだいの子どもとの金額のそろえ方
お年玉でいちばん気をつかうのは、きょうだいの家庭どうしで金額がちぐはぐになることです。年末のうちに「小学生は一律3,000円」「学年×1,000円で上限5,000円」など、ルールを決めておくと安心です。
子どもの人数が家庭ごとに違うと、渡す総額と受け取る総額に差が出ます。気になる場合は、「お年玉は祖父母からだけにして、きょうだい間ではやりとりしない」と取り決める家庭もあります。
なお、友人や近所の子どもに渡す場合は、1,000〜2,000円ほどにとどめるか、お菓子などで代えることもあります。相手の家庭にお返しの負担をかけないよう、控えめにしておくのが無難です。
小学生のお年玉の使い道と管理方法
小学生のお年玉は、多くの家庭で一部を貯金に回し、残りを子どもが使う形をとっています。学年に応じて、親が預かる分と子どもが自分で管理する分のバランスを変えていくのがポイントです。
お年玉は、毎月お小遣いをもらっている子にとっても、その何か月分にもあたる額が数日のうちに手元に入る収入です。しかも、次にまとまって入るのは1年後です。ふだんの財布の中身と同じ感覚では扱わず、1年を通した使い方として考えたいお金です。
使い道の1位は「貯金」
学研教育総合研究所の同じ調査では、小学生のお年玉の使い道で最も多かったのは「貯金」の59.3%でした。2位は「おもちゃ」の26.4%、3位は「ゲーム機・ゲームソフト(オンライン以外)」の22.6%です。
貯金以外では、本やまんが、文房具、趣味の道具なども使い道になります。ふだんのお小遣いでは手が届かない、まとまった金額の買い物ができるのがお年玉のよいところです。たとえば、学習まんがのシリーズをそろえるのも一つの使い方です。

親が預かる?子どもが持つ?学年別の目安
低学年のうちは、親が預かって子ども名義の口座などに貯金し、一部だけを子どもの財布に入れる形が一般的です。大きなお金を持ち歩くと、なくしたり友だちとのトラブルになったりすることがあるためです。
高学年になったら、子どもが自分で管理する金額を少しずつ増やしていきましょう。お小遣い帳をつけて、何にいくら使ったかを振り返る練習をすると、お金の使い方が身につきやすくなります。
親が預かる場合は、「いくら預かったか」を子どもと一緒に確認し、通帳を見せるなどして記録を残しておくのが大切です。黙って生活費に回すと、子どもが大きくなったときに不信感につながることがあります。中学・高校とお小遣いの額が増えていく先のことも、あわせて考えておくと安心です。

「ためる・つかう・のこす」の3つに分けるルール

お年玉をもらったら、最初に3つに分けておくと、使いすぎを防ぎながら子どもの希望もかなえられます。
- ためる:将来のために貯金する分。親が預かって口座に入れる
- つかう:欲しいものを買う分。子どもが自分で財布に入れて管理する
- のこす:今は使い道を決めない分。欲しいものが見つかったときのためにとっておく
割合は家庭ごとに決めてかまいません。低学年なら「ためる」を多めにし、高学年になるにつれて「つかう」の割合を増やしていくと、自分で管理する練習になります。
分け方を親が一方的に決めるのではなく、子どもと話し合って決めることが、お金について考えるいちばんの練習になります。
「つかう」に分けたお金は、こづかい帳に記録しておくと、何にいくら使ったかを月末に振り返りやすくなります。こづかい帳の書き方は、次の記事で記入例つきで紹介しています。

お年玉を渡すときのマナーとぽち袋の書き方
お年玉は、新札をぽち袋に入れ、子どもの親の前で手渡すのが基本です。ちょっとした気配りで、受け取る子どもにもその親にも気持ちよく受け取ってもらえます。
渡す時期は、松の内までが目安です。松の内は門松を飾っておく期間のことで、関東では1月7日まで、関西では1月15日までとされることが多く、地域や家庭によって考え方に幅があります。冬休みの帰省で会えず、松の内を過ぎてから顔を合わせるときは、「遅くなったけど」とひと言添えて渡します。
新札の用意とお札の折り方
お年玉には、できるだけ折り目のない新札を用意しましょう。新年のお祝いなので、きれいなお札のほうが気持ちが伝わります。年末は銀行の窓口や両替機が混み合うため、早めに準備しておくと安心です。
ぽち袋に入れるときは、お札の表(肖像が描かれている面)を上にして、左側から先に折る三つ折りが一般的です。こうすると、子どもが袋から出して広げたときに、お札の表が正面に来ます。複数枚入れる場合は、向きをそろえて重ねてから折りましょう。
低学年の子に500円など硬貨で渡す場合は、ぽち袋の中で動かないよう、小さめの袋を選ぶと見た目もすっきりします。
ぽち袋の表書きと名前の書き方

ぽち袋の表には、受け取る子どもの名前を「○○ちゃんへ」「○○くんへ」と書き、裏には渡す人の名前を書きます。複数の子どもに渡すとき、誰の分かわからなくなるのを防げますし、親があとで「誰からいくらもらったか」を確認するのにも役立ちます。
小学生向けには、キャラクターや干支の柄など、子どもが喜ぶデザインのぽち袋を選ぶのもよいでしょう。上司など目上の人の子どもに渡す場合は、「お年玉」ではなく「お年賀」と表書きした袋を使うのが丁寧とされます。
渡すときは、子どもの親が見ている場で手渡しするのがマナーです。親の知らないところで渡すと、お礼を伝える機会がなくなり、相手に気をつかわせてしまいます。
喪中の年・キャッシュレスでのお年玉
喪中の年でも、子どもにお金を渡すこと自体は控えなくてかまいません。ただし、新年を祝う意味のある「お年玉」という言葉や、おめでたい柄のぽち袋は避けるのが一般的です。無地の白い袋に入れ、「お小遣い」「文具代」「本代」などと書いて渡すとよいでしょう。
最近は、遠方に住む孫にスマホの送金機能などでお年玉を贈る家庭も出てきました。ただし、小学生はスマホ決済のアカウントを持っていないことが多いため、親のアカウントに送ることになります。その場合は、子どもに「おばあちゃんから○円もらったよ」と伝え、お礼の電話や手紙につなげるようにしましょう。
小学生のお年玉についてよくある質問
- お年玉は何歳から何歳まで渡すものですか?
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決まりはありませんが、言葉がわかるようになる幼児期から渡し始め、高校卒業や就職を区切りにやめる家庭が多いようです。いつまで渡すかは、きょうだいの家庭どうしでそろえておくと不公平になりません。
- 小学生に1万円のお年玉は多すぎますか?
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学年別の相場(低学年1,000〜3,000円、高学年3,000〜5,000円)と比べると多めです。祖父母から孫へなど関係によっては渡すこともありますが、ほかの親戚との差が大きくなる場合は、子どもの親と相談してから渡すと安心です。
- 中学生になったらお年玉はいくらにすればいいですか?
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中学生は5,000〜10,000円が目安です。6年生で5,000円を渡していたなら、中学生になっても同じ額か、少しだけ上げる形にすると、高校生になったときにも無理なく続けられます。
- 子どもがもらったお年玉を親が使ってもいいですか?
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お年玉は本来、子どもに贈られたお金です。学用品や習い事など子どものために使う場合でも、子どもに説明してから使うようにしましょう。預かった金額を記録して見せておくと、親子の信頼関係を保てます。
まとめ
小学生に渡すお年玉は、1人あたり低学年で1,000〜3,000円、高学年で3,000〜5,000円が目安です。「学年×1,000円」などのルールを決め、きょうだいの家庭どうしで金額をそろえておくと、毎年迷わずに済みます。
もらう側の総額の平均は23,158円(2025年調査)で、使い道の1位は貯金でした。低学年のうちは親が預かる分を多めにし、高学年になったら子どもが自分で管理する分を増やしていきましょう。冬休みが明けた1月は、始業式や書き初めなど学校行事が続きます。3学期に必要な学用品をお年玉で用意するのも、使い道の一つです。

金額は相場を目安に親戚どうしでそろえ、もらったお年玉は「ためる・つかう・のこす」に分けて、子どもと一緒に使い道を考えましょう。

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