11月の誕生石はトパーズとシトリン|石言葉・意味と選び方

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11月生まれの人に誕生石のアクセサリーを贈ろうと調べてみると、トパーズとシトリンの2つが出てきて「どちらが正しいの?」と迷うことはありませんか。色も似ているため、違いが分かりにくい2つでもあります。

この記事では、11月の誕生石であるトパーズとシトリンについて、石言葉・名前の由来・色の種類を整理しました。2つのうちどちらを選ぶかの考え方や、贈るときに気をつけたい扱い方もあわせて紹介します。

11月の誕生石はトパーズとシトリンの2つ。どちらも石言葉に「友情」を持ち、黄色〜オレンジ系の温かい色合いでよく似ていますが、鉱物としてはまったく別の石です。

黄色い宝石のペンダントと11月のカレンダーが机に並ぶ手書き風スケッチ
目次

11月の誕生石はトパーズとシトリンの2種類

日本の誕生石は、全国宝石卸商協同組合が定めた一覧が広く使われています。この一覧で11月に割り当てられているのが、トパーズとシトリンの2つです。どちらか一方が「正式」というわけではなく、2つとも11月の誕生石として並んでいます。

2つある理由は単純で、誕生石は各国・各団体が長い時間をかけてまとめてきたもので、日本の一覧もひとつの月に複数の石を置く形を取ってきたからです。11月に限らず、6月(真珠・ムーンストーンなど)や10月(オパール・トルマリン)のように複数の石を持つ月は珍しくありません。

石の名前代表的な石言葉モース硬度特徴
トパーズ友情/希望/潔白8和名は「黄玉」。黄色のほか青・無色・ピンクなど色幅がある
シトリン友情/繁栄/希望およそ7和名は「黄水晶」。水晶の仲間で、黄色〜オレンジの色みを持つ

見た目が似ているため混同されがちですが、トパーズはケイ酸塩鉱物のトパーズ、シトリンは水晶(クォーツ)の一種で、鉱物としては別物です。硬さや扱いやすさにも差があるので、贈り物として選ぶときはこの違いが判断材料になります。

2021年の改定で11月に追加された石はなかった

2021年12月20日、全国宝石卸商協同組合は日本の誕生石を63年ぶりに改定しました。新たに10種類の宝石が加わり、誕生石は全部で29種類になっています。3月にアイオライト、4月にモルガナイト、9月にクンツァイト、12月にタンザナイトやジルコンが加わったのは、この改定によるものです。

一方で、11月は新しい石が追加されなかった月のひとつです。つまり、改定の前も後も11月の誕生石はトパーズとシトリンの2つで変わっていません。古い本やサイトを見ても11月の記載が同じなのは、そのためです。「情報が古いのでは」と心配する必要はありません。

ブルートパーズも11月の誕生石なの?

ジュエリーショップで11月の誕生石として並んでいるもののなかには、水色のブルートパーズも多く見かけます。これもトパーズなので、11月の誕生石として選んで差し支えありません。誕生石の一覧は色ではなく鉱物の名前で決められているためです。

ただし、市場に出ているブルートパーズの多くは、もともと無色のトパーズに放射線照射や加熱の処理を加えて青色を出したものです。処理石であること自体は業界で一般的に行われていることで、価格にも反映されています。気になる場合は購入時に処理の有無を確認しておくと納得して選べます。

誕生石は国が定めた規格ではなく、各国の宝石業界団体がまとめてきたものです。アメリカの一覧では11月はトパーズとシトリン、イギリスの一覧ではトパーズのみとされるなど、内容が少しずつ違います。

トパーズの石言葉と意味・由来

11月の誕生石として最初に名前が挙がることが多いのがトパーズです。和名の「黄玉(おうぎょく)」が示すとおり、古くは黄色い宝石の代表として親しまれてきました。

トパーズの石言葉は「友情」「希望」「潔白」

トパーズの石言葉として広く紹介されているのは「友情」「希望」「潔白」「誠実」などです。石言葉は花言葉と同じく由来をひとつに特定できるものではありませんが、透明感の高い澄んだ見た目が、まっすぐな言葉と結びついてきたと考えられます。

「友情」を持つ石なので、恋人だけでなく友人へのプレゼントにも選びやすいのが特徴です。誕生日のお祝いや、進学・就職で離れる友人への贈り物に、石言葉を一言添えると意味のある贈り物になります。

名前の由来は「トパジオス島」と「火」の2説

トパーズという名前の由来には、大きく2つの説があります。ひとつは、紅海に浮かぶ「トパジオス島(Topazios)」から来ているという説です。この島でかつて採れた黄色い石にちなむとされますが、実際にそこで採れていたのはトパーズではなくペリドットだったとも言われています。

もうひとつは、サンスクリット語で「火」や「熱」を意味する「tapas」に由来するという説です。黄色く輝く見た目を炎に重ねた呼び名だと考えられています。どちらが正しいかは定まっておらず、宝石の解説では両方が併記されることが多い石です。

トパーズの色の種類と選ばれ方

トパーズは黄色いイメージが強いものの、実際は色の幅が広い宝石です。同じ「11月の誕生石」でも印象がかなり変わるので、選ぶ前に知っておくと役立ちます。

よく見かけるトパーズの呼び名
  • インペリアルトパーズ … 黄〜オレンジ、ややピンクを帯びた色。もっとも希少とされる
  • シェリートパーズ … 赤みのある褐色〜オレンジ。名前は洋酒のシェリー酒から
  • ブルートパーズ … 水色〜青。手に取りやすい価格帯で流通量が多い
  • ホワイトトパーズ … 無色透明。ダイヤモンドに似た印象で使われる
  • ミスティックトパーズ … 表面のコーティングで虹色の光沢を出したもの

贈り物として選ばれることが多いのは、価格帯の幅が広く選びやすいブルートパーズです。11月の誕生石らしい黄色を重視するならインペリアルトパーズやシェリートパーズ、上品にまとめたいならホワイトトパーズというように、相手の雰囲気で選び分けることもできます。

シトリンの石言葉と意味・由来

もうひとつの11月の誕生石がシトリンです。和名は「黄水晶(きずいしょう)」で、名前のとおり水晶の仲間にあたります。レモンのような明るい黄色から、はちみつのような濃いオレンジまで色の濃さに幅があります。

シトリンの石言葉は「友情」「繁栄」「希望」

シトリンの石言葉として紹介されるのは「友情」「繁栄」「希望」「幸福」などです。トパーズと同じく「友情」を持つのが11月の誕生石の共通点になっています。

また、明るい黄金色から「商売繁盛の石」「金運の石」として親しまれてきた歴史があり、開店祝いや独立のお祝いに選ばれることもあります。ただしこれは石にまつわる言い伝えであって、金運が上がることが確かめられているわけではありません。あくまで気持ちを込めた贈り物として受け取るとよいでしょう。

名前の由来はラテン語の「黄色」

シトリン(Citrine)の名前は、「黄色」を意味するラテン語の「citrina」に由来するとされています。柑橘類を指す「シトラス(citrus)」やフランス語のレモン「citron」と語源を同じくする言葉で、色そのものがそのまま名前になった石です。

トパーズの由来が島の名前や「火」という説に分かれるのに対し、シトリンの由来は色に一本化されているぶん分かりやすいと言えます。名前の意味を知っていると、贈るときのひとことにも使えます。

流通品の多くはアメシストを加熱したもの

シトリンを選ぶうえで知っておきたいのが、天然のまま黄色いシトリンは産出量が非常に少ないという点です。市場に出回っているシトリンの多くは、同じ水晶の仲間であるアメシスト(紫水晶)を加熱して黄色く変化させたものだとされています。

加熱処理は宝石の世界で広く行われている一般的な手法で、処理石だから偽物ということではありません。ただし価格や希少性には差が出るため、天然色にこだわる場合は購入時に確認しておくと安心です。加熱由来のものは、やや赤みを帯びた濃いオレンジ色になる傾向があります。

黄色い宝石とレモン色の水晶を並べて比べている手書き風スケッチ

トパーズとシトリン、どちらを選ぶ?

2つとも11月の誕生石なので、どちらを選んでも間違いではありません。とはいえ贈るとなると決め手がほしいところです。ここでは「色・印象」と「扱いやすさ」の2つの軸で整理します。

色・印象で選ぶ

青系のアクセサリーを持っていない相手や、清涼感のある色みが好きな相手には、ブルートパーズが選びやすい石です。11月の誕生石でありながら涼しげな見た目なので、季節を問わず使えます。

一方、11月らしい温かみのある色を贈りたいならシトリンが向いています。黄色〜オレンジの色みは秋冬の服装にもなじみやすく、ゴールドの地金との相性がよいのも選ばれる理由です。黄色系のトパーズとシトリンで迷った場合は、予算に応じて決めるとよいでしょう。黄色系のトパーズ、特にインペリアルトパーズは希少性が高く、同じ大きさならシトリンのほうが手に取りやすい価格帯になります。

扱いやすさ・お手入れで選ぶ

硬さの数値だけを見ると、トパーズはモース硬度8、シトリンはおよそ7でトパーズのほうが上です。ただし「傷つきにくさ」と「割れにくさ」は別の話で、トパーズには一方向にきれいに割れる「へき開」という性質があり、ぶつけた衝撃で欠けることがあります。

シトリンにはこのへき開がないため、日常づかいのアクセサリーとしてはむしろ気楽に扱えます。毎日つけるリングやピアスならシトリン、特別な日につける一点ものならトパーズ、という選び分けも現実的です。

なお、シトリンは長時間強い日差しに当てると色が薄くなることがあるとされ、保管場所には少し気を配りたい石です。どちらの石も、超音波洗浄機や熱湯での洗浄は避け、やわらかい布で拭く程度のお手入れが基本になります。

どちらを選ぶ場合も、家事や入浴のときは外す・保管時は他の宝石とぶつからないよう仕切りのあるケースに入れる、という2点を伝えておくと長くきれいに使えます。

11月の誕生石を贈るときのポイント

誕生石は「いつ贈るか」に決まりがある贈り物ではありませんが、11月にはタイミングを合わせやすい行事がいくつかあります。

誕生石はいつ贈る?

もっとも自然なのは誕生日当日、または誕生月のあいだです。11月生まれの相手であれば、11月中に渡せば「誕生石を選んで贈った」という意図が伝わりやすくなります。誕生日を過ぎてしまった場合でも、月内であれば違和感はありません。

誕生石は人から贈られなければいけないものでもないので、自分の誕生月の石として自分用に買う人も多くいます。誰かに贈るときも、「11月の石だから」という理由がそのまま選んだ理由になるのが、誕生石のジュエリーの気楽なところです。

七五三・勤労感謝の日と重なる11月ならでは

11月には七五三(11月15日)と勤労感謝の日(11月23日)があります。七五三に合わせて母親へアクセサリーを贈る、勤労感謝の日に働く家族へ小さなプレゼントを渡す、といったタイミングは11月の誕生石と結びつけやすい行事です。

また、シトリンやトパーズの黄色は、この時期の紅葉やイチョウの色ともよく合います。同じ11月をテーマにした贈り物として、誕生花を添えるという方法もあります。11月の誕生花はシクラメンで、キクやサザンカも代表的な花として挙げられます。

そもそも誕生石はどこから来た文化なのか

誕生石のルーツは、旧約聖書の「出エジプト記」に登場する胸当てにはめられた12個の宝石にあるとされています。これが12という数と結びつき、18世紀ごろのヨーロッパで、月ごとの石を身につける習慣として広まったと言われています。

現在の形に近い一覧が整えられたのは1912年、アメリカの宝石商組合による制定がきっかけです。日本では1958年に全国宝石卸商協同組合が独自の一覧を定め、2021年の改定を経て今の29種類になっています。国ごとに内容が違うのは、こうした成り立ちの違いによるものです。

11月の誕生石に関するよくある質問

11月の誕生石はトパーズとシトリンのどちらが正しいですか?

どちらも11月の誕生石です。全国宝石卸商協同組合の一覧に2つとも掲載されているため、優劣や正誤はありません。見た目の好みや、毎日つけるかどうかで選んで問題ありません。

2021年の改定で11月の誕生石は変わりましたか?

変わっていません。2021年12月の改定では10種類の宝石が追加されましたが、11月に追加された石はなく、トパーズとシトリンのままです。

トパーズとシトリンの見分け方はありますか?

見た目だけで確実に見分けるのは難しく、専門的な検査が必要です。購入の際は、鑑別書の有無や販売店の表示を確認するのが確実です。なお、水晶の仲間であるシトリンのほうがやや軽く、同じ大きさなら手に取った印象が違うと言われます。

ブルートパーズは11月の誕生石として贈っても大丈夫ですか?

問題ありません。誕生石は色ではなく鉱物の名前で決められているため、青色でもトパーズであれば11月の誕生石です。流通品の多くは処理によって青色を出したものですが、業界で一般的に行われている手法です。

サイトによって11月の誕生石の数が違うのはなぜですか?

誕生石は国や団体ごとにまとめられてきたもので、国際的に統一された規格ではないためです。日本の一覧、アメリカの一覧、イギリスの一覧で内容が少しずつ異なります。この記事では日本で広く使われている全国宝石卸商協同組合の一覧を基準にしています。

まとめ|11月の誕生石はトパーズとシトリン

11月の誕生石について、あらためて整理します。

  • 11月の誕生石はトパーズとシトリンの2つ
  • トパーズの石言葉は「友情」「希望」「潔白」。和名は「黄玉」で、青・黄・無色など色の幅が広い
  • シトリンの石言葉は「友情」「繁栄」「希望」。和名は「黄水晶」で、流通品の多くはアメシストの加熱によるもの
  • 2021年12月の改定で11月に追加された石はなく、内容は変わっていない
  • 毎日つけるならシトリン、特別な日のアクセサリーならトパーズが選びやすい

どちらも「友情」を石言葉に持つのが11月の誕生石の特徴です。恋人にも友人にも贈りやすい月の石なので、相手の好みに合うほうを選んでみてください。

翌月の12月は、2021年の改定でタンザナイトとジルコンが加わり、誕生石が4種類そろう月になりました。11月とは対照的に青系の石が並ぶ月なので、あわせて確認してみてください。

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