「7月の誕生石って何だろう?」と気になって調べると、ルビーだけでなく「スフェーン」という名前も出てきて、戸惑った方もいるのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、7月の誕生石はルビーとスフェーンの2種類です。長くルビーひとつでしたが、2021年の改定でスフェーンが新たに加わりました。
この記事では、それぞれの石言葉や意味、由来をやさしくまとめました。贈り物選びの参考にもなるよう、選び方やお手入れのポイントもあわせて紹介します。
7月の誕生石はルビーとスフェーンの2種類
7月の誕生石は、情熱の赤い宝石「ルビー」と、虹色のきらめきを持つ「スフェーン」の2つです。まずは2種類をひと目で比べられるよう、表にまとめました。

| 石の名前 | 主な石言葉 | カラー |
|---|---|---|
| ルビー | 情熱・愛・勇気・威厳 | 鮮やかな赤 |
| スフェーン | 才能開花・幸運・純粋 | 黄緑〜緑がかった黄色 |
2つは色だけでなく硬さも違います。ルビーは鉱物名をコランダムといい、傷のつきにくさを表すモース硬度は9です。一方のスフェーンは鉱物名をチタナイトといい、モース硬度は5〜5.5と控えめで、扱いに少し気を配りたい石にあたります。
どちらを身につけても「7月の誕生石」であることに変わりはありません。2種類あるぶん、色の好みや使う場面に合わせて選び分けられるのが、7月生まれの人の強みといえます。
2021年の改定でスフェーンが追加された
日本の誕生石は、1958年に全国宝石卸商協同組合が初めて定めたものが基準になっています。その後、長いあいだ大きな変更はありませんでした。
ところが2021年12月20日、63年ぶりに誕生石が改定されます。このとき新たに10種類が加わり、全部で29石になりました。7月のスフェーンも、このタイミングで仲間入りした宝石のひとつです。
改定の背景には、国内でいくつかの誕生石リストが混在し、買う側が迷いやすい状態が続いていたことがあります。全国宝石卸商協同組合は、案内を統一するとともに、選べる宝石の幅を広げることもねらいとして挙げています。
追加された10石の割り当ては月ごとに違い、7月に加わったのはスフェーン1石だけでした。10月のように、この改定で新しい石が加わらなかった月もあります。


ルビーしか知らなかった人が多いのは、スフェーンが加わってまだ日が浅いからなんですね。
7月の代表的な誕生石「ルビー」
7月の誕生石といえば、やはりルビーを思い浮かべる方が多いでしょう。1958年から続く伝統的な7月の宝石で、その鮮やかな赤色は「宝石の女王」とも呼ばれています。
ひと口に赤といっても、ルビーの色みにはオレンジ寄りのものからやや紫を帯びたものまで幅があります。濃すぎると暗く沈んで見え、淡すぎるとピンクサファイアと呼ばれる領域に近づくため、赤みの強さと明るさのつり合いが評価の分かれ目になります。
白熱灯の下では赤みが強く、白っぽい照明の下では落ち着いて見えるなど、光源によって表情が変わるのもルビーの特徴です。実物を選ぶときは、明るさの違う場所で見比べておくと、持ち帰ってからの印象のずれが小さくなります。
ルビーの石言葉と意味
ルビーの石言葉は、情熱・愛・勇気・威厳です。燃えるような赤色が、強い気持ちや行動力を象徴すると考えられてきました。
大切な人への愛情を伝える贈り物や、自分を奮い立たせたいときの石として選ばれることが多い宝石です。
4つの石言葉は、贈る相手や場面によって前に出る意味が変わります。恋人や配偶者へなら情熱と愛、資格試験や独立など新しい一歩を踏み出す相手へなら勇気、長く続けてきた仕事をたたえるなら威厳と、贈る理由に重ねると言葉が生きてきます。
結婚40周年を「ルビー婚式」と呼ぶ習わしもあり、7月生まれかどうかにかかわらず、節目の贈り物として選ばれてきた宝石でもあります。
名前の由来とルビーの特徴
「ルビー」という名前は、ラテン語で「赤」を意味するruber(ルベル)に由来します。その名のとおり、深く鮮やかな赤色が最大の魅力です。
鉱物としては「コランダム」という種類で、硬さはダイヤモンドに次ぐといわれます。日常的に身につけても傷つきにくく、扱いやすい点も人気の理由です。
ルビーの豆知識:同じコランダムでも、赤いものをルビー、それ以外の色をサファイアと呼びます。じつはルビーとサファイアは、色が違うだけの“兄弟”のような関係なのです。
硬さの数値はモース硬度で9にあたり、10のダイヤモンドに次ぐ位置です。さらに特定の方向へ割れやすい劈開(へきかい)を持たないため、手を使う場面でぶつけやすいリングでも比較的安心して使えます。
市場に出回るルビーの多くは、加熱によって色を整えた石です。加熱していない石は数が限られ、そのぶん価格も上がります。人工的に育てた合成ルビーも古くから流通しており、鑑別書には「合成ルビー」と明記されます。
ルビーが7月の誕生石になった背景
ルビーが7月の誕生石とされたのは、1958年の制定時からです。赤色が夏の太陽や情熱を連想させることもあり、暑い季節の7月によく合う宝石として親しまれてきました。
世界的にも7月の誕生石はルビーとされる地域が多く、長く愛されてきた定番の宝石といえます。
2021年の改定でも、ルビーが7月から外れることはありませんでした。新しく加わったスフェーンと並び立つ形になり、7月生まれの人は伝統の赤を選ぶことも、加わったばかりの輝きを選ぶこともできるようになっています。
誕生石の一覧は国や団体ごとに整えられてきた経緯があり、月ごとの石がすべて一致するわけではありません。そのなかで7月のルビーは、日本の一覧でも海外で使われる一覧でも共通して挙がる石です。
2021年に加わった7月の誕生石「スフェーン」
スフェーンは、2021年の改定で新しく7月の誕生石に加わった宝石です。聞き慣れない名前かもしれませんが、見る角度で色が変わる華やかな輝きを持っています。


鉱物としての名前はチタナイトで、和名は結晶の形にちなんだ楔石(くさびいし)です。宝石として売られるときはスフェーンの名前が使われることが多く、同じ石を指しています。
光が虹色に分かれる度合いを表す分散度は約0.051で、ダイヤモンドの約0.044を上回ります。石をわずかに傾けたときに赤や緑の色がちらちらと動いて見えるのは、この性質によるものです。
スフェーンの石言葉と意味
スフェーンの石言葉は、才能開花・幸運・純粋などとされます。光を受けて七色にきらめく独特の輝きが、内に秘めた力や個性を引き出すと考えられています。
人とは少し違う、自分だけの宝石を持ちたい方に向いた石といえるでしょう。
スフェーンの地色は黄色から黄緑、緑がかった褐色まで幅があり、同じ名前でも石によって印象が変わります。黄色みの強い石は明るく軽やかに、緑がかった石は落ち着いた雰囲気に見えます。
才能開花という石言葉は、進学や就職、独立といった新しい環境に踏み出す時期と重ねやすい言葉です。7月生まれの方の門出に添えるなら、石の名前と意味をひとこと伝えると、贈った気持ちがそのまま届きます。
スフェーンが7月の誕生石になった由来
スフェーンが7月の誕生石になった背景には、ある人物の存在があります。スフェーンは1787年に自然哲学者マーク・オーガスト・ピクテによって見いだされました。
彼の誕生月が7月だったこと、そして新緑の木々を思わせる美しい色合いを持つことから、7月の誕生石にふさわしいとされたのです。
誕生石の由来は、古代からの言い伝えや象徴に結びつくものが少なくありません。そのなかでスフェーンは、石そのものの伝承ではなく、見いだした人物の誕生月にちなんで7月に置かれた点が特徴的です。
ジュエリーとして名前が広まったのは近年で、7月の誕生石の一覧に載ったのも2021年です。ルビーほど店頭で見かけないのは、この歴史の浅さも関係しています。
ルビーとどう違う?選ぶときの目安
同じ7月の誕生石でも、ルビーとスフェーンでは印象が大きく異なります。どちらを選ぶか迷ったときは、次のような目安で考えると選びやすくなります。
- 情熱的で華やかな赤が好み → ルビー
- きらめく個性的な輝きが好み → スフェーン
- 定番で長く愛される宝石がよい → ルビー
- 人と被らない宝石を持ちたい → スフェーン
硬さの差は、アイテムを決めるときに効いてきます。指先が机や壁に触れやすいリングはルビーが向き、スフェーンは胸元や耳もとに下げるペンダントやピアスのほうが安心です。
スフェーンをリングにしたいときは、石の周りを金属の縁で囲む留め方(覆輪留め・ベゼル)を選ぶと、横からの当たりを受けにくくなります。爪で留める形にするなら、家事や運動の前に外す習慣をつくっておくと安心です。
7月の誕生石はどう選ぶ?贈り物・自分用のポイント
7月の誕生石は、誕生日プレゼントや自分へのご褒美にもぴったりです。選ぶときや身につけるときに知っておきたいポイントをまとめました。
7月は誕生石が2種類あるため、贈る側は「どちらにするか」から考えることになります。相手がルビーだけを自分の誕生石だと思っている場合もあるので、スフェーンを贈るなら7月の誕生石であることをひとこと添えると、意図が正しく伝わります。
自分用に買うなら、あとから買い足しやすいかどうかも判断材料になります。ルビーは色の近い石をあらためて探しやすく、スフェーンは一石ごとの個性が強いぶん、気に入った石に出会ったときに決めるほうが後悔しにくい石です。
贈り物に選ぶときの考え方
贈り物として選ぶなら、相手の好みや普段の服装に合う色を意識すると喜ばれやすくなります。華やかさを贈りたいならルビー、個性を大切にする相手にはスフェーンといった選び方もおすすめです。
ネックレスやピアスなど、毎日使いやすいアイテムを選ぶと、長く身につけてもらいやすいでしょう。
相手が普段つけているアクセサリーの金属色を確かめておくと、合わせやすさが上がります。ルビーの赤はイエローゴールドと組むと温かみが増し、シルバーやプラチナの白い色みと組むと赤がくっきり立ちます。スフェーンの黄緑はイエローゴールドと地色が近く、全体がやわらかくまとまります。
サイズを聞きにくい相手にはリングを避け、ネックレスやピアスにすると外れが少なくなります。ピアスは穴の有無で選択肢が変わるので、イヤリングも扱っている店で相談しておくと安心です。



「7月生まれの人へ」という気持ちが伝わるだけで、誕生石の贈り物はぐっと特別になりますよ。
身につけるときとお手入れの注意
ルビーは硬く丈夫ですが、スフェーンはやや割れやすい性質があります。とくにスフェーンは強い衝撃に弱いため、ぶつけないよう気をつけて扱うと安心です。
どちらの石も、汗や化粧品が付いたら柔らかい布でやさしく拭き取りましょう。使ったあとに軽くお手入れしておくと、輝きが長持ちします。
汚れが気になってきたら、ぬるま湯に中性洗剤を数滴落とし、柔らかい歯ブラシで石の裏側と台座のすき間をなでるように洗います。洗ったあとはよくすすぎ、水気を拭き取ってから乾かすところまでを一続きで行うと、水滴の跡が残りません。
超音波洗浄機は便利ですが、スフェーンには使わないほうが無難です。ルビーでも、ひび割れをガラスで埋める含浸処理が施された石は、振動で充填材が傷むおそれがあります。処理の有無が分からないときは、購入した店に確かめてから使いましょう。
しまうときは、石どうしが触れ合わないよう仕切りのあるケースや小袋に分けます。硬いルビーとやわらかいスフェーンを同じ袋に入れると、ルビーがスフェーンに傷をつけてしまうことがあるためです。
7月の誕生石に関するよくある質問
- 7月の誕生石は何色ですか?
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代表的なルビーは鮮やかな赤色です。もう一つのスフェーンは、黄緑から緑がかった黄色で、光を受けて七色にきらめくのが特徴です。
- 7月の誕生石はルビーだけではないのですか?
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2021年の改定でスフェーンが加わり、現在はルビーとスフェーンの2種類です。長くルビーひとつだったため、ルビーだけと思っている方も多くいます。
- 7月生まれへの誕生日プレゼントにはルビーとスフェーンのどちらが向いていますか?
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定番で華やかな印象を贈りたいならルビー、人とは違う個性的な輝きを贈りたいならスフェーンがおすすめです。相手の好みに合わせて選ぶとよいでしょう。
- スフェーンはどこで購入できますか?
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誕生石を扱うジュエリー店や、色石を専門にするオンラインショップで取扱いがあることが多い石です。店頭に並ぶ数は限られやすいので、色みや大きさに希望があるときは、取り寄せができるか相談してみるとよいでしょう。
- ルビーの鑑別書にある「ピジョンブラッド」とは何ですか?
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濃く鮮やかな赤に対して使われる色の呼び名です。宝石鑑別団体協議会(AGL)の基準に合う色と判断された石は、2021年3月から鑑別書の備考欄に「ピジョンブラッド(AGL基準)」と記載できるようになりました。販売店が独自に使う呼び方とは分けて考え、気になるときは鑑別書の記載を確かめると確実です。
まとめ:7月の誕生石ルビーとスフェーンの意味
7月の誕生石は、伝統的なルビーと、2021年に加わったスフェーンの2種類です。最後に要点を振り返っておきましょう。
この記事のまとめ
- 7月の誕生石はルビーとスフェーンの2種類
- ルビーは情熱・愛を象徴する1958年からの定番
- スフェーンは2021年の改定で加わった個性的な宝石
- 贈り物は相手の好みに合わせて選ぶと喜ばれる
- ルビーはモース硬度9、スフェーンは5〜5.5で扱い方が変わる
色の強さで選ぶならルビー、光が虹色に動く輝きで選ぶならスフェーン。毎日つけたいならルビー、特別な日に取り出す一石ならスフェーンが扱いやすくなります。
赤く情熱的なルビーと、きらめく個性のスフェーン。どちらも7月生まれの方にふさわしい、魅力あふれる誕生石です。お気に入りの一石を見つけてみてくださいね。

















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