「ありがとう」を花で伝えたいとき、まず候補になるのはピンクのバラ、ピンクのカーネーション、ダリア、カスミソウの4種です。どれも花言葉に「感謝」を持ち、贈られた側が意味を調べても気持ちがまっすぐ伝わります。この記事では「ありがとう」「感謝」を意味する花20種を一覧表にまとめ、感謝そのものを表す花・尊敬を込める花・親交を表す花の3グループに分けて紹介します。あわせて母の日や退職などシーン別の選び方、花言葉の由来、贈る前に気をつけたい点まで整理しました。
「ありがとう」「感謝」の花言葉を持つ花20選【一覧表】
「ありがとう」を表す花は、大きく3つの方向に分かれます。感謝という言葉をそのまま持つ花、敬意を込めて目上の方へ贈る花、友情や交流を土台に感謝を伝える花です。まずは全体像を確認しましょう。
| 花 | 花言葉 | 向いている相手 |
|---|---|---|
| ピンクのバラ | 感謝・感銘・上品 | 誰にでも |
| ピンクのカーネーション | 感謝・温かい心 | 母・女性 |
| ダリア | 感謝・華麗・優雅 | 親しい人 |
| カスミソウ | 感謝・幸福・清らかな心 | 誰にでも |
| ミモザ | 感謝・友情 | 友人・同僚 |
| トルコキキョウ | 感謝・優美・希望 | 目上の方 |
| ホワイトレースフラワー | 感謝・細やかな愛情 | 誰にでも |
| 白いバラ | 深い尊敬・純潔 | 恩師・目上の方 |
| ブルーサルビア | 尊敬・知恵 | 先生・上司 |
| ゼラニウム | 尊敬・信頼・真の友情 | 目上の方 |
| カンパニュラ | 感謝・誠実 | 目上の方 |
| リンドウ | 誠実・正義 | 祖父母 |
| アルストロメリア | 持続・未来への憧れ | 退職・異動する方 |
| ピンクのガーベラ | 感謝・崇高美(全体は「常に前進」) | 友人・同僚 |
| ブバルディア | 交流・親交 | 友人 |
| コデマリ | 友情・品位・努力 | 友人 |
| スターチス | 変わらぬ心・途絶えぬ記憶 | 友人・恩師 |
| 百日草(ジニア) | 遠い友を思う・幸福 | 遠方の友人 |
| カモミール | 親交・逆境に負けぬ強さ | 支えてくれた人 |
| 藤 | 優しさ・歓迎 | もてなしてくれた人 |
「感謝」の花言葉は、花の種類だけでなく色で決まることが多いのが特徴です。バラもカーネーションもガーベラも、感謝の意味を持つのはピンク。同じ花でも赤や黄色を選ぶと別の言葉になるため、色まで指定して注文するのが確実です。
「感謝」をそのまま意味する花7選
花言葉に「感謝」という言葉が直接入っているグループです。相手が花言葉を調べたときにも意図がぶれないので、迷ったらここから選べば失敗しにくくなります。
ピンクのバラの花言葉は「感謝」「感銘」「上品」。バラは色ごとに意味が大きく変わり、赤は「愛情」、黄色は「嫉妬」「友情」と方向が分かれます。感謝を伝えたいならピンク一択と覚えておくと安心です。やわらかい色合いなので、相手の性別や年代を選ばずに贈れます。
ピンクのカーネーションは「感謝」「温かい心」。母の日の定番として知られていますが、その意味は母親に限りません。日ごろ気にかけてくれる人へのお礼にも合います。同じカーネーションでも黄色は「軽蔑」とされるため、色の選び方だけは気をつけたい花です。
ダリアは「感謝」「華麗」「優雅」。花が大きく1本でも見栄えがするので、束ねる本数を抑えても形になります。ただし「裏切り」「移り気」という意味も併せ持つ花です。カードに「感謝」と書き添えるひと手間で、受け取る側の解釈が固まります。
カスミソウの花言葉は「感謝」「幸福」「清らかな心」。脇役のイメージが強い花ですが、主役として束ねると軽やかで印象が変わります。ドライフラワーにしやすく、渡したあとも長く飾ってもらえるのが利点です。
ミモザは「感謝」「友情」。ふわふわとした黄色い花が春先に出回ります。イタリアでは3月8日の国際女性デーに、男性が日ごろの感謝を込めて女性へミモザを贈る習慣があり、この日は「ミモザの日」とも呼ばれます。
トルコキキョウは「感謝」「優美」「希望」。フリルのような花びらで上品にまとまるため、目上の方への贈り物にも向きます。花もちがよく、暑い時期でも比較的長く楽しめる花です。
ホワイトレースフラワーは「感謝」「可憐な心」「細やかな愛情」。名前のとおりレース編みのような細かい花で、メインの花を引き立てながら感謝の意味も添えられます。カスミソウの代わりに使うと、少し大人びた印象になります。
「尊敬」「敬意」を込めて贈る花6選
恩師や上司など、感謝と一緒に敬意も伝えたい相手に向くグループです。「ありがとう」だけでは軽く感じられそうな場面で選ぶと、気持ちの重さが釣り合います。
白いバラは「深い尊敬」「純潔」。ピンクのバラが感謝なら、白は敬意を担当します。ピンクと白を混ぜた花束にすれば「感謝と尊敬」を一度に表現でき、卒業や退職の場面でも収まりがよくなります。
ブルーサルビアの花言葉は「尊敬」「知恵」。すっと立つ青い穂が涼しげで、先生への贈り物に選ばれることがあります。赤いサルビアは「燃える思い」と恋愛寄りの意味になるので、色で意味が分かれる点はバラと同じです。
ゼラニウムは「尊敬」「信頼」「真の友情」。鉢花として流通することが多く、育てて長く楽しんでもらえます。ただし鉢植えは相手や場面を選ぶため、後述の注意点も確認してください。
カンパニュラは「感謝」「誠実」。釣り鐘の形をした花で、感謝と誠実さを同時に表せます。青紫や白があり、色を落ち着かせれば年配の方にも渡しやすい花です。
リンドウは「誠実」「正義」。秋の紫の花で、敬老の日の贈り物として鉢仕立てのものがよく出回ります。祖父母へ「いつもありがとう」を伝えるなら、季節も意味もかみ合う選択です。
アルストロメリアは「持続」「未来への憧れ」。花もちがよく、これからの道を応援する意味を込められます。退職や異動で職場を離れる方へ、感謝と一緒に手渡すのに向いた花です。
「親交」「友情」でありがとうを伝える花7選
かしこまらずに気持ちを渡したいときのグループです。友人や同僚など、対等な関係の相手に「助かったよ、ありがとう」を伝える場面に合います。
ピンクのガーベラは「感謝」「崇高美」。ガーベラ全体では「希望」「常に前進」という前向きな意味を持ちます。1本の単価が手ごろで、数本まとめても重くならないため、日常のお礼にちょうどよい花です。
ブバルディアの花言葉は「交流」「親交」。星形の小花が集まって咲き、束の中で他の花となじみます。「一緒に過ごした時間へのお礼」という文脈を持たせたいときに効きます。
コデマリは「友情」「品位」「努力」。白い小花が手まり状にまとまる枝ものです。がんばりを見てくれていた相手へのお礼に添えると、言葉にしづらい部分を補ってくれます。
スターチスは「変わらぬ心」「途絶えぬ記憶」。乾いても色が抜けにくいことから、この花言葉が付いたとされます。長く残る性質そのものが「忘れません」というお礼の形になる花です。

百日草(ジニア)は「遠い友を思う」「幸福」。長い期間咲き続けることが名前の由来です。遠方に住む友人へ、離れていても感謝しているという気持ちを託せます。
カモミールは「親交」「逆境に負けぬ強さ」。踏まれても立ち上がる性質から付いた言葉とされます。つらい時期に支えてくれた人へのお礼として、意味の重なりがきれいです。

藤は「優しさ」「歓迎」。もてなしてくれた相手へのお礼という、少し珍しい方向の感謝を表せます。枝が垂れる姿から「優しさ」が連想されたと説明される花です。

贈る相手・シーン別の選び方
同じ「ありがとう」でも、相手との関係によって選ぶ花は変わります。ここでは代表的な5つの場面ごとに、外しにくい組み合わせを挙げます。
母の日に贈るなら
基本はピンクのカーネーションです。「感謝」「温かい心」という花言葉が場面とそのまま重なります。定番を外したいときは、ピンクのバラやトルコキキョウを主役にして、カスミソウで軽さを足す構成が扱いやすい組み合わせです。
父の日・敬老の日に贈るなら
父の日は黄色いバラが定番として案内されることがありますが、黄色いバラには「嫉妬」の意味も伝わっています。気になる場合は、ひまわりやオレンジ系のガーベラなど、黄色系でも別の花に置き換えると迷いがありません。敬老の日は紫のリンドウが定番で、鉢仕立てなら長く楽しんでもらえます。
先生・恩師へ贈るなら
感謝より敬意を前に出す組み合わせが合います。白いバラの「深い尊敬」、ブルーサルビアの「尊敬」「知恵」、カンパニュラの「誠実」あたりが軸になります。教室で受け取ることを考えると、香りが強すぎない花を選び、持ち帰りやすい小さめの花束にまとめる配慮も効きます。

職場の送別・退職で贈るなら
感謝と、これからへの後押しを両立させたい場面です。アルストロメリアの「持続」「未来への憧れ」を軸に、ピンクのバラで感謝を足す形がまとまります。複数人からの贈り物なら、花束よりもそのまま飾れるアレンジメントのほうが、持ち帰りの負担が軽くなります。
「お別れ」の側面が強い場面では、門出そのものを表す花を選ぶ考え方もあります。卒業や転勤で贈る花の選び方は、こちらの記事にまとめています。

友人・日常のちょっとしたお礼に
気を使わせない分量が大切です。ピンクのガーベラやブバルディアを3〜5本ほど、紙で軽く包んだだけの形でも十分に伝わります。相手に花瓶がない可能性もあるので、そのまま置ける小さなブーケや、水を替える手間の少ないドライフラワーも選択肢になります。
なぜその花が「ありがとう」を意味するのか|花言葉の由来
感謝の花言葉には、花の姿から来たものと、贈る習慣から広まったものの2種類があります。由来を知っておくと、カードに添える一言が具体的になります。
カーネーション——アメリカのアンナ・ジャービスが、亡くなった母をしのぶ集まりで白いカーネーションを配ったことが母の日の起源として知られています。母の日の花として定着する過程で、感謝の象徴という位置づけが強まりました。
ミモザ——イタリアでは3月8日の国際女性デーにミモザを贈る習慣があり、日ごろの感謝を伝える花として広まりました。花言葉の「感謝」「友情」は、この習慣と結びついて語られます。
カスミソウ——小さな白い花が寄り集まって咲く姿から、「清らかな心」「幸福」といった言葉が付いたとされます。誰かを引き立てる咲き方が、感謝の気持ちと重ねて語られてきました。
一方で、スターチスの「変わらぬ心」やカモミールの「逆境に負けぬ強さ」は、花そのものの性質から来ています。乾いても色が残る、踏まれても起き上がるという特徴が、そのまま言葉になった例です。こうした由来は、お礼の理由を説明する材料としても使えます。
なお、同じ花でも国や資料によって花言葉の説明が違うことは珍しくありません。日本で広く紹介されている意味と、英語圏で語られる意味がずれる花もあります。贈るときは、相手が調べても違和感のない代表的な意味を選ぶと安全です。
花で「ありがとう」を伝えるコツ|本数・形・添える一言
花言葉は、相手が知らなければ伝わりません。ひと言添えるかどうかで受け取り方が変わるので、渡し方まで含めて考えておきましょう。
バラは本数にも意味があるとされ、8本は「あなたの思いやりに感謝します」と紹介されます。感謝を主題にするなら8本は語呂も意味も合いますが、本数の意味は主にバラで語られるものです。他の花では無理に数合わせをせず、持ち帰りやすい量を優先して問題ありません。
形は渡す場所で決めます。手渡してすぐ帰る場面なら花束、その場に飾ってもらう場面ならアレンジメント、遠方へ送るなら水やり不要のプリザーブドフラワーやドライフラワーが扱いやすい選択です。職場で渡す場合は、退勤まで机に置くことになるため、大きすぎない形を選ぶと親切です。
「好き」や「大好き」といった気持ちを一緒に伝えたい場合は、感謝の花に恋愛の意味を持つ花を混ぜると意図がぼやけます。目的が2つあるなら、束を分けるか、どちらか一方に絞るほうがきれいに伝わります。

贈る前に確認したい3つの注意点
感謝の花には、意味が反転しかねない落とし穴がいくつかあります。渡す直前に次の3点だけ確認しておくと安心です。
(1) ネガティブな花言葉が同居していないか。ダリアは「感謝」と同時に「裏切り」「移り気」を持ちます。黄色いバラは「友情」と「嫉妬」、黄色いカーネーションは「軽蔑」とされます。花言葉は1つの花に複数あるのが普通なので、代表的な意味だけで判断せず、色ごとの意味まで確認しておきましょう。
(2) 鉢植えを選んでよい相手か。鉢植えは「根付く」ことから、病気やけがの見舞いでは「寝付く」に通じるとして避けられてきました。一方で長く育てられる利点があり、敬老の日や母の日では鉢仕立てが定番になっています。見舞いの場面だけは切り花にしておくと迷いがありません。
(3) 場に合わない色・香りになっていないか。白一色の花束は弔事を連想させることがあります。感謝を伝える場面では、白を使うならピンクや淡い色を混ぜてまとめると印象が変わります。また、香りの強い花はオフィスや病室では敬遠されることがあるため、渡す場所も考えて選びましょう。
「ありがとう」の花言葉についてよくある質問
- 「ありがとう」という花言葉をそのまま持つ花はありますか?
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「ありがとう」という表記そのままの花言葉は一般的ではありません。同じ意味として紹介されるのは「感謝」で、ピンクのバラ、ピンクのカーネーション、ダリア、カスミソウ、ミモザ、トルコキキョウなどが代表的です。
- 感謝を伝えるのに1本だけ贈るのは失礼でしょうか?
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失礼にはあたりません。ガーベラやバラは1本でも形になり、日常のお礼ならむしろ気を使わせずに済みます。改まった場面で本数を意識したいときは、バラの8本が「あなたの思いやりに感謝します」とされるため目安になります。
- 男性に感謝の花を贈っても大丈夫ですか?
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問題ありません。ピンクが気になる場合は、白いバラの「深い尊敬」、ブルーサルビアの「尊敬」「知恵」、アルストロメリアの「持続」など、色を抑えた花を選ぶとまとまります。飾る場所を選ばない小さめのアレンジメントも扱いやすい形です。
- お世話になった人への「さようなら」と「ありがとう」は同じ花で伝えられますか?
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両立できます。感謝を表すピンクのバラと、門出を表すアルストロメリアやスイートピーを混ぜると、お礼と見送りの両方を1つの花束で表現できます。別れの場面に向く花については、別れの花言葉をまとめた記事も参考にしてください。
- 花言葉は相手に伝えたほうがよいですか?
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伝えたほうが確実です。花言葉を知らない人のほうが多いため、カードに一行書き添えるか、渡すときに口頭で伝えると意図が届きます。ダリアのように別の意味も持つ花では、書き添えることで誤解を防ぐ効果もあります。
まとめ|「ありがとう」は花の色まで選んで伝える
「ありがとう」を表す花は、ピンクのバラ・ピンクのカーネーション・ダリア・カスミソウを中心に、尊敬を込めたいなら白いバラやブルーサルビア、友情を土台にしたいならガーベラやブバルディアと広がります。共通しているのは、感謝の意味を持つのが多くの場合ピンク系だという点です。
花の名前だけでなく色まで指定して選び、カードに花言葉を一行添える。この2つを押さえれば、「ありがとう」は言葉にしなくても十分に伝わります。

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