12月生まれの人に誕生石を贈ろうと調べると、ターコイズ・ラピスラズリ・タンザナイト・ジルコンと4つも名前が出てきて、どれを選べばいいのか迷ってしまいます。しかも本によって2つしか載っていないものもあり、情報がそろわないと感じることもあるはずです。
この記事では、12月の誕生石4種類の石言葉・由来・扱いやすさを一つずつ整理しました。贈り物として選ぶときの考え方もあわせて紹介します。
12月の誕生石はターコイズ・ラピスラズリ・タンザナイト・ジルコンの4つ。2021年の改定でタンザナイトとジルコンが加わったため、12か月のなかでもっとも石の種類が多い月になっています。

12月の誕生石は4種類|ターコイズ・ラピスラズリ・タンザナイト・ジルコン
日本で広く使われている誕生石の一覧は、全国宝石卸商協同組合がまとめたものです。この一覧で12月に割り当てられているのが、ターコイズ(トルコ石)・ラピスラズリ・タンザナイト・ジルコンの4つになります。どれか一つが「正式」というわけではなく、4つとも並列で12月の誕生石です。
4つに共通しているのは、いずれも青系の色を持つことです。ターコイズは水色、ラピスラズリは濃い群青、タンザナイトは紫がかった青、ジルコンは無色から青まで幅があります。冬の空や夜の色を思わせる顔ぶれがそろっている月だと言えます。
| 石の名前 | 代表的な石言葉 | 色の傾向 | モース硬度 |
|---|---|---|---|
| ターコイズ(トルコ石) | 成功/繁栄/旅の安全 | 水色〜青緑 | およそ5〜6 |
| ラピスラズリ | 真実/崇高/幸運 | 濃い青(群青) | およそ5〜5.5 |
| タンザナイト | 高貴/冷静/神秘 | 紫がかった青 | およそ6〜7 |
| ジルコン | 安らぎ/生命力/成功 | 無色・青・褐色など | およそ6.5〜7.5 |
モース硬度は傷のつきにくさの目安で、数字が大きいほど傷がつきにくくなります。表を見ると、ターコイズとラピスラズリはやや低めで、タンザナイトとジルコンのほうが高めです。この差は、毎日つけるアクセサリーを選ぶときの判断材料になります。
2021年の改定でタンザナイトとジルコンが加わった
2021年12月20日、全国宝石卸商協同組合は日本の誕生石を63年ぶりに改定しました。新たに10種類が加わり、誕生石は全部で29種類になっています。12月に追加されたのがタンザナイトとジルコンで、それ以前の12月はターコイズとラピスラズリの2つだけでした。
つまり、手元の本やサイトに「12月の誕生石はトルコ石とラピスラズリ」と書かれていても、間違いではなく改定前の内容ということになります。逆に4つ載っているものは改定後の情報です。数が食い違って見えるのは、この改定をはさんでいるためです。

4種類あるのは12月だけ? 他の月との比べ方
誕生石が複数ある月は12月に限りません。6月は真珠・ムーンストーン・アレキサンドライトの3つ、8月はペリドット・サードオニキス・スピネルの3つというように、複数の石を持つ月のほうがむしろ一般的です。そのなかで12月の4種類は最多にあたります。
数が多いことは、選択肢が広いという意味でもあります。色の好み・予算・扱いやすさのどれを優先するかで、無理なく候補を絞り込めるのが12月生まれへの贈り物の利点です。

ターコイズ(トルコ石)の石言葉と意味・由来
ターコイズは、和名を「トルコ石」という水色〜青緑の石です。透明感のある宝石とは対照的に、不透明でやわらかな色みを持ちます。古代エジプトやペルシャの遺跡からも装飾品が見つかっており、人類がもっとも古くから使ってきた宝石のひとつとされています。
石言葉は「成功」「繁栄」「旅の安全」
ターコイズの石言葉としてよく挙げられるのは「成功」「繁栄」「旅の安全」です。旅にまつわる意味が結びついているのは、古くから隊商や旅人が身につけるお守りとして扱われてきた歴史によるものと説明されます。
そのため、新生活や転勤、留学など「これから遠くへ行く人」への贈り物として選ばれることの多い石です。12月生まれで年明けから環境が変わる人には、意味の面でも合わせやすい石だと言えます。
「トルコ石」なのにトルコで採れるわけではない
名前の「ターコイズ」はフランス語で「トルコの」を意味する言葉に由来します。ただし、これは産地がトルコという意味ではありません。ペルシャ(現在のイラン)などで採れた石が、トルコを経由してヨーロッパに運ばれたため、この名前で呼ばれるようになったと説明されています。
現在の主な産地はイラン、アメリカ、中国などです。和名の「トルコ石」も同じ経緯からついた呼び方なので、名前と産地が一致しない珍しい宝石といえます。
色ムラ・黒い模様と、変色しやすさ
ターコイズには、黒や茶色の網目模様が入ったものがあります。これは母岩の成分が残ったもので、「スパイダーウェブ」と呼ばれて模様の美しさとして評価されることもあります。均一な水色が好まれる場合もあり、どちらが上ということはありません。
- 多孔質で水分や油分を吸いやすく、化粧品・香水・汗が色に影響することがある
- 硬度がやや低いため、他のアクセサリーとぶつけると傷がつきやすい
- 超音波洗浄機は避け、やわらかい布で乾拭きするのが基本
- 流通品には樹脂含浸などの処理を施したものが多く、価格に反映されている
ターコイズは「経年で色が変わる石」としても知られています。長く使ううちに緑がかってくることがあり、これを味わいと捉える人もいれば、購入時の色を保ちたい人もいます。贈るときは、この性質をひとこと添えておくと相手が扱いやすくなります。
ラピスラズリの石言葉と意味・由来
ラピスラズリは、深い群青色をした不透明な石です。金色の細かい点が散っているものが多く、夜空に星がまたたくような見た目から人気があります。和名は「瑠璃(るり)」で、日本では仏教の七宝のひとつに数えられてきました。
石言葉は「真実」「崇高」「幸運」
ラピスラズリの石言葉には「真実」「崇高」「幸運」などが挙げられます。古代から王や神殿にまつわる場面で使われてきたことが、高貴さを表す意味に結びついていると説明されます。ツタンカーメンの黄金のマスクに使われた青も、このラピスラズリです。
落ち着いた意味を持つ石なので、目上の人や、節目を迎える相手への贈り物として選びやすい石です。色そのものが濃く主張があるため、シンプルなデザインのものを選ぶと日常づかいにもなじみます。
名前の由来と、絵の具「ウルトラマリン」になった歴史
ラピスラズリという名前は、ラテン語で「石」を意味するラピスと、青を意味する語が組み合わさったものと説明されます。産地としてはアフガニスタンが古くから知られ、そこから各地へ運ばれてきました。
この石を砕いて作られたのが、絵画の顔料「ウルトラマリン」です。海を越えて運ばれてくることから「海の向こうの」という意味の名がつきました。合成の顔料が普及するまでは金と並ぶほど高価な色とされ、聖母マリアの衣など重要な部分にだけ使われた歴史があります。

金色の斑点は何? 品質の見方
ラピスラズリに散っている金色の点は、パイライト(黄鉄鉱)という鉱物です。ラピスラズリは単一の鉱物ではなく複数の鉱物が混ざった岩石で、パイライトはそのひとつにあたります。
品質の目安としては、青が濃く均一で、白い部分(方解石)が少ないものが上質とされます。ただしパイライトの点は好みが分かれるところで、星空のような表情を求めて選ぶ人も多くいます。ターコイズと同じく硬度は高くないため、水や衝撃を避けた扱いが向いています。
2021年に加わったタンザナイトとジルコン
タンザナイトとジルコンは、2021年の改定で12月に加わった2つです。誕生石としての歴史は浅いものの、宝石そのものは以前から流通していました。ジュエリーショップで「12月の誕生石」として並んでいるのを見かけることも増えています。
タンザナイトの石言葉と、産地がタンザニアだけという特徴
タンザナイトの石言葉には「高貴」「冷静」「神秘」などが挙げられます。紫がかった深い青が特徴で、見る角度や光によって青と紫の見え方が変わる性質を持ちます。この見え方の変化は多色性と呼ばれ、この石の魅力として紹介されることの多い点です。
大きな特徴は、産地がタンザニア北部のごく限られた地域だけという点です。1960年代に発見された比較的新しい宝石で、産出地が一か所に集中しているため、将来の希少性を見込んで選ぶ人もいます。
ジルコンの石言葉と、色の幅の広さ
ジルコンの石言葉には「安らぎ」「生命力」「成功」などが挙げられます。無色・青・黄・褐色・赤と色の幅が広い宝石で、12月の誕生石としては水色の「ブルージルコン」が代表的な扱いを受けています。
ジルコンは光の分散が大きく、無色のものはダイヤモンドに近い輝きを見せます。歴史的にもダイヤモンドの代わりとして使われてきた石で、輝きを重視する人に向いています。一方で縁が欠けやすい性質があるため、爪でしっかり留めた作りのものを選ぶと安心です。
ジルコンとキュービックジルコニアは別物
名前が似ているため混同されやすいのが、ジルコンとキュービックジルコニアです。この2つはまったく別のものなので、購入時には表示をよく確認してください。
| 項目 | ジルコン | キュービックジルコニア |
|---|---|---|
| 成り立ち | 天然の鉱物 | 人工的に作られた石 |
| 誕生石 | 12月の誕生石 | 誕生石ではない |
| 主な用途 | 宝石としてそのまま使用 | ダイヤモンドの代替として広く流通 |
| 価格帯 | 色や品質で幅がある | 手に取りやすい価格 |
誕生石として贈るなら、選ぶのは天然のジルコンです。オンラインで探すときは商品名に「ジルコニア」と入っていないかを見ておくと、間違いを防げます。
12月の誕生石はどれを選ぶ? 贈るときのポイント
4種類あると迷いますが、選ぶ軸は「色の印象」と「扱いやすさ」の2つに絞ると決めやすくなります。どちらを優先するかで、候補は自然と2つ程度まで絞り込めます。
色・印象で選ぶ
同じ青系でも、4つの印象はかなり違います。カジュアルで明るい雰囲気ならターコイズ、落ち着きと重みを出したいならラピスラズリ、上品さや特別感ならタンザナイト、透明な輝きを求めるならジルコンという分け方ができます。
相手が普段つけているアクセサリーの色に合わせるのも確実な方法です。シルバー系が多い人には水色のターコイズやブルージルコン、ゴールド系が多い人にはラピスラズリが合わせやすくなります。
扱いやすさ・お手入れで選ぶ
毎日つけてほしいなら、硬度が高めのタンザナイトやジルコンが向いています。ターコイズとラピスラズリは硬度がやや低く水分にも弱いため、手を洗うときや入浴時には外す前提の石です。
アクセサリーの形も判断材料になります。指輪はどうしても物にぶつかるので、傷や欠けが気になる石は避けたほうが無難です。ペンダントやピアスなら、どの石でも比較的扱いやすくなります。
誕生石はいつ贈る? クリスマスと重なる12月ならでは
誕生石を贈る時期に決まりはありません。誕生日に贈るのが一般的ですが、12月はクリスマスや年末の集まりと重なるため、渡す機会そのものは多い月です。
一方で「誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントがまとめられてしまう」という声も多い月です。誕生石は誕生日に、クリスマスには別のものを、というように分けると、相手にとっての特別感が薄れません。日付が近い場合は、どちらの贈り物なのかをカードで一言添えておくと伝わります。
そもそも誕生石はどこから来た文化なのか
誕生石の起源には諸説あり、旧約聖書に登場する12種類の宝石で飾られた胸当てや、都市の土台に据えられた12の宝石が源流とする説がよく知られています。それが月と結びつけられ、身につける習慣になったと説明されます。
現在の一覧は国や団体ごとにまとめられたもので、国際的に統一された規格はありません。アメリカの一覧では12月にターコイズ・タンザナイト・ジルコンが挙げられるなど、日本の一覧とは内容が少しずつ異なります。サイトによって記載が違うのは、参照している一覧が違うためです。
12月の誕生石に関するよくある質問
- 12月の誕生石は4つのうちどれが正しいですか?
-
4つとも12月の誕生石です。全国宝石卸商協同組合の一覧に並列で掲載されているため、優劣や正誤はありません。色の好みや、毎日つけるかどうかで選んで問題ありません。
- 昔の本には2つしか載っていません。情報が古いのでしょうか?
-
2021年12月の改定より前のものだと考えられます。改定でタンザナイトとジルコンが加わったため、それ以前の資料はターコイズとラピスラズリの2つだけの記載になっています。どちらも誤りではありません。
- ジルコンとキュービックジルコニアは同じものですか?
-
別物です。ジルコンは天然の鉱物で12月の誕生石ですが、キュービックジルコニアは人工的に作られた石で誕生石ではありません。名前が似ているため、購入時は表示を確認してください。
- ターコイズは色が変わると聞きましたが、贈っても大丈夫ですか?
-
問題ありません。ターコイズは水分や油分を吸いやすく、長く使ううちに緑がかることがありますが、石の性質によるものです。気になる場合は、乾拭きで手入れする石であることを添えて渡すとよいでしょう。
- 毎日つけられる石はどれですか?
-
硬度の面ではタンザナイトとジルコンが比較的高めです。ただしタンザナイトは割れやすい方向を持ち、ジルコンは縁が欠けやすいため、指輪よりペンダントやピアスのほうが向いています。
- サイトによって12月の誕生石が違うのはなぜですか?
-
誕生石は国や団体ごとにまとめられてきたもので、国際的に統一された規格ではないためです。この記事では日本で広く使われている全国宝石卸商協同組合の一覧を基準にしています。
まとめ|12月の誕生石は4種類
12月の誕生石について、あらためて整理します。
- 12月の誕生石はターコイズ・ラピスラズリ・タンザナイト・ジルコンの4つで、12か月のなかで最多
- 2021年12月の改定でタンザナイトとジルコンが加わった。それ以前は2つだけだった
- ターコイズの石言葉は「成功」「繁栄」「旅の安全」。名前はトルコ経由で運ばれた経緯による
- ラピスラズリの石言葉は「真実」「崇高」「幸運」。絵の具ウルトラマリンの原料になった歴史を持つ
- タンザナイトは産地がタンザニアの一か所のみ、ジルコンはキュービックジルコニアとは別物
- 毎日つけるならタンザナイトやジルコン、色の印象を重視するならターコイズやラピスラズリ
4つとも青系という共通点があるのが12月の誕生石の特徴です。同じ青でも印象がはっきり違うので、相手の雰囲気に合う一つを選んでみてください。

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