公園の芝生で見かけるシロツメクサ。花冠を作って遊んだ記憶はあっても、花言葉まで知っている方は少ないのではないでしょうか。調べてみると「復讐」という物騒な言葉が出てきて、贈ってよいのか不安になった方もいるかもしれません。
結論から言うと、シロツメクサの花言葉は「幸運」「約束」「私を思って」の3つで、いずれも前向きな意味です。「復讐」はクローバー全体の花言葉として紹介されるもので、贈り物に使っても心配はいりません。
この記事では、3つの花言葉それぞれの由来、「復讐」が語られる背景、葉の枚数ごとの意味、「白詰草」という名前の由来や見られる場所まで、シロツメクサを知るための情報をまとめて紹介します。
シロツメクサの花言葉は?基本の3つの意味
シロツメクサの花言葉は「幸運」「約束」「私を思って」の3つです。どれも前向きで温かい意味を持っています。
公園や道端でよく見かける身近な花ですが、その花言葉にはロマンチックな由来が隠されています。ひとつずつ見ていきましょう。
3つの花言葉は、それぞれ別の言い伝えから生まれています。「幸運」は四つ葉のクローバー、「約束」はキリスト教の聖人の逸話、「私を思って」はヨーロッパの花冠の風習が出どころです。由来が分かると、どの場面でどの意味を添えるかも選びやすくなります。
「幸運」——四つ葉のクローバー伝説から
「幸運」は、四つ葉のクローバーを見つけると幸せになれるという言い伝えに由来する花言葉です。
三つ葉が一般的なクローバーの中で、四つ葉が見つかる確率は約1万分の1ともいわれています。その希少さが「幸運の象徴」として広まりました。
もともとは四つ葉に向けられた意味ですが、現在は白い花を咲かせるシロツメクサ全体の花言葉として紹介されています。三つ葉の株しか見つからなかったとしても、「幸運」を託して贈ることができます。
新生活や受験の応援など、これから始まる時期を後押ししたい場面で選ばれやすい意味です。花束のように改まった贈り方でなくても、散歩の途中で摘んだ数本に「幸運」の意味を添えるだけで気持ちは伝わります。
「約束」——聖パトリックと三位一体の教え
「約束」の花言葉は、アイルランドにキリスト教を伝えた聖パトリック(パトリキウス)に由来しています。
聖パトリックはシロツメクサの三つ葉を使って「三位一体」の教えを説いたとされています。その逸話から「約束」「信仰」といった意味が生まれました。アイルランドでは聖パトリックの祝日にクローバーを胸に挿す習わしが今も残っています。
英語の花言葉でも promise(約束)が使われており、日本だけの解釈ではありません。守りたい約束を言葉にしにくいときに、花に代わりを託すという使い方が古くからされてきました。
そのため「約束」は、遠く離れて暮らす友人や、卒業して進路が分かれる相手へ贈る場面と相性のよい意味です。恋愛に限らず、友情や信頼を確かめ合う気持ちにも使えます。
「私を思って」——花冠を贈る恋のおまじない
「私を思って」は、ヨーロッパに伝わる恋のおまじないが由来です。
シロツメクサで花冠を編み、想い人に贈って受け取ってもらえたら恋が叶うといわれていました。子どもの頃に花冠を作った経験がある方も多いのではないでしょうか。身近な遊びの中に、実はこんなロマンチックな意味が込められていたのです。
英語では think of me と表され、「私を忘れないで」に近いニュアンスで受け取られます。相手に決断を迫るのではなく、気持ちをそっと置いておくような控えめな表現です。
そのため、重くならないように想いを伝えたい場面に向いています。花言葉から気持ちに合う花を選びたい方は、次の記事もあわせて参考にしてください。


シロツメクサの花言葉に怖い意味がある?「復讐」の真相
シロツメクサの花言葉を調べると「復讐」という怖い言葉が出てくることがあります。結論からいうと、贈り物として心配する必要はありません。
検索結果に「復讐」が並ぶのは、花言葉を紹介する一覧がクローバー全体の意味をまとめて載せているためです。シロツメクサという植物だけに向けられた意味ではありません。
ここでは「復讐」がどこから来た言葉なのか、そして実際に贈るときに気をつけたい点を順に整理します。怖い意味を持つ花をまとめて知りたい方は、次の記事も参考になります。

「復讐」の花言葉はどこから来た?
「復讐」はクローバー全体に付けられた花言葉のひとつで、シロツメクサ固有のものではありません。
由来には諸説ありますが、四つ葉のクローバーの4枚の葉にはそれぞれ「希望・信仰・愛情・幸福」の意味があるとされる一方で、裏花言葉として「復讐」が存在するという説があります。ただし、これは西洋の古い文献に散見される程度で、日本で一般的に使われる意味ではありません。
そもそも花言葉は、19世紀のヨーロッパで花に意味を持たせる文化が流行したことで広まったもので、まとめた本や国によって内容が異なります。ひとつの花に前向きな意味と暗い意味が同居するのは、この成り立ちによるところが大きいでしょう。
日本で見かける花言葉の一覧も、そうした複数の出どころを並べたものです。「復讐」だけを取り出して重く受け止めるより、並んでいる意味のひとつと捉えるほうが実態に近いといえます。
贈り物にしても大丈夫?
シロツメクサを贈り物にすることはまったく問題ありません。主な花言葉はすべてポジティブな意味ですし、「復讐」の意味で受け取る人はほぼいないでしょう。
実際に気をつけたいのは、花言葉よりも摘む場所のほうです。公園や河川敷では管理者が草地の手入れをしていることがありますし、農地や牧草地に広がるシロツメクサは飼料として育てられている場合があります。
摘むときは立ち入りが自由な場所で必要な本数だけにとどめ、私有地や花壇に植えられているものは避けましょう。花冠を作るなら十数本あれば足りるので、群生の中から少しずつ選べば十分です。
ポイント:花言葉に「復讐」が含まれるのはクローバー全体の話であり、シロツメクサ単体の代表的な花言葉ではありません。安心して贈り物や花冠に使えます。
葉の枚数で変わる!クローバーの花言葉一覧
クローバーは葉の枚数によって異なる花言葉を持っています。四つ葉だけでなく、一つ葉から五つ葉以上まで、それぞれに意味があるのをご存じでしょうか。
ここで押さえておきたいのは、枚数別の花言葉は「シロツメクサという植物の花言葉」とは別の軸だという点です。前半で紹介した「幸運」「約束」「私を思って」は花に向けられた意味で、以下で紹介するのは葉の枚数に向けられた意味になります。
この記事では要点をまとめて紹介します。クローバー全体の花言葉を種類ごとに一覧で確かめたい方は、次の記事が便利です。

一つ葉〜三つ葉の花言葉
普段あまり注目されない一つ葉や二つ葉にも、しっかり花言葉があります。
| 枚数 | 花言葉 |
|---|---|
| 一つ葉 | 困難に打ち勝つ、始まり、開拓、初恋 |
| 二つ葉 | 平和、調和、素敵な出会い |
| 三つ葉 | 愛、希望、信頼 |
三つ葉は最も一般的な形ですが、「愛・希望・信頼」とキリスト教の三位一体に通じる意味を持っています。
シロツメクサの葉は、ふつう3枚の小葉が1本の柄の先につきます。多くの株では小葉の中央に白いV字の模様が入るため、花が咲いていない時期でも遠目でクローバーだと見分けやすい植物です。
四つ葉のクローバーの花言葉
四つ葉のクローバーの花言葉は「幸運」です。4枚の葉にはそれぞれ「希望」「信仰」「愛情」「幸福」の意味が込められているとされています。
見つかる確率は約1万分の1。だからこそ「見つけたら幸せになれる」という言い伝えが世界中に広まったのでしょう。
4枚の意味づけはシロツメクサに限った話ではなく、クローバー全般の四つ葉として語られてきたものです。そのため、園芸品種の四つ葉やモチーフの雑貨でも同じ意味で紹介されています。
四つ葉に絞った花言葉の背景や、贈り物への活かし方は専用の記事でくわしく紹介しています。

五つ葉以上の花言葉
五つ葉以上はさらに珍しく、それぞれに特別な花言葉が付けられています。
| 枚数 | 花言葉 | 出現確率の目安 |
|---|---|---|
| 五つ葉 | 財運 | 100万分の1 |
| 六つ葉 | 名誉 | 1,600万分の1 |
| 七つ葉 | 無限の幸福 | 2億5,000万分の1 |
五つ葉の出現確率は約100万分の1ともいわれ、見つけること自体が奇跡に近い存在です。もし見つけたら、大切に保管しておきたいですね。
表の確率はあくまで目安として紹介されている数字で、資料によって幅があります。実際に現れる割合は生育環境にも左右されるため、「枚数が増えるほど珍しくなる」という順序をつかんでおけば十分でしょう。

シロツメクサの名前の由来と基本情報
「シロツメクサ」という名前には、江戸時代の意外なエピソードが隠されています。
この植物には「クローバー」「シロクローバー」「オランダゲンゲ」といった呼び名もあり、図鑑や園芸店では表記が分かれます。花言葉を調べていて名前が食い違って見えるのは、同じ植物を別の呼び方で紹介しているためです。
ここでは「白詰草」という和名の成り立ちと、いつごろ・どんな場所で見られる花なのかという基本情報を整理します。花言葉の由来ともつながる話なので、あわせて知っておくと理解が深まります。
「白詰草」の語源——江戸時代のガラス輸送
シロツメクサの漢字表記は「白詰草」。この「詰」の字がポイントです。
江戸時代の1846年(弘化3年)、オランダからガラス器が日本に輸入された際、割れないように乾燥させたシロツメクサが緩衝材として箱に詰められていました。そこから「詰め草」と呼ばれるようになり、白い花を咲かせることから「白詰草(シロツメクサ)」の名前が定着しました。
ただし、この緩衝材として持ち込まれたものが、そのまま全国へ広がったわけではありません。各地で見られるようになったのは、明治時代の初めに牧草として本格的に導入されてからです。牛や馬の飼料用にまかれたものが野生化し、身近な草地に定着しました。
つまり「詰め物として渡来し、牧草として広まった」という二段構えの経緯を持つ植物です。道端でも公園でも見かけるほど身近になった理由は、この牧草としての利用にあります。

ガラスの梱包材が名前の由来だったなんて、ちょっと意外ですよね。
開花時期と見られる場所
シロツメクサの開花時期は4月〜8月頃で、春から夏にかけて白い球状の花を咲かせます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 和名 | 白詰草(シロツメクサ) |
| 英名 | White clover |
| 科・属 | マメ科シャジクソウ属 |
| 原産地 | ヨーロッパ |
| 開花時期 | 4月〜8月 |
| 誕生花 | 4月2日、5月9日など |
公園の芝生や河川敷、道端など、日当たりのよい場所で見かけることが多い花です。身近な場所で咲いているので、散歩のついでに探してみるのも楽しいでしょう。
茎が地面を這うように伸びて広がるため、芝生や草地では一面に群生することがよくあります。白い球状に見える部分は、小さな蝶のような形の花が数十個集まったもので、下のほうから順に茶色く色あせていきます。
根に共生する菌の働きで空気中の窒素を取り込めるため、やせた土地でもよく育ちます。土を豊かにする緑肥として、畑や果樹園にまかれることもあるほどです。
身近な野草の名前には、ほかにも由来をたどると意外なものがあります。


シロツメクサの花言葉にまつわる豆知識
シロツメクサには花言葉以外にも、知ると面白い豆知識がたくさんあります。
身近な野草でありながら、この植物は文化との結びつきが深いのが特徴です。アイルランドでは国のシンボルとして扱われる一方、日本では子どもの遊び道具として親しまれてきました。花言葉の由来をたどると、この2つの顔がどちらも登場します。
ここでは、花言葉の背景を知るともっと面白くなる2つの話題を紹介します。
アイルランドの国花としてのクローバー
クローバー(三つ葉のシャムロック)はアイルランドの国花として親しまれています。
毎年3月17日の聖パトリックデーには、アイルランドの人々が緑色の服を着て三つ葉のクローバーを身に着けるのが伝統です。街全体が緑に染まる光景は、クローバーがいかに愛されているかを物語っています。
ただし、シャムロックは特定の植物1種を指す言葉ではありません。三枚の葉に分かれた草の総称で、シロツメクサのほかに同じマメ科のツメクサの仲間や、カタバミの仲間を指すこともあります。
どの草をシャムロックと呼ぶかには地域や時代による揺れがありますが、「三枚の葉が三位一体を表す」という考え方は共通しています。日本でシロツメクサが三つ葉の代表として紹介されるのも、この流れをくんだものです。
花冠の作り方と贈る意味
シロツメクサの花冠は、茎を編み込んでいくだけで簡単に作れます。
茎が長いほど編みやすくなります。15cm以上あるものを選びましょう。
1本の茎にもう1本を巻きつけ、結び目を作ります。
花の向きを揃えながら、同じ方向に巻きつけていきます。
輪にしたら最後の茎を最初の部分に巻きつけて完成です。
ヨーロッパでは花冠を好きな人に贈る風習がありました。「私を思って」の花言葉とあわせて、大切な人に贈ってみてはいかがでしょうか。
編む前に、摘んだ花をコップの水に10分ほど挿しておくと茎に張りが戻り、途中で折れにくくなります。作ったあとは霧吹きで軽く湿らせ、直射日光の当たらない場所に置くと当日中はきれいな状態を保てます。


よくある質問
- シロツメクサを手渡すとき、花言葉はどう伝えればいいですか?
-
花言葉をそのまま口にするより、「幸運を願っています」「またここで会おうね」のように気持ちの言葉へ言い換えると自然です。カードを添えるなら一行で足ります。摘んだ花は時間がたつとしおれるので、渡す直前に用意するのがおすすめです。
- シロツメクサとアカツメクサでは花言葉が違いますか?
-
別の種類として扱われ、花言葉も分けて紹介されるのが一般的です。白い花のシロツメクサはこの記事で紹介した3つの意味、赤紫の花を咲かせるアカツメクサには別の意味が当てられています。見分けるときは花の色を見るのが早く、赤紫ならアカツメクサだと判断できます。
- 摘んだシロツメクサを長持ちさせる方法はありますか?
-
摘んだらすぐ水に挿し、涼しい日陰に置くのが基本です。ただし切り花としての持ちは短く、早ければ翌日にはしおれ始めます。形を残したいなら、水に挿して眺めるより、乾かして保存するほうが向いています。
- シロツメクサの誕生花はいつですか?
-
4月2日や5月9日の誕生花として紹介されることが多い花です。ただし誕生花には決まったひとつの基準があるわけではなく、参照する一覧によって日付が変わります。誕生日の贈り物の理由づけに使うなら、いくつかの一覧を見比べてから決めると安心です。
- 庭や芝生に生えたシロツメクサは抜いたほうがいいですか?
-
目的しだいです。芝生の見た目をそろえたいなら、横に広がる前の早い段階で取り除くほうが管理は楽になります。一方、あえて残せば地面を覆って土の乾燥や他の雑草の広がりを抑える役目も果たします。花にはハチが集まるため、子どもが遊ぶ場所では花の時期だけ刈る、という折衷案もあります。
まとめ
シロツメクサの花言葉は「幸運」「約束」「私を思って」の3つで、どれもポジティブな意味を持っています。
「復讐」という怖い花言葉が話題になることもありますが、これはクローバー全体の裏花言葉であり、シロツメクサの代表的な意味ではありません。安心して贈り物に使えます。
また、葉の枚数によっても花言葉は異なり、一つ葉の「困難に打ち勝つ」から四つ葉の「幸運」、五つ葉の「財運」まで、それぞれに素敵な意味が込められています。
春から夏にかけて身近な場所で咲くシロツメクサ。散歩のついでに四つ葉を探したり、花冠を編んだりしながら、その花言葉に思いを馳せてみてください。
- 花言葉は「幸運」「約束」「私を思って」の3つで、英語では think of me・promise が伝えられている
- 「復讐」はクローバー全体の一覧に載る意味で、贈り物への影響はほぼない
- 葉の枚数ごとの意味は、花そのものの花言葉とは別の軸で語られている
- 名前は江戸時代の詰め物に由来し、明治時代に牧草として全国へ広がった
まず試したいのは、散歩の途中でシロツメクサの群生を見つけたら、白い花を数本だけ摘んでみることです。花冠にするなら茎の長い株を選ぶと編みやすくなります。3つの花言葉のうちどれを託すかを決めておけば、渡すときにかける言葉にも迷いません。









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