小学生のタイピング練習|何年生から?学年別の目標と無料サイト

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小学生のタイピング練習を始める目安は、ローマ字を国語で習う小学3年生ごろです。1人1台の端末が配られ、調べ学習でも意見の共有でも文字入力を使う場面が増えました。とはいえ「何から練習させればいいのか」「無料で使えるものはあるのか」と迷う保護者の方は少なくありません。この記事では、始める学年の目安と学年別の目標、無料の練習サイトの選び方、そして1日10分を続けるコツまでを順に整理します。

目次

小学生のタイピング練習は「小3・ローマ字を習ったら」が始めどき

タイピング練習を本格的に始めるなら、ローマ字を習う小学3年生が最初の目安になります。パソコンで日本語を打つときのローマ字入力は、頭の中で「か」を「KA」に置きかえる作業の連続です。国語でローマ字を習う時期と重ねると、ローマ字の読み書きと指の動きを同じ時期に覚えられます。

もちろん、それより前に端末に触れてはいけないという話ではありません。学校では1年生から端末を使いますし、家庭でも遊びの延長でキーボードに触れる機会はあります。ただ「正しい指使いで文字を打つ練習」という意味では、ローマ字を知らないうちに速さを求めても遠回りになりやすいのです。

GIGAスクール構想によって、全国の小中学校では児童生徒1人に1台の学習用端末が整備されました。宿題の提出やアンケートの回答を端末で行う学校も増え、文字入力は特別な技能ではなく日常の作業になりつつあります。

学校では3〜4年生から入力の指導が始まる

文部科学省の「教育の情報化に関する手引」では、3年生からローマ字による正しい指使いでの文字入力を指導することが示されています。そのうえで、3〜4年生は自分の名前や短い文章を入力できること、5〜6年生は10分間に100〜200文字程度を入力できることが目安として挙げられています。

つまり学校側も「3年生で入力を始めて、卒業までに文章が打てるようになる」という道筋を想定しています。家庭で先取りするとしても、ローマ字表を眺めておく、キーボードの並びに慣れておく、という程度で十分です。学校の進み方から大きく外れる必要はありません。

学校で端末をどのくらい使うのかは、時間割の中身とも関係します。授業の流れを知っておくと、家庭での練習をどこに差し込むか決めやすくなります。

低学年で始めるなら「速さ」より「キーボードに慣れる」から

1〜2年生でタイピングに興味を持ったなら、止める必要はありません。ただし目標を「速く打つこと」に置かないのがコツです。この時期は、キーの並びをなんとなく覚える、Enterやスペースといったキーがなにをするキーなのかを知る、両手をキーボードに置く姿勢に慣れる。この3つで十分です。

ローマ字を習っていない段階なら、ひらがなのまま入力できるかな入力や、画面上のキーボードから文字を選ぶ方法でもかまいません。低学年でローマ字を無理に先取りさせると、ローマ字も入力も両方きらいになってしまうことがあります。文字を打つと画面に出てくるのが楽しい、という段階を大事にしてください。

小学生がノートパソコンのキーボードに両手を置いている手書き風スケッチ

学年別・タイピング練習の目標と進め方

同じ「タイピング練習」でも、学年によって目指すところは変わります。低学年は慣れること、中学年は指使い、高学年は文章を打つ速さ。この順番で積み上げると無理がありません。まずは全体像を一覧で確認しておきましょう。

学年この時期の目標練習の中身1回の目安
1〜2年生キーボードに慣れるひらがな入力・キーの位置さがし5分程度
3〜4年生ホームポジションとローマ字入力指使いの固定・自分の名前や短い文10分程度
5〜6年生10分で100〜200文字文章入力・変換・記号の使い分け10〜15分
中学生以降授業で使える速さレポート作成・スライドづくり用途に応じて

1〜2年生|キーボードに触れる時間をつくる

この時期は練習というより、慣らしの時間です。自分の名前をひらがなで打つ、家族の名前を打つ、好きな食べものを打つ。それだけでもキーの位置は少しずつ頭に入ります。時間は5分ほどで切り上げ、飽きる前に終わらせるほうが次につながります。

キーボードは大人の手に合わせた大きさなので、小さな手では両手を広げきれないこともあります。うまく届かないキーがあっても直さず、まずは打てたことを喜ぶくらいでちょうどよい段階です。

3〜4年生|ホームポジションとローマ字入力を同時に覚える

ここがいちばん大事な時期です。ホームポジションとは、左手の人差し指をF、右手の人差し指をJに置き、そこを基準に指を動かす構えのこと。FとJのキーには小さな突起が付いていて、手元を見なくても指先の感触で探せるようになっています。

ローマ字入力は、子音と母音を組み合わせる規則さえつかめば、あとは繰り返しで身につきます。国語で習ったローマ字表を机の横に置き、「さ」はSA、「たちつてと」はTA・TI・TU・TE・TOというように、見ながら打って構いません。見ないで打つのは、その先の段階です。

「し」はSIでもSHIでも同じ文字が出ますし、「じゃ」はJAでもZYAでも入力できます。学校で習うローマ字表と入力で使うつづりが違って戸惑う場面がありますが、パソコン上はどちらでも正しく変換されます。打ちやすいほうで覚えて問題ありません。

キーボードのホームポジションに指を置いた手元を上から見た手書き風スケッチ

5〜6年生|10分で100〜200文字を目安にする

高学年になったら、単語ではなく文章を打つ練習に移ります。目安になるのが、先ほどの文部科学省の手引で示された10分間に100〜200文字程度という水準です。1分あたりに直すと10〜20文字ほどで、原稿用紙の半分弱を10分で埋める感覚になります。

この段階では、変換の使い方もあわせて覚えたいところです。ひと続きに打ってからまとめて変換する、区切りたいところでスペースを押す、句読点やかぎかっこを打つ。文章として仕上げるには、キーを押す速さ以外の作業も必要になります。

10分がどのくらいの長さかは、授業時間と比べるとつかみやすくなります。1コマの授業の中で使える時間を知っておくと、家庭での練習量も決めやすくなります。

無料で使える小学生向けタイピング練習サイトの選び方

タイピング練習は、有料のソフトを買わなくても無料のサイトで十分に始められます。選ぶときに見るポイントは3つです。ローマ字のつづりが画面に出るか、ゲームの要素があるか、記録が残るか。子どもの段階によって、重視する点が変わります。

タイプ向いている段階特徴
指使い練習型はじめて〜3年生押す指が色で示される。ローマ字つづりも表示される
ゲーム型慣れてきた3〜6年生制限時間や得点があり、繰り返しやすい
検定・記録型5〜6年生スコアやレベルが残り、伸びが見える
学校教材型学校の授業で使用学級単位で先生が登録して使うものが多い

はじめての子向け|指の位置から覚えられるもの

最初に使うなら、押すべきキーと使う指が画面に表示されるタイプを選びます。プレイグラムタイピングは、ホームポジションの説明から段階を追って進む構成で、指ごとに色分けされた案内が出ます。ベネッセのマナビジョンでもタイピング練習が公開されていて、画面にキーボードが表示された状態で練習できます。

この段階で大切なのは、正しい指で打てているかどうかです。速さを表示する機能があっても、そこは見なくてかまいません。「Fは左の人差し指」「Kは右の中指」と、指とキーの組み合わせを体で覚える時期だと考えてください。

慣れてきた子向け|ゲーム感覚で速さを伸ばすもの

ひととおり指が動くようになったら、ゲーム型に切りかえると練習量が増えます。寿司打は流れてくるお皿の文字を打つ形式で、制限時間の中でどれだけ打てたかが得点になります。e-typing(イータイピング)はスコアからレベルが判定される仕組みで、伸びが数字で見えるのが続けやすい点です。

myTyping のように、利用者が作った問題が多数公開されているサイトもあります。都道府県名や英単語など、教科の学習と重なる題材を選べば、タイピングと暗記を兼ねた時間にもなります。

学校で使われている教材(スクールタイピングなど)

「スクールタイピング」のように学校向けとして提供されている教材もあります。この種の教材は学級単位で先生が登録して使う形が多く、家庭から自由に使えるとは限りません。子どもが学校で使っている名前を家でも探している場合は、まず担任の先生に家庭での利用可否を確認するのが確実です。

スズキ教育ソフトのキーボー島アドベンチャーも、小学校向けに無償で提供されているキーボード検定サイトです。学校で取り組んでいる場合は、同じ内容を家庭でも続けられるか先生にたずねてみるとよいでしょう。使えない場合は、前の項で挙げた一般向けの無料サイトで代用できます。

無料のタイピングサイトには広告が表示されることがあります。低学年のうちは保護者が近くにいる時間に使う、ブックマークから直接開く、といった形にしておくと安心です。

家庭での練習を続けるコツ|1日10分を習慣にする

タイピングは、週に1回30分やるより毎日10分のほうが身につきやすい練習です。指の動きは繰り返しで覚えるものなので、間隔があくと前回の感覚が消えてしまいます。逆に言えば、短くても毎日続けられる形にできれば半分は成功です。

STEP
やる時間を決める

「宿題が終わったら」「夕食の前に」など、すでにある習慣にくっつけます。時刻ではなく行動を目印にすると忘れにくくなります。

STEP
やることを固定する

使うサイトとメニューを1つに決めます。毎回どれをやるか選ぶところから始めると、それだけで気力を使ってしまいます。

STEP
結果を1行だけ記録する

日付とスコアだけをカレンダーやノートに書きます。書くこと自体が短時間で終わるようにしておくのがポイントです。

STEP
月に1回、前と比べる

1か月前の記録と並べて見せます。日々の変化は本人には見えないので、まとめて振り返る場面をつくると手応えが生まれます。

時間を固定する(宿題の前後にくっつける)

「気が向いたらやる」形にすると、たいてい続きません。おすすめは、すでに毎日やっていることの直前か直後に置く方法です。宿題を出す前の10分、音読の後の10分、というように順番を決めてしまえば、始めるかどうかで迷う時間がなくなります。

時間は短めに設定するのがコツです。30分と決めると重く感じますが、10分なら気軽に始められます。物足りないと言われたら延ばせばよいので、最初は少なすぎるくらいで構いません。

机の上に置かれたタイマーとノート、練習の記録を書き込む様子の手書き風スケッチ

記録を残すとやる気が続く

タイピングは、上達がスコアという数字で見えるめずらしい練習です。この特徴をそのまま使わない手はありません。日付とスコアだけを書き残しておくと、1か月後に見返したときに伸びがはっきりわかります。

記録は専用のノートを用意しなくても、カレンダーの余白やふせんで十分です。書く手間が増えると続かなくなるので、1日1行を上限にしておきましょう。学習の記録を自分で残す習慣は、自学ノートなど他の家庭学習にもそのまま応用できます。

最初に直すのは姿勢と指の位置だけ

練習中に口を出したくなる場面は多いのですが、注意する点は絞ったほうが伸びます。優先するのは、背中を起こして画面と距離をとる姿勢と、ホームポジションに指を戻すことの2つです。打ちまちがいの多さや変換の選び方は、後からいくらでも直せます。

「まちがえずに打つ」より「同じ指で打つ」を優先してください。指の担当が固まっていない状態で速さだけ追うと、後から直すのに時間がかかります。

小学生がつまずきやすいポイントと対処法

タイピング練習でつまずく場所は、だいたい決まっています。ローマ字、指の使い方、そして飽き。どれも原因がはっきりしているので、対処のしかたも決まっています。順に見ていきましょう。

ローマ字がまだ書けない

入力が進まない原因のほとんどは、指ではなくローマ字にあります。「つ」がTUなのかTSUなのかで手が止まっているなら、それはタイピングの問題ではありません。ローマ字表を画面の横に置き、見ながら打たせてください。

覚え方としては、子音と母音の組み合わせという型をつかむのが近道です。K・S・T・N・H・M・Y・R・Wにア行のA・I・U・E・Oを足すという規則が見えると、覚える量は一気に減ります。特殊な形(「ん」はNN、小さい文字はXやLを前に付ける)だけを別で覚えれば足ります。

人差し指だけで打つクセがついた

両手の人差し指だけで打つ、いわゆる一本指打ちは、早い段階で気づいたほうが直しやすいクセです。速さの限界が低く、手元を見続けることになるため、文章を打つ段階で必ず行きづまります。

直すときは、FとJの突起に人差し指を置くところからやり直します。指使いを直した直後は必ず遅くなりますが、これは失敗ではなく通り道です。「今週は遅くなっていい週」と先に伝えておくと、本人も落ちこみません。

キーボードを見てしまう・すぐ飽きる

手元を見ないで打つタッチタイピングは、最初から求めなくて構いません。指の担当が決まってきたら、薄いタオルを手にかけて隠す、画面に表示されるキーボードだけを見る、といった方法で少しずつ慣らします。

飽きてしまう場合は、内容ではなく形式を変えるのが有効です。単語だけの練習からゲーム型に切りかえる、家族と得点を競う、長期休みは時間を少し延ばす。同じ教材を続けることにこだわらないほうが、結果として長く続きます。

続かなくなったときに見直す3点
  • 時間が長すぎないか(10分を超えていないか)
  • 難しすぎないか(打てない文字ばかり出ていないか)
  • やる時間帯が定まっているか(日によって変わっていないか)

夏休みや冬休みは、練習の形を組み直すのによい時期です。1日の流れが決まっている長期休みのほうが、新しい習慣を差し込みやすくなります。

よくある質問

タイピング練習は何年生から始めるのがいいですか?

ローマ字を国語で習う小学3年生ごろが目安です。文部科学省の「教育の情報化に関する手引」でも、3年生からローマ字による正しい指使いでの文字入力を指導するとされています。1〜2年生で興味を持った場合は、速さを求めず、キーボードに慣れることを目標にしてください。

ローマ字入力とかな入力のどちらを覚えさせるべきですか?

学校の指導はローマ字入力が前提になっているため、3年生以降はローマ字入力で覚えるのが基本です。ただしローマ字を習う前の低学年が触れる段階では、かな入力や画面上のキーボードから選ぶ方法でも問題ありません。

無料のタイピングサイトだけで足りますか?

家庭での練習であれば、無料のサイトで十分に進められます。指の位置を示してくれるものから始め、慣れたらゲーム型やスコアが残るものに移る、という順番で切りかえると段階を追えます。有料の教材が必要になるのは、検定の受験など目的がはっきりしてからで構いません。

1日どのくらい練習すればいいですか?

10分程度を毎日続ける形が現実的です。指の動きは繰り返しで定着するため、週1回まとめて長時間やるより、短くても間をあけないほうが身につきます。物足りなさそうであれば、少しずつ延ばしてください。

高学年ではどのくらいの速さを目指せばいいですか?

文部科学省の手引では、5〜6年生で10分間に100〜200文字程度の入力ができることが目安として示されています。1分あたりでは10〜20文字ほどです。これは学習の場面で困らない水準の目安であり、検定の上位級のような速さを求めるものではありません。

まとめ

小学生のタイピング練習は、ローマ字を習う3年生ごろに始め、卒業までに文章が打てるようになれば十分です。急いで速さを求めるより、指の担当を固めて毎日少しずつ触れることを優先してください。

  • 始めどきは小学3年生。ローマ字学習と重ねると定着しやすい
  • 3〜4年生はホームポジション、5〜6年生は10分で100〜200文字が目安
  • 無料サイトで十分。指の位置が出るもの→ゲーム型の順に切りかえる
  • 週1回30分より、毎日10分。時間を固定して記録を1行残す
  • つまずきの多くはローマ字が原因。表を見ながら打たせてよい

タイピングは、覚えてしまえば一生使う手の動きです。学校の進み方に合わせて焦らず、1日10分を積み重ねていきましょう。

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