「気をつけて来てください」は失礼?正しい敬語と言い換え例文をわかりやすく解説

当ページのリンクには広告が含まれています。

「取引先のお客様をお迎えするとき、『気をつけて来てください』ってそのまま言っていいのかな…?」「雨の日にお帰りになるお客様に、もっと気の利いた一言をかけたいけど、どう言えばいいんだろう?」

こんな風に悩んだ経験、ありませんか?

ビジネスシーンでの言葉遣いって、本当に難しいですよね。特に、相手の移動や安全を気遣うひと言は、あなたの印象を大きく左右する大切なポイントです。せっかくの気遣いも、言葉選びを間違えると「なんだか失礼な人だな」と思われてしまうかもしれません。

でも安心してください。この記事を読めば、もう迷うことはありません。「気をつけて来てください」の正しい敬語表現から、シーン別・ツール別の言い換え例文、さらには英語での表現まで、まるっと解説していきます。新入社員の方も、敬語に自信がない方も、この記事を読み終えるころには自信を持って言葉を選べるようになりますよ。

目次

まず結論!「気をつけて来てください」の正しい敬語表現

忙しいあなたのために、まずは答えからお伝えしますね。

「気をつけて来てください」を敬語で言いたいときは、「お気をつけてお越しください」が正解です。読み方は「おきをつけておこしください」。これが最も標準的で、どんな相手にも使える万能フレーズです。

なぜこの形になるのか、少しだけ解説しておきましょう。まず「来る」という動詞は、尊敬語にすると「お越しになる」や「いらっしゃる」に変わります。そこに「~ください」という丁寧な依頼の形をつけて「お越しください」となるわけです。そして「気をつけて」の部分には、丁寧さを示す接頭語「お」をつけて「お気をつけて」に。これらを組み合わせることで、相手への敬意がしっかり込められた表現が完成します。

目上の方、取引先のお客様、上司など、迷ったらまずこのフレーズを使えば間違いありません。基本形として、しっかり覚えておきましょう。

【シーン別】「お気をつけて」の使い分けと例文

基本形がわかったところで、次は実践編です。同じ「お気をつけて」でも、シーンや相手によって少しずつ言い回しを変えると、より自然で心のこもった印象になります。ここからは、よくあるビジネスシーンごとに使える例文を紹介していきますね。

相手をお迎えするときの例文

お客様や上司が、あなたの会社や指定の場所へ来てくださるとき。相手の移動を気遣いつつ、「お待ちしています」という気持ちを伝えましょう。

親しい先輩や同僚には、少しカジュアルな表現でもOKです。堅すぎると逆によそよそしく感じられることもありますからね。

「本日はよろしくお願いします。気をつけて来てくださいね。」

「場所がわかりにくいかもしれないので、迷ったらすぐ連絡ください。気をつけてお越しください。」

上司や社内の目上の方に対しては、丁寧さをワンランク上げましょう。

「本日の会議、よろしくお願いいたします。どうぞ、お気をつけてお越しください。」

「部長、本日お待ちしております。お気をつけてお越しくださいませ。」

取引先のお客様や社外の方には、最大限の敬意を込めた表現を心がけます。

「本日は弊社までお越しいただけるとのこと、誠にありがとうございます。どうぞ、お気をつけてお越しくださいませ。」

「○○様、本日お会いできますことを心より楽しみにしております。道中、お気をつけてお越しください。」

相手をお見送りするときの例文

会議や商談が終わり、相手が帰られるとき。「今日はありがとうございました」という感謝の気持ちと一緒に、帰り道の安全を願う言葉を添えましょう。

親しい先輩や同僚へは、一日の労をねぎらう気持ちを込めて。

「今日もお疲れ様でした。気をつけて帰ってくださいね。」

「遅くまでありがとうございました。帰り道、気をつけてね。」

上司や社内の目上の方には、感謝と敬意を忘れずに。

「本日もご指導いただき、ありがとうございました。お気をつけてお帰りください。」

「部長、本日はお疲れ様でございました。どうぞ、お気をつけてお帰りくださいませ。」

取引先のお客様や社外の方には、今後の関係性も意識した丁寧な表現で。

「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。どうぞ、お気をつけてお帰りくださいませ。」

「○○様、本日はご足労いただき、誠にありがとうございました。道中、お気をつけてお帰りください。」

車を運転する相手への気遣い

相手が車で来ている、または車で帰ることがわかっている場合は、運転への気遣いを具体的に伝えると、より心のこもった印象になります。長時間の会議後や、夜遅い時間帯は特に意識したいポイントですね。

「長時間の会議でお疲れのことと存じます。お車の運転、どうぞお気をつけてお帰りください。」

「すっかり日が暮れてしまいましたので、運転にはくれぐれもお気をつけください。」

「これから長距離の運転と伺いました。どうぞご無理なさらず、お気をつけてお帰りくださいませ。」

「連休で道路が混雑するようですので、運転でお疲れになりませんように。どうぞお気をつけて。」

悪天候の日(雨・雪など)の例文

雨や雪の日には、「お足元が悪い中」というフレーズがとても便利です。天候への配慮を自然に伝えられる、ビジネスシーンでは定番の表現ですね。

お迎えするときは、悪天候の中わざわざ来てくださることへの感謝も込めましょう。

「あいにくの雨模様ですが、お気をつけてお越しください。」

「本日は雪の予報が出ております。お足元が大変滑りやすくなっておりますので、くれぐれもお気をつけてお越しくださいませ。」

「お足元の悪い中、大変恐縮ではございますが、お待ちしております。どうぞ、お気をつけてお越しください。」

お見送りするときは、帰り道の心配を伝えて。

「雨が強くなってまいりました。どうぞ、お足元にお気をつけてお帰りください。」

「お帰りの道中、雪の影響が心配されます。くれぐれもご無理なさらないでください。お気をつけてお帰りくださいませ。」

「お足元の悪い中、本日はご来社いただきありがとうございました。どうぞ、お気をつけて。」

猛暑や厳寒の日の例文

真夏の猛暑日や、真冬の厳しい寒さの日も、移動は大変なもの。気候への気遣いを一言添えると、相手への思いやりが伝わります。

「連日、猛暑が続いておりますので、どうぞ熱中症などにお気をつけてお越しください。」

「本日は大変暑い中、ご足労いただきありがとうございます。お帰りの際も、どうぞお気をつけて。」

「急に冷え込んでまいりました。どうぞ暖かくして、お気をつけてお帰りくださいませ。」

「寒さが厳しい折、道中お体を冷やされませんよう、お気をつけてお越しください。」

出張・旅行に行く相手への例文

上司や同僚が出張に行くとき、またはお客様が旅行の予定を話してくれたとき。少し長めの移動や滞在を気遣う言葉を選びましょう。

「来週のご出張、お気をつけていってらっしゃいませ。」

「海外出張とのこと、長旅になりますね。どうぞお体に気をつけて、いってらっしゃいませ。」

「ご旅行、楽しんできてくださいね。道中、お気をつけて。」

「出張先でもご多忙かと存じますが、どうぞご無理なさらず、お気をつけていってらっしゃいませ。」

「明日からのご出張、実りあるものになりますよう願っております。お気をつけていってらっしゃいませ。」

【ツール別】メール・チャットで使える例文集

最近は、対面だけでなくメールやビジネスチャットでやり取りする機会も増えましたよね。文字だけのコミュニケーションでは、対面以上に言葉選びが重要になります。ここでは、テキストベースで使いやすい例文を紹介します。

ビジネスメールでの使い方

メールでは、文末の結びの言葉として「お気をつけて」を使うことが多いです。アポイントの確認メールや、訪問前日のリマインドメールなどで活用できます。

訪問前日に送るリマインドメールの例文はこちらです。

「明日のお打ち合わせ、どうぞよろしくお願いいたします。
天気予報では午後から雨とのことですので、お足元にお気をつけてお越しくださいませ。
○○様のお越しを、社員一同お待ちしております。」

来社後のお礼メールに添える場合はこんな形で。

「本日はお忙しい中、弊社までお越しいただき誠にありがとうございました。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
季節の変わり目ですので、どうぞお体にお気をつけてお過ごしください。」

出張に行く上司や同僚へのメールにはこのように。

「○○部長
明日からのご出張、お気をつけていってらっしゃいませ。
何かございましたら、いつでもご連絡ください。」

SlackやTeamsなどチャットでの使い方

ビジネスチャットでは、メールほど堅くなりすぎず、でも丁寧さは保ちたいところ。相手との関係性に合わせて、少しカジュアルダウンした表現も使えます。

「明日の来社、お待ちしています!気をつけてお越しください。」

「出張お疲れ様です。帰り道、気をつけてくださいね。」

「今日は雨がすごいみたいなので、お足元お気をつけて!」

「打ち合わせありがとうございました!気をつけてお帰りください。」

「来週の大阪出張、気をつけていってらっしゃい!」

チャットでは絵文字を使う文化がある職場もあるかもしれませんが、相手や状況を見て判断しましょう。社外の方とのやり取りでは、絵文字は控えめにするのが無難です。

印象がグッと良くなる!上級テクニック

基本の表現をマスターしたら、次はワンランク上のテクニックに挑戦してみましょう。ほんの少しの工夫で、あなたの気遣いがより深く相手に伝わるようになりますよ。

クッション言葉を添える

「お気をつけてお越しください」という表現は丁寧ですが、場合によっては少し指示っぽく聞こえてしまうことも。そんなときは、前にクッション言葉を添えると、全体の印象がぐっと柔らかくなります。

「恐れ入りますが、お気をつけてお越しください。」

「お手数をおかけしますが、お気をつけてお越しくださいませ。」

「お足元の悪い中、まことに恐縮ですが、どうぞお気をつけてお帰りください。」

「ご多忙のところ恐れ入りますが、道中お気をつけてお越しくださいませ。」

クッション言葉には「恐れ入りますが」「お手数をおかけしますが」「恐縮ですが」「ご多忙のところ」などがあります。状況に合わせて使い分けてみてくださいね。

具体的な理由を添える

なぜ気をつけてほしいのか、その理由を具体的に伝えると、マニュアル的ではない心のこもった言葉になります。「あなたのことを本当に心配していますよ」という気持ちが伝わるんですね。

「会議が長引いてしまいましたので、どうぞお気をつけてお帰りください。」

「遠方からお越しいただき、さぞお疲れのことと存じます。お帰りの道中も、どうぞお気をつけて。」

「たくさんのお荷物でお帰りは大変かと存じます。くれぐれもお気をつけてくださいませ。」

「本日は朝早くからありがとうございました。お疲れが出ませんよう、お気をつけてお帰りください。」

「お気をつけて」を使うときの注意点

便利な「お気をつけて」ですが、使い方を間違えると逆効果になってしまうことも。ここでは、よくある間違いや注意点を解説します。

使いすぎに注意しよう

「お気をつけて」は、ある程度の距離を移動する相手に対して使う言葉です。たとえば、社内のすぐ隣の部署に移動する相手や、ビルの1階にあるコンビニに行くだけの相手に「お気をつけて」と言うと、少し大げさに聞こえてしまいます。場合によっては、皮肉っぽく受け取られてしまう可能性も。

相手との関係性や移動の距離を考えて、状況にそぐわない場合は無理に使わなくて大丈夫です。「行ってらっしゃい」や「お疲れ様です」など、別の言葉を選びましょう。

「お気を付けてください」は間違い

これ、実はよくある間違いなんです。「お気を付けてください」という表現、一見正しそうに見えますが、文法的には誤りです。

「気をつける」という言葉は、「気を」と「つける」という二つの言葉が組み合わさった複合動詞。この「つける」を丁寧な形にするとき、「お~ください」の形を使う場合は、動詞の連用形(マス形の語幹)につけます。「つける」の連用形は「つけ」なので、正しくは「お気をつけください」となります。

「付けて」と漢字で書いてしまうのもよくある間違いパターン。ひらがなで「お気をつけください」と書くのが正解です。細かいことですが、文字にすると目立つので気をつけましょう。

似ている言葉との違いを整理しよう

相手を気遣う言葉には、「お気をつけて」以外にもいくつかあります。意味を正しく理解して使い分けると、語彙の幅が広がりますよ。

「お大事に」との違い

「お大事に」は、相手が病気やケガをしているときに使う言葉です。風邪を引いている人、体調が悪いと言っている人に対して、「早く良くなってくださいね」という気持ちを込めて使います。

元気な人が普通に移動するときに「お大事に」と言うのは不自然ですよね。移動の安全を願う「お気をつけて」とは、使う場面がまったく違うので、混同しないように気をつけましょう。

「ご自愛ください」との違い

「ご自愛ください」は、「ご自身の体を大切にしてください」という意味で、相手の健康を気遣う言葉です。主に手紙やメールの結びとして使われ、中長期的な健康を願うニュアンスがあります。

「お気をつけて」が目の前の「道中の安全」を気遣うのに対して、「ご自愛ください」はもっと広い意味での「健康」を気遣う表現。季節の変わり目や、相手が忙しそうなときに使うと効果的です。

「時節柄、どうぞご自愛くださいませ。」

「まだまだ暑い日が続きますので、どうぞご自愛ください。」

「いってらっしゃい」との違い

「いってらっしゃい」は、出かける人を送り出すときに使うカジュアルな挨拶です。家族や親しい友人、同僚などに使うことが多いですね。

ビジネスシーンでも使えますが、目上の方やお客様に対しては少しカジュアルすぎることも。そんなときは「いってらっしゃいませ」と丁寧にするか、「お気をつけていってらっしゃいませ」と組み合わせて使うのがおすすめです。

「部長、出張お気をつけていってらっしゃいませ。」

「いってらっしゃい」は出発時に使う言葉、「お気をつけて」は道中の安全を願う言葉と覚えておくと、使い分けがしやすくなりますよ。

【参考】英語ではどう表現する?

グローバルなビジネス環境では、英語でのコミュニケーションが必要な場面もありますよね。「お気をつけて」に相当する英語表現もいくつか覚えておくと便利です。

最も一般的なのは「Take care」です。カジュアルからビジネスまで幅広く使えます。

「Take care on your way.」(道中お気をつけて)

もう少しフォーマルにしたいときは「Have a safe trip」や「Safe travels」が使えます。

「Have a safe trip back.」(お気をつけてお帰りください)

「Safe travels!」(道中ご無事で)

車を運転する相手には、こんな表現もあります。

「Drive safely.」(運転お気をつけて)

天候が悪いときの表現としてはこちら。

「Be careful on the roads, it’s raining hard.」(大雨なので道中お気をつけて)

出張や旅行に行く相手には、こんな風に声をかけることもできます。

「Have a safe journey.」(よい旅を)

「Wishing you safe travels.」(ご無事な旅をお祈りします)

英語でも日本語でも、相手を気遣う気持ちは共通です。言葉は違っても、思いやりの心を込めて伝えることが大切ですね。

まとめ

この記事では、「気をつけて来てください」の正しい敬語表現から、シーン別・ツール別の言い換え例文、上級テクニック、さらには英語表現まで、幅広く解説してきました。

最後に、押さえておきたいポイントをおさらいしておきましょう。

基本の敬語表現は「お気をつけてお越しください」です。これさえ覚えておけば、どんな相手にも使える万能フレーズとして活躍してくれます。

相手や状況に合わせて言葉を選ぶことも大切です。「お帰りください」「運転」「お足元」など、具体的な状況に触れると、より心のこもった表現になります。

クッション言葉や気遣う理由を添えると、印象がさらにアップします。「恐れ入りますが」「会議が長引きましたので」など、ひと言添えるだけで違いますよ。

「お気を付けてください」は誤りです。正しくは「お気をつけください」。文字にするときは特に注意しましょう。

似た言葉との使い分けも重要です。「お大事に」は病気やケガのとき、「ご自愛ください」は中長期的な健康を気遣うとき、「いってらっしゃい」は出発時の挨拶として使い分けましょう。

言葉ひとつで、相手との関係はより良いものになります。今回ご紹介したフレーズを参考に、あなたの気遣いがしっかり伝わる、温かいコミュニケーションを心がけてみてくださいね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次