小学生のなりたい職業ランキング【2026年最新】男女別トップ10と調査の違い

shougakusei-naritai-shokugyo

「小学生のなりたい職業って、いま何が人気なの?」と気になって調べてみると、あるサイトでは1位が「会社員」、別のサイトでは「サッカー選手」、さらに別のサイトでは「ケーキ屋さん」と書かれていて、かえって混乱してしまうことがあります。じつはこれ、どれかが間違っているわけではありません。調査によって対象の学年も聞き方も違うため、1位が変わるのが普通なのです。この記事では2026年に発表された主要3調査の最新ランキングを男女別に並べ、なぜ結果が食い違うのかまで整理します。

目次

小学生のなりたい職業ランキング最新版【男女別】

まず、小学生を対象にした調査でもっとも順位の幅が広い(トップ10まで公表されている)のが、日本FP協会の集計です。2026年4月30日に発表された第19回「小学生『夢をかなえる』作文コンクール」の応募作品1,383点(男子児童686点・女子児童697点)から、作文に書かれた職業を数え上げたものです。

結論から言うと、作文ベースの集計では男子1位が「サッカー選手」、女子1位が「保育士」。アンケート形式の調査では男子1位が「会社員」、女子1位が「パティシエ」になります。

男子児童のなりたい職業トップ10

順位職業
1位サッカー選手・監督など
2位野球選手・監督など
3位医師
4位ゲーム制作関連
5位会社員・事務員
5位ユーチューバー
7位バスケットボール選手・コーチ
8位建築士
8位獣医
10位プロゲーマー/パイロット/大工

上位3つはサッカー選手・野球選手・医師という顔ぶれです。一方で10位には「大工」が入りました。日本FP協会の発表によると、大工のトップ10入りは第13回(2019年度)以来6年ぶりです。身近な仕事への関心も途切れていないことがわかります。

女子児童のなりたい職業トップ10

順位職業
1位保育士
2位看護師
2位美容師
4位医師
5位パティシエ
6位イラストレーター
7位獣医
8位薬剤師
9位教師
10位ペットトリマー/漫画家

女子は保育士・看護師・美容師と、人と直接関わる仕事が上位を占めます。注目したいのは10位の「漫画家」で、前年度は44位でした。1年で30位以上を駆け上がった形になります。

アンケート調査では男子1位「会社員」・女子1位「パティシエ」

もうひとつ広く報じられるのが、第一生命の「大人になったらなりたいもの」調査です。2026年3月26日に発表された第37回では、小学生・中学生・高校生あわせて3,000人を対象に2025年12月の調査が行われました。小学生の結果は次のとおりです。

順位小学生男子小学生女子
1位会社員(15.0%)パティシエ(12.8%)
2位野球選手(11.2%)会社員(9.2%)
3位YouTuber・動画投稿者(9.8%)幼稚園の先生・保育士(6.2%)

小学生男子の「会社員」と小学生女子の「パティシエ」は、いずれも6年連続の1位です。今回のトピックは、男子2位に「野球選手」が入り、前回まで上位だった「YouTuber・動画投稿者」を逆転したこと。海外で活躍する日本人選手の増加が背景として挙げられています。

なお、第一生命の発表資料で公表されているのは上位の顔ぶれが中心のため、この記事では確認できた3位までを掲載しています。

ランキング表を見ながら将来の夢を話す小学生と保護者のイメージ

調査によって1位が違うのはなぜ?主要3調査を比べる

ここに、毎年春に発表されるクラレの調査を加えると、違いがもっとはっきりします。クラレは2026年4月に「新小学1年生」を対象とした結果を発表しており、男女総合の1位は「ケーキ屋・パン屋」(12.2%)、2位「警察官」(10.2%)、3位「スポーツ選手」(6.8%)でした。4位の「消防・レスキュー隊」(6.7%)は過去最高の割合です。

男の子の1位は「警察官」、女の子の1位は「ケーキ屋・パン屋」で、女の子の1位は28年連続で変わっていません。同じ「小学生のなりたい職業」でも、3つの調査は次のように性格が違います。

調査対象集め方男子1位女子1位
第一生命(第37回)小・中・高校生3,000人アンケート会社員パティシエ
日本FP協会(第19回)作文コンクール応募者1,383人作文の記述を集計サッカー選手保育士
クラレ(2026年版)新小学1年生アンケート警察官ケーキ屋・パン屋

違いを生む3つのポイント

ランキングの顔ぶれが入れ替わる理由は、大きく3つに整理できます。

  • 対象の年齢が違う:クラレは6〜7歳の新1年生だけ。第一生命とFP協会は小学6年生までを含みます。年齢が上がるほど、身近な「お店の人」から「働き方としての仕事」へ回答が移りやすくなります。
  • 聞き方が違う:アンケートは短い一言で答えられますが、作文は「なぜなりたいか」を数百字書く必要があります。理由まで語れる職業ほど作文では選ばれやすくなります。
  • 回答者の集まり方が違う:作文コンクールは応募した子どもの集計なので、全国の小学生を平均した数字とは性質が異なります。

たとえば「会社員」は、アンケート形式の第一生命では男子1位ですが、作文形式のFP協会では男子5位です。「会社員になりたい理由」を作文にまとめるのは、サッカー選手より難しい――そう考えると、この差はごく自然に説明がつきます。

ランキングを引用するときは、「どの調査の、いつの結果か」をセットで伝えると誤解が生まれません。自由研究や作文で使う場合も、調査名と発表年を書き添えておくと説得力が増します。

男女で違う人気職業と、令和ならではの新しい仕事

3つの調査を横に並べると、男女の傾向はかなりはっきり分かれます。ただし「男の子はこうあるべき」という話ではなく、あくまで現時点の集計に表れた傾向として見てください。

男の子はスポーツ選手と「作る仕事」が強い

男子はサッカー選手・野球選手・バスケットボール選手と、スポーツ系が複数ランクインするのが特徴です。FP協会の集計でも上位3つが安定して同じ顔ぶれとなっており、テレビやネットで試合を見る機会の多さがそのまま反映されているといえます。

もうひとつの柱が「作る仕事」です。ゲーム制作関連(4位)、建築士(8位)、大工(10位)と、形あるものを作り上げる職業が並びます。クラレの新1年生調査で警察官・消防士が上位に来るのも、役割がはっきり目に見える仕事という点で共通しています。

女の子は「人と関わる仕事」+クリエイター系が伸びている

女子は保育士・看護師・美容師・医師・薬剤師・教師と、人と向き合う仕事が上位を占めます。誰かの役に立っている姿がイメージしやすい職業が選ばれやすい、と読み取れます。

その一方で、イラストレーター(6位)と漫画家(10位)が入っている点は見逃せません。特に漫画家は前年度44位からの躍進です。作品を投稿できるサービスが広がり、「自分の描いたものを人に見てもらう」ことが以前より身近になった時代を映しています。

令和ならではの新しい職業も上位に入っている

いまのランキングには、20年前には存在しなかった職業がいくつも並んでいます。第一生命の調査では小学生男子の3位が「YouTuber・動画投稿者」(9.8%)、FP協会の集計では男子4位が「ゲーム制作関連」、10位に「プロゲーマー」が入りました。

共通しているのは、子どもが日常的に触れているコンテンツの「作り手側」に回る職業だという点です。動画を見る、ゲームで遊ぶ、漫画やイラストを読む――その体験の延長線上に、作る人がいることを知って興味を持つ流れができています。

ただし注意したいのは、こうした職業は順位の動きが大きいことです。第一生命の調査で「YouTuber」が野球選手に順位を明け渡したように、その年に話題になった出来事で上下します。1年ごとの上下に一喜一憂するより、数年分の推移を眺めたほうが実像がつかめます。

ランキングを読むときの3つのコツ
  • 順位よりも「%」を見る。上位でも数%しか差がないことがある
  • 同率が多い調査は、票数が分散している=夢が多様化しているサイン
  • 1年だけでなく前年・前々年と比べると、一時的な流行かどうかが見える
ノートに将来なりたい職業を書き出している小学生の手元のイメージ

「なりたい職業がない」と言われたら|家庭でできる関わり方

学校で将来の夢を書く課題が出ると、「なりたいものが思いつかない」と困ってしまう子は少なくありません。ランキング上位の職業を並べて「この中から選んだら?」と勧めたくなりますが、ここは急がないほうがうまくいきます。

職業名から入らず、「どんなときが楽しいか」から入る。夢が出てこないのは、選択肢を知らないだけであることが多いからです。

職業名ではなく「好きなこと」から広げる

「何になりたい?」は、答えるのに知識が要る質問です。代わりに次のような聞き方にすると、子ども自身が言葉にしやすくなります。

  • 「学校で、時間があっという間に過ぎるのはどの時間?」
  • 「人に『ありがとう』と言われてうれしかったことは?」
  • 「ひとりで黙々とやるのと、みんなでやるの、どっちが好き?」
  • 「作るのが好き? 教えるのが好き? 調べるのが好き?」

出てきた答えを、そのまま職業に結び付ける必要はありません。「調べるのが好き」なら研究職や記者、「作るのが好き」なら建築士やゲーム制作と、あとから大人が候補を添えれば十分です。ランキングは、その候補を出すためのカタログとして使うと役に立ちます。

夢は変わっていいと伝えておく

小学生のうちに書いた夢が、その後もずっと同じであるほうがめずらしいことです。実際、同じ調査でも学年が上がるほど回答の顔ぶれは変わります。「一度書いたら守らないといけない」と思わせないよう、いまの気持ちを書けばいいと先に伝えておくと、子どもは書きやすくなります。

また、小学校では2020年度から「キャリア・パスポート」という記録を活用する取り組みが全国で導入されています。学年ごとに書いた振り返りが積み重なっていく仕組みなので、「去年はこう書いていたね」と一緒に読み返すだけでも、変化を前向きに受け止めるきっかけになります。

将来の夢を作文や授業でまとめるときの型

なりたい職業が決まっても、いざ原稿用紙に向かうと手が止まる――これもよくある場面です。将来の夢の作文は、次の4つの順番で組み立てると迷いません。

  1. 結論:「わたしは○○になりたいです」と最初に書く
  2. きっかけ:いつ、どこで、何を見て・体験してそう思ったか
  3. 調べたこと:その仕事の内容や、必要な資格・勉強でわかったこと
  4. 今からできること:そのために今年やってみたいこと

いちばん差がつくのは3番目の「調べたこと」です。ここに具体的な数字や仕事内容が1つ入るだけで、作文の密度が変わります。たとえば次のような一文です。

  • 「調べてみると、保育士になるには専門の学校で勉強して資格を取る必要があるとわかりました。」
  • 「ゲームは一人ではなく、絵をかく人・音を作る人・プログラムを書く人が分かれて作っていると知りました。」
  • 「サッカー選手になった人は、小学生のころから毎日練習を続けていたそうです。」

職業について調べた内容は、そのまま自由研究や自学ノートのテーマにも使えます。作文の書き出しでつまずいたときは、書き方の型を扱った記事もあわせて参考にしてみてください。

原稿用紙に将来の夢の作文を書く小学生のイメージ

よくある質問

小学生のなりたい職業ランキングは、いつ発表されますか?

春に集中します。第一生命の「大人になったらなりたいもの」は3月ごろ、クラレの新小学1年生調査は4月上旬、日本FP協会の集計は4月末ごろの発表が続いています。最新版を探すなら、この時期に各社の発表資料を確認するのが確実です。

「会社員」が1位というのは本当ですか?

第一生命の第37回調査では、小学生男子の1位が「会社員」(15.0%)で6年連続の1位です。ただし作文をもとに集計した日本FP協会では男子5位でした。調査の聞き方で順位が変わるため、「どの調査の結果か」をあわせて確認してください。

男の子と女の子で人気の職業は違いますか?

傾向は分かれます。男子はサッカー・野球・バスケットボールなどスポーツ系と、ゲーム制作や建築士といった「作る仕事」が上位に入ります。女子は保育士・看護師・美容師など人と関わる仕事が中心で、近年はイラストレーターや漫画家も上位に入ってきました。

子どものなりたい職業が毎年変わるのですが、問題ないでしょうか?

学年が上がるにつれて回答が変わるのは、各調査でも見られる自然な動きです。関心の幅が広がった結果とも受け取れます。変わったことを指摘するより、「なぜそう思ったの?」と理由を聞くほうが、次に考えるきっかけになります。

昔と今で、人気の職業はどう変わりましたか?

スポーツ選手・医師・保育士・パティシエといった定番は今も上位に残っています。大きく変わったのは、YouTuber・ゲーム制作関連・プロゲーマー・イラストレーターなど、コンテンツを作る側の職業が加わった点です。日本FP協会の集計では、漫画家が前年度44位からトップ10入りしました。

まとめ

小学生のなりたい職業ランキングは、調査ごとに1位が違います。作文をもとに集計した日本FP協会では男子1位「サッカー選手」・女子1位「保育士」、アンケート形式の第一生命では男子1位「会社員」・女子1位「パティシエ」、新小学1年生を対象としたクラレでは男の子1位「警察官」・女の子1位「ケーキ屋・パン屋」でした。

食い違って見えるのは、対象の年齢・聞き方・回答者の集まり方が違うからです。どれかが正しいのではなく、それぞれが別の角度から子どもの気持ちを切り取っていると考えると、ランキングはぐっと読みやすくなります。

ランキングは順位を競うための表ではなく、子どもが自分の「好き」に名前を付けるための手がかりです。夢が思いつかないときこそ、職業名ではなく好きなことのほうから話を始めてみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

CAPTCHA

目次