高校生のお弁当の作り方|量・詰め方・簡単おかずのコツ

highschool-bento

高校生のお弁当作りは、毎日のことだからこそ「量はこれで足りる?」「朝はできるだけラクにしたい」と悩みがつきものです。育ち盛りの子ども、とくに部活で体を動かす子には、大人と同じ感覚だと物足りないこともあります。

ポイントは、弁当箱のサイズで適量を決め、詰め方の順番を覚え、時短テクをいくつか持っておくこと。この3つがそろえば、朝の負担はぐっと軽くなります。

この記事では、高校生のお弁当の量の目安から、おいしそうに見せる詰め方、朝ラクになる簡単おかずまでを一度にまとめました。今日からすぐ試せる内容だけをそろえています。

目次

高校生のお弁当、まず押さえたい3つの基本

おかずのレシピを増やす前に、まずは土台となる3つの基本をおさえておくと失敗が減ります。「量」「衛生」「見た目」の順で考えるのがコツです。

この順番には理由があります。量が合っていなければ残されるか足りないかのどちらかになり、衛生が崩れれば味の前に安全の問題になります。彩りは、その2つが安定してから整えても間に合います。高校のお弁当は3年間続きます。毎回ゼロから考えるより、迷ったときに戻れる判断の順番を先に決めておくほうが長続きします。

量の目安をつかむ(弁当箱サイズ)

高校生のお弁当は、まず弁当箱の容量で適量を決めるのがいちばん簡単です。一般的に、弁当箱の容量(ml)をそのまま食べる量(kcal)の目安にする考え方があります。

たとえば800mlの弁当箱なら、およそ800kcal前後が入る計算です。毎回グラムをはかる必要はなく、箱のサイズを選んだ時点で量が決まると考えると気がラクになります。

この考え方は「3・1・2弁当箱法」と呼ばれ、詰める割合まで含めた組み立て方として食育の場で使われています。弁当箱の半分に主食のごはんを入れ、残りの半分を主菜1に対して副菜2の面積比で埋める、という配分です。1000mlの箱ならごはんが約500ml分、おかず側は野菜のおかずが肉や魚の倍を占める形になります。栄養計算をしなくても、詰め終わった箱の見た目で配分を確認できるのが利点です。

傷みにくくする(衛生の基本)

とくに気温が上がる季節は、傷み対策が欠かせません。むずかしいことはなく、基本を守るだけで十分です。

  • おかずとごはんは、しっかり冷ましてからフタを閉める
  • おかずの汁気はよく切ってから詰める
  • 詰めるときは清潔な箸を使い、素手で触らない
  • 夏場は保冷剤や保冷バッグを合わせて使う

生野菜や半熟の卵は水分が出やすく、傷みの原因になりがちです。暑い時期はしっかり火を通したおかず中心にすると安心です。

高校生のお弁当で見落とされやすいのが、作ってから食べるまでの時間の長さです。朝7時前に詰めて昼休みが12時40分なら、5時間以上はかばんの中で過ごすことになります。通学に時間がかかる日や、教室に持ち込んでからも室温が下がらない日は、その分だけ条件が厳しくなります。冷ますことと水気を切ることは、この時間が長いほど効いてきます。

屋外に半日置く運動会のお弁当になると、置き場所も気温も教室とは変わります。家族分をまとめて作る場合の温度対策と持ち運びは、別記事で扱っています。

見た目よく仕上げる

味が同じでも、彩りがあるだけでおいしそうに見えます。目安は「赤・黄・緑」の3色を入れること。ミニトマトの赤、卵焼きの黄、ブロッコリーやほうれん草の緑がそろうと、それだけで華やかになります。

茶色いおかずばかりでも、緑と赤を少し足すだけで見違えます

高校では、教室で友達と並べて食べる場面が増えます。ふたを開けた瞬間の見え方を本人が気にすることもあるため、彩りは作る側の自己満足のための工程ではありません。凝った飾りつけは不要です。緑のおかずを1品、赤い実ものを2〜3粒と入れる場所まで決めてしまえば、毎朝考えずに色がそろいます。同じ位置に同じ色を置く形にしておくと、詰める人が替わっても仕上がりが安定します。

弁当箱のサイズ・量の目安【男女・部活別】

結論から言うと、男子高校生は800〜1000ml、女子高校生は600〜900mlが一つの目安です。ただし食べる量には個人差が大きいので、あくまでスタート地点として考えてください。

男女で目安を分けていますが、性別そのものが基準というわけではありません。表に出ているのは、体格や活動量の差です。女子でも運動部で1000mlを使う子はいますし、男子で700mlがちょうどよい子もいます。下の区分は当てはめるための枠ではなく、近いところから試すための入口として使ってください。

大きさの違うお弁当箱が並ぶ手書き風スケッチ

男子高校生の目安(800〜1000ml)

男子高校生の弁当箱は、800〜1000mlが選ばれやすいサイズです。1000mlはお茶碗約2杯分のごはんとおかずが入る大きさ、800mlはごはん1.5杯分ほどが目安になります。

最初は少し大きめを選び、残す量を見ながら調整すると失敗が少なくなります。足りないより、少し余るくらいのほうが安心です。

800mlと1000mlで迷ったときは、一段の箱に収めるか二段にするかで考えると決めやすくなります。1000ml前後を一段でまかなうと箱が深くなり、ごはんの上におかずを重ねる形になりがちです。二段なら下段にごはん、上段におかずと役割が分かれるので、詰める作業も単純になります。かばんの中で立てて運ぶことが多いなら、ふたがしっかり閉まるタイプを選んでおくと安心です。

女子高校生の目安(600〜900ml)

女子高校生は600〜900mlが目安です。しっかり食べる子は800ml前後、軽めがよい子は600ml台と、食欲に合わせて選びましょう。

ダイエットを気にして極端に小さくすると、午後にお腹がすいて集中できないこともあります。無理に減らさず、腹八分の量を続けられるサイズが理想です。

日によって食べる量に差があるなら、大きさの違う箱を2つ用意して使い分ける方法もあります。600ml台と800ml台の2つがあれば、体育や部活が入る日だけ大きいほうに切り替えられます。1つで済ませたい場合は大きめを選び、量を減らしたい日はごはんの厚みで調整すると、すき間が目立ちません。

運動部・食べ盛りは補食もプラス

運動部で活動量が多い子は、弁当箱1つでは足りないことがあります。その場合は無理に大きな箱にこだわらず、おにぎりやパンを別に持たせる「補食」で調整すると便利です。

練習前後にさっと食べられるものがあると、エネルギー切れを防げます。部活の状況に合わせて量を考えてあげましょう。

容量の早見表

  • 男子高校生:800〜1000ml(1000ml=ごはん約2杯分)
  • 女子高校生:600〜900ml(800ml=ごはん約1.5杯分)
  • 運動部・食べ盛り:弁当箱+おにぎりやパンで補食
対象容量の目安ごはんの量の目安
女子高校生(軽め)600〜700mlお茶碗1杯前後
女子高校生(しっかり)800〜900mlお茶碗1.5杯前後
男子高校生(標準)800mlお茶碗1.5杯前後
男子高校生(食べ盛り)1000mlお茶碗2杯前後

お小遣いの範囲でお弁当グッズをそろえたいという子には、こちらの記事も参考になります。

おいしそうに見せる詰め方の手順

詰め方には順番があります。大きいおかずから入れて、最後に小さいもので隙間を埋めるのが基本です。この順番を覚えるだけで、崩れにくく見た目もきれいに仕上がります。

詰める作業を本人にまかせている家庭も少なくありません。手順が決まっていれば、慣れていない人が詰めても形になります。おかずを作る人と詰める人が違う日でも仕上がりがそろうのは、この順番があるからです。朝の分担を決めるときは、まずこの手順だけ共有しておくと迷いません。詰め終わりの形が毎日似ていれば、量が多い日と少ない日の差にも気づきやすくなります。

大きいおかずから詰める

詰め方は次の手順で進めると、迷わずきれいにまとまります。

STEP
ごはんを詰める

まずごはんを片側または底に詰めます。斜めに盛ると、おかずのスペースが作りやすくなります。

STEP
大きいメインを置く

唐揚げやハンバーグなど、いちばん大きいおかずを先に配置します。位置が決まると全体のバランスが取りやすくなります。

STEP
中くらいのおかずを入れる

卵焼きやウインナーなど、中サイズのおかずを空いた場所に詰めていきます。

STEP
小さいもので隙間を埋める

ミニトマトやブロッコリー、常備菜などで最後のすき間を埋めます。動かないよう詰めると、持ち運びで崩れません。

仕切り・彩りで隙間を埋める

おかず同士の味や色が混ざらないよう、仕切りを使うのがおすすめです。葉物野菜やワックスペーパー、シリコンカップなどが手軽に使えます。

すき間があると持ち運びで中身が寄ってしまいます。少し立て気味に、ぎゅっと詰めるのがきれいに保つコツです。

仕切りに何を使うかは、朝の手間だけでなく夜の洗い物まで含めて選ぶと続けやすくなります。シリコンカップは繰り返し使えて経済的ですが、油汚れが残りやすく毎日きちんと洗う必要があります。紙やアルミのカップは使い捨てられるぶん、帰ってきた箱をすすぐだけで済みます。弁当箱を洗うのが本人なら、本人が続けられるほうを選ぶのが正解です。

汁気・水気をしっかり処理

水気は傷みと見た目崩れの両方の原因になります。おひたしや煮物は、詰める前にキッチンペーパーで軽く汁を吸わせておきましょう。

水気が出るのは、煮物やおひたしだけではありません。前日の夜に作ったおかずは、冷蔵庫で味がしみるあいだに水分も出ます。朝に詰めるときはいったん別の皿にあけ、底にたまった汁を落としてから箱に移すと失敗しません。冷凍のおかずをそのまま入れる場合も、解けたときに出る水分の行き先を考えて、カップに入れておくと安心です。

詰め方の合言葉は「大きいもの→小さいもの、水気は切る」。この2点だけで、お弁当の仕上がりは大きく変わります。

なお、下のきょうだいが小学生の場合は、同じ詰め方でも一口の大きさや全体の量を変える必要があります。学年別の目安はこちらにまとめています。

朝がラクになる簡単おかず&時短テク

毎朝一から作ろうとすると大変です。「作り置き」と「前日仕込み」を組み合わせれば、朝は詰めるだけに近づきます。忙しい日を助けてくれる時短テクを紹介します。

朝の作業を減らす方法は、大きく2つに分かれます。作る量を前もって増やしておくか、作る回数そのものを減らすかのどちらかです。どちらも1日単位ではなく1週間単位で組むと回しやすくなります。日曜に2品、水曜に1品を足しておく形にすると、冷凍庫の中身が途中で切れません。毎日ちがう料理を出そうとしないほうが、結果として長く続きます。

作り置きおかずを保存容器に詰めた手書き風スケッチ

冷凍作り置きを活用する

時間のある日に多めに作って冷凍しておくと、朝は解凍して詰めるだけになります。ハンバーグや肉団子、きんぴらなどは冷凍と相性がよいおかずです。

市販の冷凍食品を上手に使うのも立派な時短です。全部を手作りにこだわらず、頼れるところは頼るとお弁当作りが続けやすくなります。

冷凍する時点で1食分ずつ小分けにしておくと、朝の動きが短くなります。まとめて凍らせると必要な分だけ取り出せず、その日に使う量より多く解凍することになりがちです。朝に電子レンジで温めたおかずは、詰める前に冷ます時間が必要になります。前の晩に冷蔵庫へ移しておけば、温め直しも冷ます時間も短く済みます。

前日仕込みでできるもの

前日の夜に下ごしらえをしておくと、朝の手数が減ります。夕飯のおかずを少し多めに作って取り分けておくのが、いちばん手軽な方法です。

  • 鶏むね肉を照り焼き用に下味をつけておく
  • 夕飯のハンバーグや煮物を一人分よけておく
  • ゆで卵や野菜のゆでおきを済ませておく

前日に仕込んでおく考え方は、下のきょうだいの朝ごはんにもそのまま使えます。小学生向けの朝食メニューと前夜の準備は、こちらでまとめています。

彩りを足す常備菜

あと一色ほしいときのために、日持ちする常備菜を用意しておくと便利です。にんじんのラペ、ほうれん草のおひたし、ミニトマトなどは、すき間埋めと彩りの両方に使えます。

常備菜は、作る量を欲張らないほうが続きます。1品につき3日ほどで食べ切れる量にしておけば、味が落ちる前に使い切れます。日持ちは調理法によって差があるので、酢を使ったものと火を通しただけのものは分けて扱うほうが安全です。夕飯の副菜としても出せるおかずを選んでおけば、余っても無駄になりません。

常備菜が1〜2品あるだけで、朝の「あと少し」問題が解決します

部活の予定や活動量に合わせてお弁当を工夫したい方は、部活まわりの事情を扱ったこちらもどうぞ。

高校生のお弁当でよくある質問

冷凍食品ばかりでも大丈夫ですか?

続けやすさを優先するなら問題ありません。気になる場合は、手作りのおかずを1品足したり、彩り用の野菜を加えたりすると栄養と見た目のバランスが取りやすくなります。部活で消費が多い子の場合は、品数よりも1品あたりの大きさで満足度が変わります。小さめの冷凍食品を2種類入れるより、大きめのおかずを1つ入れるほうが物足りなさを感じにくくなります。

夏場の傷み対策はどうすればいいですか?

しっかり冷ましてからフタを閉め、汁気を切ることが基本です。加えて保冷剤や保冷バッグを使い、生野菜や半熟卵は控えめにすると安心です。登校してから昼までの置き場所も結果に影響します。直射日光の当たる窓際や、暖房・冷房の風が直接当たる場所を避けるよう本人に伝えておくと、条件が一段よくなります。

おかずがマンネリになってしまいます。

同じおかずでも味つけを変えると印象が変わります。ハンバーグをケチャップ味と照り焼き味で使い分けるなど、ソースのバリエーションを増やすのがおすすめです。主菜を毎回替えるより、すき間に入る小さいおかずを入れ替えるほうが手間はかかりません。同じ唐揚げでも、隣がきんぴらの日とポテトの日では受ける印象が変わります。

量が足りているか分かりません。

まずは弁当箱の容量を目安に決め、残す量を見ながら調整しましょう。よく残すなら小さめに、いつも空なら少し大きめにすると、その子に合った量が見つかります。本人に聞いても「ふつう」としか返ってこないことは多いものです。残す量と、帰宅後すぐに何か食べるかどうかの2点で見ると判断しやすくなります。

学食や購買がある学校では、お弁当と併用してもいいですか?

併用している家庭は珍しくありません。曜日で決めてしまうと、買い物の量も作り置きの量も計画が立てやすくなります。ただし販売の時間や混み具合は学校によって違うので、本人が実際に買えているかを一度確かめておくと安心です。

まとめ|サイズ選びと時短で毎日をラクに

高校生のお弁当は、弁当箱のサイズで適量を決めるところから始めると迷いません。男子は800〜1000ml、女子は600〜900mlを目安に、その子の食欲に合わせて調整しましょう。

詰め方は「大きいものから、水気は切る」を意識するだけで見違えます。あとは作り置きや前日仕込みを取り入れれば、朝の負担はぐっと軽くなります。

その日の予定に合わせて決めてしまうと、朝に迷う時間が減ります。3年間のなかで組み方が変わるのは、たいてい次の4つの場面です。

  • 部活や体育がある日:容量は目安の上限側にして、おにぎりやパンの補食を1つ足す
  • 授業だけで下校する日:下限側の量でも足りることが多く、無理に増やさなくてよい
  • 朝に時間が取れない日:冷凍食品と常備菜で品数をそろえ、手作りは省いてかまわない
  • 気温が高い日:生野菜や半熟の卵は外し、火を通したおかず中心に組み替える

完璧を目指さず、頼れるところは冷凍食品や常備菜に頼るのが長続きのコツです。今日からできそうなものを一つ、お弁当作りに取り入れてみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

CAPTCHA

目次