すらりと立ち上がる花穂が美しいルピナス。藤の花を逆さまにしたような姿から「昇り藤」とも呼ばれ、春の庭を彩る人気の花です。そんなルピナスにはどんな花言葉が込められているのでしょうか。
この記事では、ルピナス全般の花言葉から色別の意味、「怖い」と噂される理由、英語の花言葉、名前の由来、誕生花の日付まで、まとめてやさしく解説します。
ルピナスの代表的な花言葉は「想像力」「いつも幸せ」「あなたは私の安らぎ」「貪欲」の4つ。怖い意味はなく、贈り物にも向く花です。
ルピナスの花言葉とは?基本の意味
ルピナス全般の花言葉は「想像力」「いつも幸せ」「あなたは私の安らぎ」「貪欲」です。前向きであたたかな意味が多く、贈り物の花としても親しまれています。
4つの言葉はいずれも人の心のはたらきや関係を表すもので、花の色や品種によって覆るものではありません。切り花でも鉢植えでも、種から育てた株でも同じ意味で使われます。資料によっては「空想」が挙げられることもありますが、これは「想像力」と近い方向の言葉として扱われています。
ルピナス全般の花言葉
まずは、ルピナスを代表する花言葉を見ていきましょう。色を問わず、ルピナス全般に当てはまる意味です。
- 想像力:豊かな発想やひらめきを連想させる言葉
- いつも幸せ:穏やかな幸福が続くことを願う言葉
- あなたは私の安らぎ:そばにいる人への信頼や愛情を表す言葉
- 貪欲:欲深さではなく、力強く生きる姿に由来する言葉
4つの言葉は、向いている方向がそれぞれ違います。「想像力」は相手の持つ力に注目した言葉、「いつも幸せ」はこの先の時間を願う言葉、「あなたは私の安らぎ」は自分から見た相手の存在を言い表した言葉です。同じ花を贈るのでも、相手との関係によって前に出したい1語は変わります。
「貪欲」だけ少し雰囲気が違いますが、これには理由があります。次の項目でくわしく見ていきましょう。
花言葉の由来
「想像力」「いつも幸せ」「あなたは私の安らぎ」は、古代ヨーロッパの言い伝えに由来するとされています。当時、ルピナスの種子を食べると気分が明るくなり、想像力が高まると信じられていました。実際に薬草として利用されたり、種子が食用にされたりした歴史もあります。
一方の「貪欲」は、ルピナスの生命力に由来します。ルピナスはやせた荒れ地でも養分をぐんぐん吸い上げて育つため、その吸肥力の強さが「貪欲」という言葉につながったと考えられています。マイナスの意味ではなく、たくましさを表した花言葉です。
なお、種子が食べられていたのはルピナス豆と呼ばれる一部の種で、いずれも水にさらして苦みを抜く下処理が前提でした。園芸用として売られている観賞用の種はこの下処理を想定していないため、食用にはしません。子どもやペットが口に入れないよう、まき残した種袋の置き場所には気をつけておくと安心です。

「貪欲」って聞くとドキッとしますが、由来を知るとむしろ頼もしい言葉なんですね。
ルピナスの英語(西洋)の花言葉|imagination / always happy などの意味
ルピナスは西洋でも親しまれており、英語の花言葉も存在します。日本語の花言葉と意味が重なる部分が多いのが特徴です。
ルピナスの代表的な英語の花言葉は次のとおりです。
- imagination:想像力
- always happy:いつも幸せ
- voraciousness:貪欲
このように、英語の花言葉も日本語とほぼ同じ意味で使われています。海外の方へメッセージカードを添える際は、英語の花言葉を一言加えると気持ちが伝わりやすくなります。
3語のうち voraciousness は日常の英会話ではあまり使われない硬い単語なので、カードに書くなら imagination と always happy の2語にとどめると読みやすくなります。単語を並べるより、”Wishing you always happy days.” のように文の形にすると、花言葉を知らない相手にも意味が届きます。
ルピナスの色別の花言葉
ルピナスは紫・青・白・黄・ピンクなど色のバリエーションが豊富です。色ごとに固有の花言葉が添えられることもあります。ただし出典によって解釈に幅があるため、代表的なものを整理して紹介します。
花壇でよく見かけるラッセルルピナスは、青紫・白・黄・ピンクが混ざった株立ちの状態で売られることが多く、店頭で色を選んで買えるとは限りません。色の意味を軸にして贈りたいときは、1色でまとまった切り花の花束を選ぶか、苗のラベルに花色が単色で書かれているものを探すと確実です。


紫・青のルピナス
紫のルピナスには「寛大な精神」が添えられることがあります。心の広さや包容力を感じさせる、落ち着いた花言葉です。ただしこの意味は出典が限られるため、参考程度に考えるとよいでしょう。
青のルピナスの花言葉は「母性愛」です。子を思う深い愛情を表す言葉で、母の日の贈り物にもふさわしい意味といえます。
紫と青は現物では見分けにくく、同じ株でも咲きはじめは青く、咲き進むにつれて紫がかって見えることがあります。色名で意味を厳密に分けるより、寛大さと母性愛という近い方向の言葉が集まった色域だと考えておくと選びやすくなります。濃い青紫は花束の中で色が締まって見えるので、淡い色の花と合わせると輪郭がはっきりします。
白・黄のルピナス
白のルピナスには「つねに幸福」という花言葉があります。清らかで明るい印象の白い花に、よく似合う言葉です。お祝いのシーンにも向いています。
黄のルピナスの花言葉は「多くの仲間」です。鮮やかな黄色が群れて咲く様子から生まれたとされ、にぎやかであたたかい意味を持ちます。
白は葉の緑との対比がはっきりするため、寄せ植えや花束の中で明るさを出したいときに向きます。黄は株全体がにぎやかに見える反面、ほかの花色とぶつかりやすいので、単色でまとめるか白と組み合わせると落ち着きます。白と黄は隣り合うと互いの明るさが引き立つ組み合わせで、2色だけの花束でもまとまりが出ます。
赤・ピンク(ローズ色)のルピナス
赤やピンク系のルピナスは「ローズ色」としてまとめられることが多く、花言葉は「珍奇(ちんき)」とされます。珍しく目を引く美しさを表した言葉です。なお、赤・ピンク単独の花言葉を明記する資料は少ないため、ローズ色の意味として覚えておくとよいでしょう。
園芸カタログでは、濃いピンクから赤紫までを幅広く「ローズ」と表記することがあります。そのため同じ「ローズ色」と書かれていても株によって印象が変わり、写真で見た色と実際の花色が違って見えることもあります。
色別の花言葉まとめ:色によって意味が変わるので、贈る相手やシーンに合わせて選ぶのがおすすめです。出典により解釈に幅がある点には注意しましょう。
| 色 | 花言葉 | 向いているシーン |
|---|---|---|
| 紫 | 寛大な精神 | 感謝を伝えたいとき |
| 青 | 母性愛 | 母の日 |
| 白 | つねに幸福 | お祝い・記念日 |
| 黄 | 多くの仲間 | 仲間への贈り物 |
| ローズ色(赤・ピンク) | 珍奇 | 個性的な花束に |
ルピナスに怖い花言葉はある?噂の真相
結論からお伝えすると、ルピナスに直接的な「怖い花言葉」はありません。「ルピナス 花言葉 怖い」と検索されるのは、「貪欲」という言葉が気になる方が多いためと考えられます。
「怖い」という言葉を添えて検索されるのは、ルピナスに限った話ではありません。花言葉に一つでも強い響きの語が混ざっていると、その語だけが切り取られて広まりやすいからです。ルピナスの場合に切り取られているのは「貪欲」の一語で、残る三つは前向きな意味に集中しています。
「貪欲」が怖いと言われる理由
「貪欲」という言葉は、日常では「欲深い」「際限がない」といったマイナスの意味で使われます。そのため、花言葉として見ると少し怖い印象を受ける方もいるようです。
しかし、すでに紹介したとおり、ルピナスの「貪欲」は荒れ地でもたくましく育つ吸肥力に由来します。人の性格を批判する言葉ではなく、生命力の強さをたたえた表現です。意味の背景を知れば、ネガティブに受け取る必要はありません。
実際の贈り物の場面で、この語が前に出てくることもほとんどありません。花屋の説明書きや花言葉の一覧では4語が並記されますが、花束に添える言葉は贈る側が選ぶものです。一覧に載っているというだけのことで、花そのものが不吉なものとして扱われているわけではありません。
結論:直接的に怖い意味はない
ルピナスの花言葉は「想像力」「いつも幸せ」「あなたは私の安らぎ」など、前向きであたたかいものがほとんどです。贈り物にしても失礼にあたる意味はないため、安心してプレゼントできます。
不安が残るときの確かめ方は単純です。花言葉の一覧に「死」「別れ」「裏切り」といった直接的な語が並んでいるかどうかを見れば足ります。ルピナスの一覧にこれらは登場しません。逆に、名前の由来や植物の毒性が理由で「怖い」と語られる花もあり、その場合は花言葉そのものは穏やかなことも珍しくありません。
ほかの花の「怖い花言葉」が気になる方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。


ルピナスの名前の由来・基本情報と誕生花
ルピナスはマメ科ルピナス属の植物です。名前にも和名にも、姿や性質を映したおもしろい由来があります。
マメ科という所属は、この植物の性質を知るうえでの手がかりになります。マメ科の多くは根に共生する細菌の力を借りて空気中の窒素を取り込めるため、肥料分の少ない土でも育つことができます。ルピナスがやせた土地でも花を咲かせられるのはこの仕組みによるもので、名前や花言葉の由来にもつながっています。
名前の語源(ラテン語lupus=オオカミ)
ルピナス(Lupinus)の名前は、ラテン語で「オオカミ」を意味する lupus(ルプス) に由来するとされています。土地の養分を貪欲に吸い上げて育つ姿を、獲物をむさぼるオオカミにたとえたという説が広く知られています。花言葉の「貪欲」とも通じる語源です。
もっとも、この名づけのもとになった見方には誤解が含まれていたとされます。やせた土地に生い茂る姿から「土をやせさせてしまう草」と受け取られましたが、実際には前述のとおり自分で窒素を取り込んで育つため、育てたあとの土はむしろ肥えます。現在は土づくりのための緑肥として畑にまかれることもあり、名前の印象とは逆の役割を担っています。
和名「昇り藤(ノボリフジ)」の由来
ルピナスの和名は「昇り藤(ノボリフジ)」です。垂れ下がって咲く藤の花とは反対に、下から上へ向かって咲き上がる姿から名づけられました。ほかに「立ち藤(タチフジ)」「葉団扇豆(ハウチワマメ)」と呼ばれることもあります。
別名の「葉団扇豆」は、手のひらを広げたような形の葉に由来します。ルピナスの葉は細長い小葉が中心から放射状に並び、丸い団扇のように見えるのが特徴です。花の付いていない時期でもこの葉の形で見分けがつくため、園芸店で苗を選ぶときの目印にもなります。
藤の花の花言葉が気になる方は、こちらの記事もどうぞ。


開花時期・原産地・種類
ルピナスの基本情報を表にまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 分類 | マメ科ルピナス属 |
| 開花時期 | 4〜6月(最盛期は5月) |
| 原産地 | 南北アメリカ、地中海沿岸、南アフリカ |
| 種類 | 200種以上(ラッセルルピナスなど) |
| 性質 | 耐寒性が高いが、高温多湿に弱い |
日本では本来多年草ですが、夏の暑さで枯れやすいため一年草として扱われることが多い植物です。背の高い品種は花壇の主役として人気があります。
草丈は品種による幅が大きく、50センチほどのものから180センチ近くまで伸びるものまであります。花壇の後方に植える大型のラッセルルピナスは花穂だけで数十センチに達することもあるため、支柱を立てておくと風で倒れにくくなります。開花が4月下旬から6月に集中するのは涼しい気候を好む性質によるもので、梅雨どきの高温多湿になると株が弱りはじめます。
ルピナスは何月何日の誕生花?|ルピナスが誕生花の日
ルピナスは複数の日の誕生花とされています。資料によって日付に違いがあるため、代表的なものをまとめて紹介します。
ルピナスが誕生花とされる主な日は次のとおりです。
- 3月10日
- 3月17日
- 5月31日
- 11月2日
5月生まれの方への贈り物を考えている方は、ほかの誕生花もチェックしてみてください。


11月2日は、ルピナスに「想像力」の花言葉を当てて紹介されることが多い日です。春に咲く花が11月の誕生花に挙がることもあり、開花期と誕生花の日付は必ずしも一致しません。11月生まれの方へ贈るなら、11月2日を含む30日分の誕生花と花言葉を並べた一覧が参考になります。


ルピナスを贈るのにおすすめのシーン
ルピナスは前向きな花言葉が多く、贈り物に向いた花です。色ごとの意味を活かすと、シーンに合った一鉢や花束を選べます。
贈るときの形は、花束・鉢植え・苗の三通りがあります。切り花のルピナスが出回るのは花期に重なる春から初夏が中心で、それ以外の時期は苗や鉢での取り扱いが多くなります。花穂が縦に長く伸びるので、花束にすると高さが出て、テーブルに置く小さな花瓶より、口の広い大きめの花瓶のほうが飾りやすい花です。
母の日・誕生日・お祝いに
シーン別のおすすめの選び方を紹介します。
- 母の日:「母性愛」の青いルピナス。感謝の気持ちを伝えたいときにぴったりです
- お祝い・記念日:「つねに幸福」の白いルピナス。新生活や結婚のお祝いにも向きます
- 誕生日:相手の好きな色や、誕生花の日に合わせて選ぶと特別感が出ます
- 仲間への贈り物:「多くの仲間」の黄色いルピナス。チームや友人グループへの贈り花に
鉢植えや苗を選ぶときは、相手の住まいの日当たりと夏の管理まで考えておくと安心です。前述のとおり高温多湿に弱く、翌年も咲かせるには風通しのよい場所へ移すなどの手間がかかります。世話の負担をかけたくない相手には、飾る期間が決まっている切り花の花束のほうが向いています。
花言葉に「想像力」「いつも幸せ」を持つルピナスは、これからの幸せを願う贈り物にふさわしい花です。色の意味も添えて贈ると、より気持ちが伝わります。
よくある質問
- ルピナスの花言葉で一番有名なのは何ですか?
-
「想像力」と「いつも幸せ」が代表的です。前向きであたたかい意味として、贈り物のメッセージにもよく使われます。
- ルピナスに本当に怖い花言葉はないのですか?
-
はい、直接的に怖い花言葉はありません。「貪欲」という言葉はありますが、これは荒れ地でもたくましく育つ生命力に由来する表現で、ネガティブな意味ではありません。
- ルピナスは何月の花ですか?
-
開花時期は4〜6月で、最盛期は5月です。誕生花としては3月10日・3月17日・5月31日・11月2日などが挙げられます。
- ルピナスの和名は何ですか?
-
「昇り藤(ノボリフジ)」です。下から上へ咲き上がる姿が、垂れ下がる藤の花と反対であることに由来します。
- ルピナスは種と苗のどちらから育てるのが手軽ですか?
-
一年草として楽しむなら、秋から春にかけて園芸店に並ぶ苗を植え付けるのが手軽です。種からまく場合は9〜10月ごろが目安で、根がまっすぐ下へ伸びる直根性のため、ポットから出すときに根鉢を崩さないのがコツになります。こぼれ種から翌年芽が出ることもありますが、マメ科の草花は同じ場所で続けて育てないのが基本なので、植える場所は毎年ずらしておくと安心です。
まとめ:ルピナスの花言葉
ルピナスの花言葉と基本情報をおさらいします。
- 全般の花言葉は「想像力」「いつも幸せ」「あなたは私の安らぎ」「貪欲」
- 色別では青=母性愛、白=つねに幸福、黄=多くの仲間、ローズ色=珍奇
- 「貪欲」は欲深さではなく、たくましい生命力に由来する
- 怖い花言葉はなく、贈り物にも安心して使える
- 名前はラテン語の「オオカミ(lupus)」、和名は「昇り藤」
- 開花期は4〜6月、草丈は品種により50〜180センチほどと幅がある
- 誕生花の日は3月10日・3月17日・5月31日・11月2日などが挙げられる
前向きな意味を多く持つルピナスは、大切な人へ幸せを願って贈るのにぴったりの花です。色の花言葉も添えて、気持ちを伝えてみてください。
色を選んで贈れるときは、感謝を伝えたい相手には青、お祝いの席には白、仲間へは黄。色が混ざった株や苗を贈る場合や、色にこだわらないときは、全般の花言葉である「いつも幸せ」を一言添えれば意味は十分に伝わります。








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