10月は、学校の一年でもっとも行事が立て込む月のひとつです。運動会に修学旅行、文化祭、そして中間テスト。カレンダーが予定で埋まっていく時期でもあります。
この記事では、10月に行われる学校行事を小学校・中学校・高校それぞれに分けて整理しました。家庭で準備しておきたいことも、あわせてまとめています。
10月は「行事の本番」と「学習の節目」が重なる月。予定が集中するぶん、月初めに家族でカレンダーを共有しておくと慌てずにすみます。
10月の学校行事の特徴|行事シーズンの最盛期
10月の学校行事は、9月に準備してきたものが次々と本番を迎えるのが特徴です。気候が落ち着き、屋外の活動がしやすくなることも背景にあります。
10月の第2月曜日はスポーツの日で、土日と合わせた3連休が入ります。連休をはさむぶん平日の授業日数が減り、行事と定期テストが同じ週に寄ることもあります。
もうひとつ10月に増えるのが、台風や秋雨による日程の変更です。暴風警報が出たときの休校や登校時刻の扱いは、年度の初めに配られる非常変災時の対応のプリントに書かれています。判断が出る時刻と連絡の方法は、行事が続く前に見返しておくと落ち着いて動けます。
10月のキーワードは「行事の本番」と「衣替え」
運動会・体育祭、文化祭、修学旅行、遠足。9月から練習や準備を重ねてきた行事が、10月にまとめて本番を迎えます。学校によっては、月の前半と後半で別の行事が入ることも珍しくありません。
もうひとつの節目が衣替えです。制服のある学校では、10月1日を目安に夏服から冬服へ切り替えるところが多く見られます。移行期間を設けて、その間はどちらでもよいとする学校もあります。
ほかにも10月10日の「目の愛護デー」にちなんだ保健指導や、10月27日から始まる読書週間に合わせた読書活動など、季節の取り組みが入ってきます。
2学期の折り返し|学習・評価の節目でもある
10月は、学習面でも区切りのタイミングです。中学校・高校では2学期の中間テストが実施され、9月からの学習内容がまとめて問われます。
また、2学期制を採用している学校では、10月上旬に前期の終業式と後期の始業式が行われます。この場合、通知表を受け取るのも10月です。3学期制の学校とはリズムが違うため、通っている学校がどちらなのかを確認しておくと予定が読みやすくなります。


小学校で10月に行われる主な学校行事
小学校の10月は、体を動かす行事と、秋の学びに触れる行事が並びます。低学年から高学年まで、学校全体が動く月です。
学年によって予定の中身が変わるのも10月の特徴です。低学年は遠足や生活科の校外学習が中心で、高学年になると運動会の係や委員会の仕事が加わります。
6年生では、市区町村ごとの連合行事として陸上記録会が10月に組まれる地域もあります。修学旅行を秋に行う学校でも、6年生の日程がこの月に入ってきます。
運動会・体育祭(秋開催の場合)
春に運動会を行う学校が増えた一方で、10月開催を続けている小学校も多くあります。暑さが和らぎ、練習も本番も体への負担が少ないことが理由のひとつです。
本番の1〜2週間前から練習が本格化し、体操服やタオルの洗濯が増える時期でもあります。当日の場所取りや弁当の準備が必要な学校では、前日までの段取りが鍵になります。
土曜や日曜に開催した場合は、翌週の月曜が振替休日になります。学童や預け先を使う家庭では、振替日の利用に申し込みが要ることもあります。
雨で予備日にずれ、開催が平日になったときは、午前中で終えて給食に切り替える形をとることもあります。弁当が要るかどうかは、順延の連絡と一緒に案内されます。
弁当を用意する日は、冷めても食べやすいおかずを選び、詰める順番を前日に決めておくと朝が楽になります。おかずの候補20品と崩れにくい詰め方の手順は、運動会のお弁当の記事で確かめられます。

遠足・社会科見学
過ごしやすい気候の10月は、遠足や社会科見学の実施が集中します。低学年は動物園や公園、中学年以降は工場・浄水場・スーパーマーケットなど、学習内容と結びついた見学先が選ばれます。
持ち物は、しおりで指定されるものを前日までにそろえておくと安心です。朝晩と日中の気温差が大きい時期なので、脱ぎ着できる上着を一枚加えておくとよいでしょう。
バスや電車を使う日は、出発が普段の登校より早い時刻に設定されます。集合時刻と集合場所を子ども自身が言えるかどうか、前日に一度たずねておくと当日が落ち着きます。
見学先では、班ごとに動く時間や、係の人に質問する時間が組まれます。教室で調べたことをもとに聞きたいことを1つ決めていくと、見学の時間の使い方が変わります。
音楽会・学習発表会の練習スタート
11月から12月にかけて行われることが多い音楽会や学習発表会は、10月から練習が始まります。リコーダーや鍵盤ハーモニカを家に持ち帰る機会も増えてきます。
楽器の名前記入や、衣装として指定された色の服の用意など、直前に慌てやすい準備があります。おたよりが配られた時点で確認しておくのがおすすめです。
合奏では、10月のうちにパートの担当が決まっていきます。担当が決まると、家で繰り返す箇所もはっきりしてきます。
本番が11月から12月に組まれる場合、保護者の観覧の申し込みや座席の抽選は10月中に締め切られることもあります。日程が出た週に、仕事の予定と突き合わせておくと確実です。
就学時健康診断(来年度の新1年生向け)
翌年の春に入学する子どもを対象とした就学時健康診断が、10月から11月にかけて実施されます。就学予定の小学校で内科・歯科・視力・聴力などを確認するもので、市区町村から案内が届きます。
在校生にとっては、この日が短縮授業や午前中授業になることがあります。下校時刻が普段と変わるため、学童や留守番の予定にも影響する点に注意しましょう。
実施の時期は法令で枠が決められています。学校保健安全法施行令は、就学時の健康診断を翌学年の初めから4か月前、つまり11月30日までに行うと定めています。就学の手続きに支障がない場合は3か月前まで延ばせます。ただし市区町村が学齢簿を作ったあとに行うため、実際には10月と11月に集まります。
小学校の10月・準備チェック
- 運動会の体操服・タオル・弁当の段取り
- 遠足のしおり確認と羽織りものの用意
- 楽器・発表会用の衣装の名前記入
- 就学時健康診断の日の下校時刻の変更
中学校で10月に行われる主な学校行事
中学校の10月は、テストと行事が同じ月に重なります。学年によって力を入れる場面が変わるのも特徴です。
学期の後半に入るのに合わせて、委員会や係の担当が入れ替わるのもこの時期です。生徒会の役員選挙を10月に行う学校では、立候補や応援演説の準備が放課後に加わります。
授業では、9月に入った単元が中盤へ進みます。行事の練習で時間割が入れ替わる日もあるため、提出物の期限は当日の連絡で変わることがあります。
2学期中間テスト
多くの中学校で、10月上旬から中旬に2学期の中間テストが行われます。夏休み明けからの学習範囲が対象となり、内容も難しくなる時期です。
3年生にとっては、この結果が2学期の成績、つまり高校入試で使われる調査書に直結します。行事の準備と重なっても、テスト2週間前からは学習時間を確保したいところです。
2学期制の学校では、同じ10月上旬のテストが前期の期末テストにあたります。後期の中間テストは11月下旬から12月に入るため、テストの回数と時期は3学期制と違ってきます。
範囲表は本番の2週間ほど前に配られ、その前後から部活動が休みに入ります。練習で埋まっていた時間が空くので、苦手な教科から手をつける順番を先に決めておくと進みます。
文化祭・合唱コンクール
中学校の秋を代表する行事が、文化祭と合唱コンクールです。学級ごとに課題曲と自由曲を練習し、朝や放課後の時間を使って仕上げていきます。
展示発表がある学校では、美術や技術・家庭科の作品づくりも並行して進みます。家庭で材料を用意する場面が出てくることもあります。
合唱コンクールでは、指揮者と伴奏者が夏休み前に決まっていることが多く、10月は全体の仕上げに入ります。朝の会や昼休みにパート練習を組む学級もあり、声を使う時間が一日を通して長くなります。
会場が市民ホールなど校外の施設になる学校では、当日は会場に直接集まる形をとることがあります。保護者の観覧には、人数の制限や整理券が設けられる場合もあります。
修学旅行(2年生で実施する学校が多い)
中学校の修学旅行は、2年生の秋、または3年生の春に実施されることが多く、10月はその代表的な時期にあたります。行き先は京都・奈良や東京、地域によっては九州や北海道など、学校ごとに大きく異なります。
出発の1〜2か月前から、班決め・コース決め・スローガン作りといった事前学習が進みます。持ち物は学校の指定に沿ってそろえ、常備薬がある場合は事前に担任へ伝えておきましょう。
宿泊をともなう行事なので、健康状態の記録や同意書の提出が出発前に求められます。食物アレルギーへの配慮が必要な場合は、宿や旅行会社との調整があるぶん、申し出の締め切りが早めに設定されます。

進路説明会・三者面談
3年生の家庭では、10月から11月にかけて進路説明会や三者面談が本格化します。志望校の絞り込みや併願先の検討を、担任と話し合う場です。
この時期は各高校の学校説明会や文化祭公開も重なります。実際に足を運べる機会は限られるため、日程を早めに押さえておくと動きやすくなります。
面談で使われる資料は、2学期の中間テストの結果と1学期までの評定です。志望校の候補を絞る段階なので、通学にかかる時間や併願のパターンも一緒に持ち込むと話が具体的になります。
高校の学校説明会は、10月中に申し込みが締め切られるものもあります。web予約の枠が早く埋まる高校もあり、当日の様子を動画や資料の配信で公開する高校も出てきました。

高校で10月に行われる主な学校行事
高校の10月は、学年によって過ごし方がはっきり分かれます。1・2年生は行事、3年生は進路が中心になります。
1年生では、翌年度の科目選択に向けた希望調査が10月から始まる学校もあります。文系・理系の選び方や選択科目の組み合わせは進路の方向と結びつくため、家庭でも一度話しておくと決めやすくなります。
授業では、科目ごとの出席時数の確認も進みます。欠席や遅刻が続いた科目は単位の認定に関わるため、担任から早めに声がかかります。
中間考査
高校でも10月に2学期の中間考査が行われます。科目数が中学より多く、日程も数日にわたるため、計画的な準備が欠かせません。
評定は大学入試の学校推薦型選抜などで使われるため、1年生のうちから積み上げが意味を持ちます。指定校推薦を考えている場合はとくに重要です。
考査の範囲は科目ごとに示されるため、日程表とは別に範囲表が手元へ届きます。科目数が多いぶん、範囲の重い教科から日割りを決めておくと直前で足りなくなりません。
1年生にとっては、中学の定期テストとの違いを感じる場面でもあります。1回のテストで扱う分量が増えるので、2週間前からの計画づくりが結果に表れます。
修学旅行(2年生)
高校の修学旅行は2年生で実施されることが多く、10月から12月に集中します。行き先は沖縄・北海道・関西方面のほか、海外を選ぶ学校もあります。
費用の積み立ては入学時から始まっている学校が大半ですが、当日の小遣いや服装の用意は別に必要です。パスポートが必要な行き先では、準備期間がさらに前倒しになります。
出発前には、班別自主研修の計画づくりに時間をかけます。訪問先の下調べや移動手段の確認を、生徒が自分たちで進める形をとる学校も増えています。
スマートフォンやカメラの持ち込みの可否、消灯後の使い方といったきまりは、出発前に配られる約束事にまとめられます。持ち物をそろえるタイミングで家庭でも読んでおくと、当日の判断に迷いません。
3年生の進路本番|総合型選抜・推薦の選考
大学入試の総合型選抜は9月以降に出願が始まり、10月は面接や小論文といった選考が進む時期です。学校推薦型選抜を目指す生徒にとっては、校内選考の結果が出るころでもあります。
就職を希望する生徒の選考も9月中旬から始まっており、10月は結果が出そろってくる時期にあたります。クラス内で進路の状況に差が出るため、周囲と比べすぎないよう見守る姿勢も大切です。
10月の学校行事を支える家庭のサポート
行事が続く10月は、家庭側の段取りが子どもの負担を大きく左右します。特別なことをする必要はなく、先回りの確認で十分です。
10月は、集金や提出書類が重なる月でもあります。修学旅行の積み立て、行事の写真代、参加の同意書と、期限の違うものが続けて届きます。
行事の当日に体調を崩したときの連絡先や、遅れて合流するときの方法も、しおりや案内に書かれています。連絡先と合流の手順を家族で共有しておくと、当日の動き出しが早くなります。
衣替えと寒暖差への備え
10月は日中と朝晩の気温差が大きく、日によっても寒暖の幅があります。冬服への切り替え時期を学校のおたよりで確認し、サイズが合うかどうかも早めに試しておきましょう。
成長期の子どもは、1年で袖丈や着丈が変わります。衣替えの直前に「入らない」と気づくと買い直しが間に合わないため、9月末までの確認が安心です。
10月は日の入りも早まります。月の初めと終わりでは30分以上の差があり、部活動や行事の練習で帰りが遅くなる日は、暗い時間帯の下校になります。
上着は、朝の寒さに合わせると日中には暑くなります。教室で脱いだあとの置き忘れが起きやすいのも、この時期の上着です。
行事続きの持ち物・体調管理
運動会、遠足、修学旅行と続く10月は、持ち物の準備が重なります。おたよりを1か所にまとめ、月初めにカレンダーへ書き出しておくと抜け漏れが減ります。
また、10月は気温が下がり空気も乾いてくる時期です。インフルエンザの流行が始まることもあり、学級閉鎖の判断が出る学校も出てきます。睡眠時間の確保と手洗いを、あらためて習慣づけたいところです。
休ませる日数の目安も、流行が始まる前に知っておくと迷いません。学校保健安全法施行規則では、インフルエンザにかかった場合の出席停止の期間が決められています。発症した後5日を過ぎ、かつ解熱した後2日(幼児は3日)を過ぎるまでが、その期間にあたります。
予防接種を受ける家庭では、10月から受け付ける医療機関が多くなります。行事と重ならない日を選ぶなら、月の予定が出た時点で候補日を決めておく形になります。

中間テストに向けた学習フォロー
行事の練習で帰宅が遅くなる日が続くと、家庭学習の時間は削られがちです。テスト前は「毎日長時間」ではなく、短くても毎日机に向かう形のほうが続きます。
行事が終わった直後は、気持ちが切り替わらず勉強に戻りにくいものです。翌日から急に詰め込むのではなく、テスト2週間前を目安に少しずつ助走をつけていくとよいでしょう。

よくある質問
- 10月に運動会をする学校と5月にする学校の違いは何ですか?
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地域の気候や学校の年間計画によって決まります。近年は熱中症を避けるため春に移す学校が増えましたが、秋のほうが行事の準備期間を取りやすいことから10月開催を続ける学校も多くあります。
- 衣替えは必ず10月1日からですか?
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10月1日を目安とする学校が多いものの、決まりは学校ごとに違います。移行期間を設けて夏服・冬服のどちらでもよい期間を作る学校もあるため、配布されるおたよりで確認してください。
- 就学時健康診断には保護者も行く必要がありますか?
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保護者の同伴が前提です。健診とあわせて入学に向けた説明が行われることが多く、書類の記入や面談が含まれる場合もあります。届いた案内で持ち物と所要時間を確認しておきましょう。
- 2学期制の学校では10月に通知表をもらいますか?
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はい。2学期制では10月上旬に前期が終わるため、そのタイミングで前期分の通知表が渡されます。3学期制の場合は12月の終業式まで通知表はありません。
- 中学校の修学旅行は何年生で行くのが一般的ですか?
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2年生の秋か3年生の春に実施する学校が多く見られます。3年生の受験期を避ける狙いから、2年生のうちに行う学校が増えています。時期は学校ごとに異なるため、年間行事予定表で確認してください。
まとめ|10月は行事と学習が重なる、段取りが効く月
10月の学校行事を、あらためて整理します。
- 小学校は運動会・遠足・就学時健康診断が中心
- 中学校は中間テスト・文化祭・合唱コンクール・修学旅行が重なる
- 高校は中間考査と修学旅行、3年生は進路選考が本番へ
- 10月1日ごろの衣替えと、寒暖差への備えが必要
- 2学期制の学校では前期の終業式と通知表が10月にある
- 就学時健康診断は10月から11月に実施。法令上の期限は11月30日
- スポーツの日の3連休で授業日数が減り、行事とテストが同じ週に寄ることがある
10月は予定が重なるぶん、月初めにカレンダーへ書き出しておくだけで見通しが変わります。持ち物と提出物を早めに押さえておけば、当日の朝に慌てずにすみます。
修学旅行のしおりが配られた日が、家庭の準備が動き出す日になります。持ち物リストに「家にある物」と「買い足す物」の印を分けて付けておくと、出発前の週に買い物が集中しません。
次の11月は、音楽会や学習発表会が本番を迎える月です。10月のうちに準備を進めておくと、その先も落ち着いて迎えられます。


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